2015年3月13日金曜日

バイオのスマホ、VAIOフォンの挑戦と騒動に思う事



VAIOのスマートフォン・VAIO Phoneが発表されました。詳細なスペックは前回の記事をご覧ください。平凡な機能に、どこかで見たことのあるデザイン。私は落胆していません。それはVAIOフォン発表の当初から予想していたものとそれほど違わぬものであったからです。スペックやデザインに失望しているわけではないけれど、コンセプトがまるで見えない。VAIOブランドを冠した意義やプライドが伝わってこない点にがっかりしてしまった、というのが偽らざる本音です。

新生VAIO Zで示した明るい未来の道筋を、VAIO自らが閉ざしてしまったかのような今回の騒動。VAIO株式会社のVAIOフォンにおける挑戦に対して思うことを、オリンパスの「OLYMPUS OM」に対する挑戦、ニコンの「Nikon F」に対する挑戦になぞらえて書いてみたいと思います。VAIO株式会社がこのスマートフォンで示したい新しい価値と方向性にも一定の理解を示しつつ、この記事ではソニーVAIOノートのユーザーである私が「VAIO」というブランド、その一点のみについて語らせていただきます。





オリンパスの、OLYMPUS OMに対する挑戦

オリンパスには、一眼レフの歴史を語る上では欠かせない技術者・米谷美久氏の存在があります。革新的なハーフサイズカメラの名機・オリンパスペンをこの世に生み出し、デジタルのOM-Dシリーズへと受け継がれるオリンパス一眼レフの源流・OLYMPUS OM-1を開発した米谷氏。私はオリンパスのフィルム一眼レフ・OM-3に憧れました。OM-1からOM-4Tiに至るまでを買い揃え、最後にフラッグシップのOM-3へと行き着いたのも、すべては米谷氏のカメラに対する情熱とプライドに心を打たれたからに他なりません。オリンパスOMフィルム一眼レフとOMズイコー・レンズの組み合わせによって撮影された写真はどれも素晴らしい写りで、カメラに興味を持ったばかりの私に数々の驚きや喜び、写真1枚が持つ無限の可能性を感じさせてくれました。

私は部屋に2つの額縁を飾っています。1つは尊敬する著名人の方が撮影した1枚の写真。ゴールドのペンでサインを入れてもらった宝物です。そしてもうひとつが、オリンパスOM-1、OM-2の広告を額に収め、ポスターのように仕立てたもの。海外のカメラ雑誌で見つけた素敵なデザインの広告には、米谷氏のメッセージが書かれていました。以下、意訳です。

I wanted to design a camera that takes photographs no other camera can.
(どんなカメラにも真似することのできない写真が撮れるカメラを作りたかった)
I studied hands from all over the world, so the OM-1 would fit comfortably in your hands.
(世界中のひとの手を調べつくすことで、あなたの手のひらに心地よくフィットするOM-1が完成した)

米谷美久氏(オリンパス元常務、2009年逝去


モンスターPCをデザインし、MADE IN AZUMINO JAPANを刻印した新生VAIO。その技術者たちには、米谷氏のような自信と情熱、フラッグシップを作り上げる喜び、それを守り抜くことへのエネルギーが充満しているように感じられます。古くからのVAIOユーザーたちが新生VAIO Zの購入を宣言し、「VAIO」というブランドに共鳴する新旧さまざまなユーザーたちが彼らの健闘を称えるようなメッセージを残しています。

しかし、ELUGA U2(台湾製・パナソニック端末)ベースのスマートフォンにVAIOのステッカーを貼り付けただけのようにも見て取れるVAIOフォンに対し、同じような情熱を感じ取ることはできませんでした(ELUGA U2ベースであるという噂に対しては、日本通信が否定しているようです)。VAIOフォンの広告が出稿されるとして、オリンパスOMシリーズのように顔写真つきのメッセージを添えたいと願い出る方は存在するのでしょうか。そもそもがELUGA U2のガワを借りてきただけのスマートフォンであるならば開発者の肖像すらも見えてこないし、ミッドレンジと位置付けるモデルにVAIOの名前を冠することで、由緒正しきフラッグシップを自ら過去へと葬り去るのであれば、VAIOフォンなど存在しなければよかったとすら思えてしまうのです。

私がオリンパスのフィルム一眼レフに魅了され、今でも「OM」の称号に対して強い憧れを抱くことができるのは、現在のオリンパス株式会社がOMというブランドを大事にし続けているから。ユーザーの望む「OLYMPUS OM」というブランドの意味を、真に理解しているからだと思っています。

OLYMPUS オリンパス
OM-D E-M5 MarkII
シャッタースピード5段分の強力5軸VCM手ぶれ補正機能
OLYMPUS ミラーレス一眼 OM-D E-M5 MarkII ボディー ブラック E-M5 MarkII

OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II (2015)



ニコンの、Nikon Fに対する挑戦

ニコンには、一眼レフの歴史を語る上で欠かせない名機・ニコンFというカメラがあります。1959年に初代Nikon Fがリリースされ、2004年発売のNikon F6まで続いた同社フィルムカメラの最高峰。ニコンユーザーのみならず、カメラファンであれば誰しもが納得するであろう文字通りのフラッグシップです。Fの称号をプロ野球で例えるならば、王貞治の背番号1、長嶋茂雄の3、藤村富美男の10。いわば永久欠番のように神々しく尊いものなのです。

そんな歴史と伝統の歩みの中で、クラシカルな外観を持つデジタル一眼レフカメラ「Nikon Df」が2013年に発売されました。どこからどう見てもフィルム一眼レフを意識したデザインに加え、モデル名に「f」の文字を冠しています。「f」が意味するところは、精密機械の感触と高品位な画質の融合。つまりfusionのイニシャルにあたるわけですが、それは同時にフィルム一眼レフのフラッグシップ・Nikon Fを意識して付けられたものでもあります。通常2年といわれる開発期間は4年。プロダクトデザインやマーケティングに携わる開発者は、カメラの開発設計に30年以上も携わってきたプロフェッショナルたち。そんな彼らがニコン・デジタル一眼レフのフラッグシップD1桁モデルに比肩する「もうひとつのフラッグシップ」として世に送り出したのが、Nikon Dfというカメラ。揺るぎない自信の一方で、「大文字のFはニコンFのイメージが強過ぎる」という配慮と礼儀を覗かせているのです。ニコンにとってNikon Dfというカメラは間違いなく「フラッグシップに対する挑戦」であり、ニコン党とも呼ばれる古くからのニコンユーザーから温かい歓迎と確かな評価を得たことは、まさに成功といえるものだと思っています。

Nikon ニコン
ニコンDf 50mm f/1.8G Specail Edition
フルサイズデジタル一眼レフカメラ・レンズキット
Nikon デジタル一眼レフカメラ Df 50mm f/1.8G Special Editionキット

Nikon Df (2013~)





VAIOフォンの、VAIOに対する挑戦

翻(ひるがえ)って、バイオ株式会社のVAIO Phone。伝統のフラッグシップ・VAIOのブランドネームが、ミッドレンジモデルのスマートフォン対してあまりにあっさりと与えられたことに違和感を覚えずにはいられませんでした。これを「挑戦」と呼べるでしょうか。1996年の誕生から、いつの時代にも批判と称賛の両方を最大限に浴びてきたソニー・VAIO。期待と憧れを抱いてきた私には、VAIOフォンがVAIOのDNAを受け継ぐプロダクトであると認めることができません。VAIOというよりはVAIN。空虚で中身のない、VAIOの重みを理解することなく、うぬぼれだけで構成されたVAIN Phoneとしか思えませんでした。

オリンパスは、ハーフサイズ一眼レフの名機「OLYMPUS PEN」の称号を、デジタルのOLYMPUS PENにも与えました。同社のデジタル一眼レフ・フラッグシップには、おなじくフィルム一眼レフのフラッグシップである「OM」の称号を与えました。ニコンは、「F」の一文字が持つ意味とその重大性を理解し、フィルム一眼ライクなデジタル一眼の名前を「Nikon Df」とすることで、新旧ニコンユーザーから歓声と拍手をもって温かく迎えられることに成功しました。オリンパスが廉価なデジカメに対して、「サイズがコンパクトである」という理由だけで「PEN」の名前を与えることがあったでしょうか。「高機能、高性能である」という一点の理由だけで、高倍率ネオ一眼に対して「OM」の名を付けることなど考えられるでしょうか。Nikon Dfを発表したニコンに対し、批判めいた意見もそれなりには聞こえてきましたが、少なくともVAIOフォンにおけるそれとは中身も、批判の度合いも大きく異なっていたように思います。

たかがブランド、されどブランド。商品を展開していく中で、既存のブランドイメージを崩していくことも挑戦ならば、最後まで守り抜いていくこともまた、挑戦であると思うのです。このプロジェクトに携わる人の数は決して少なくはないだろうし、彼らの努力や目標とするところを私は知りえません。VAIOフォン開発者VAIO株式会社の240名だけではないと思うし、「しょうもない」だの「失敗作」の一言で片づけるような真似はできません。なりふり構わない「挑戦」をして、それによってバイオ株式会社のコンセプトがよりいっそう確かなものになる、VAIO復興のカギを握るプロダクトであることの自負と確信があるのなら、売上高という明確な数字(発売5カ月で40億円を見込むとの事)をもってして、私のようなVAIOユーザーを黙らせてくれればよい。そんな期待すらしています。

SIMフリースマホ
VAIO Phone
5インチ大画面、HDディスプレイ。1300万/500万画素カメラ、RAM2GB。
SIMフリースマートフォン VAIO Phone

VAIO Phone (2015)





亀田興毅の、内藤大助に対する挑戦

ボクシングの亀田興毅がどのような思い、理由を持ってチャレンジしたのかは分かりません。彼はリングという名の戦場に立ち、内藤大助にボコボコにやられました。次男・大毅は内藤大助のことをゴキブリ呼ばわりしたけれど、おなじくリングの上でボコボコにやられました。ゴキブリのごとく黒光りするVAIOフォンが、MVNO市場という名のリングに立てるだけの資格と理由を持っているのかは分かりません。しかし、発売することを決めた以上は「殴り合い」を避けては通れないし、大毅や興毅のように「無謀なチャレンジ」と思われてもしかたないと思うのです。VAIOフォンがストリートファイターであるならば、同じくストリートにたむろしているクソみたいな連中がルールを無視したパンチとキックで容赦なくVAIOを傷つけて然るべきだと思います。VAIOフォンがプロのボクサーであるならば、おなじくリングの上で闘おうとする、心の底からVAIOの未来を案じるボクサーたちの怒りと愛に満ちたパンチを食らう。それだけのことだと思います。

5.0インチのディスプレイサイズに対して、解像度は1280×720。4.6インチのXPERIA Z3 Compactと変わらないHD液晶です。同じ5インチ液晶のXPERIA ZL2 SOL25に解像度で劣る無様な姿には、スーパーフライ級の体重でありながら1ランク上のバンタム級にチャレンジするかのような矛盾と無謀を感じずにいられませんでした。ROM16GBに対して、外部メモリ(microSDカード)の最大容量は64GB。日本国内におけるボクシング興行の道を閉ざされた亀田興毅のように、将来性にまったく期待することのできないメモリ容量です。
迫力を感じさせない2,500mAhのバッテリー容量に、ハッタリみたいな32bitのandroid 5.0.2(1.2GHz・クアッドコア)。かろうじて計量をパスしたかのようなRAM2GBに、130グラムの本体重量。VAIOフォンを見つめる私の目には、それが内藤大助ではなく、亀田家の次男・大毅のように映って仕方ありません。

VAIOフォンの背面カメラは1300万画素。インカメラは500万画素。VAIOファンが期待するべきポイントではないところに無駄なエネルギーをそそぐ様(さま)は、リングの上で「ONLY LOVE(ハウンドドッグ)」を熱唱した亀田大毅なみに的外れな行動であるとした評価できません。自分撮りを楽しみたい女性を中心としたユーザー層にカメラスペックをアピールしたいのならば、大毅のように男くさくて堅苦しいツラ構えなどさっさと脱ぎ捨てて、ポップなデザインとさわやかな本体色で勝負すべきだったと感じています。その点、自撮りカメラのあるべき姿を追求し、香水瓶モチーフの美しいデジタルカメラ・DSC-KW1を完成させた女性デザイナー(小坂さん、村井さん、岡澤さん)たちの姿には、新しいカメラ、新しい価値への挑戦を感じ取ることができました。
女性のための自分撮り香水瓶DSC-KW1の美しさをXPERIAに

亀田興毅(左)、内藤大助


VAIO株式会社の皆様、

失礼なことを書き殴ってしまい、申し訳ございません。VAIOフォンに携わる方々が、全ての意図、理由、思いを伝えきることが困難であるのと同様に、私もすべての思いを真っすぐに伝えきることはできません。また、私にはVAIOフォンに対する否定的な思いが強くある一方で、VAIO株式会社の新しいチャレンジに対しては応援させていただきたいと思っています。VAIOフォンの存在が意図するところや、関係者の方々の思いというものも、インタビュー記事等で確認させていただきました。VAIO Phoneリリース前の「空箱による煽り」、期待をあおる発言などのやり方は痛烈に非難されて然るべきものだと思っています。その一方で、VAIOのブランド価値を広げ、新たに創造していくことがVAIOフォンの真の狙いであるならば、われわれユーザーはその行く末を忍耐強く見守っていくべきだとも感じました。
・「VAIO Phone」発表会、キーパーソン囲み取材一問一答(ケータイWatch)
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20150312_692526.html

ほんの少しボクシングが好きで、ハードロックが大好きで、亀田VS内藤のように殴り合ってみたいと思い、Steel Panther(スティール・パンサー)のような口汚いことばで思いの丈をぶちまけたかった。それだけの理由でこの記事を書いてみました。「これはボクシングなんだ」と自分自身に語りかけながら書いてみたのですが、ルール無用のストリートファイトになっていたかもしれません。VAIO株式会社のように世間をにぎわせることが好きで好きでたまらないハードロック・へヴィメタルのバンドの下劣で猥雑でクソみたいな歌詞であっても、裏の裏の裏を読み解けばそこには愛があると信じて疑っていないのですが、今回のやり方はただの裏でしかなかったのかもしれません。私自身は、愛をもってこの文章を書いているつもりです。VAIOフォンの販売を決定したクソみたいな連中どもとそれを許可したVAIO株式会社の上層部に対し、マーチンのブーツで真正面から蹴り倒すほどの怒りと勢いをもって、ソニーが約20年かけて築き上げた「VAIO」というブランドに対する愛と思いを伝えさせていただきました。(最後の一文だけ冗談です)

SIMフリースマホ
VAIO Phone
5インチ大画面、HDディスプレイ。1300万/500万画素カメラ、RAM2GB。
SIMフリースマートフォン VAIO Phone

Steel Panther (2000年~)



もしもこの文章がVAIO株式会社の皆さまに届くのなら、伝えたい気持ちは至ってシンプルです。ユーザーが真に求めるVAIOだけをリリースしてほしい。たとえMVNOスマートフォンのミッドレンジモデルという言い分があったとしても。台湾Quanta社のODMという事情があったとしても。過去のVAIOが絶やす事なく燃やし続けたプライドとメッセージを、決して忘れる事なく注いでほしい。VAIOはあなたたちのものであり、同時に、私たちのものでもあります。

「技術者たちよ、モンスターを作れ」。新生VAIO Zは、多くのファンを納得させるだけのポテンシャルをもった素晴らしいパソコンだと感じました。安曇野の誇りを前面に押し出したモンスタースペックは、VAIOユーザーのハートを深くまでえぐってくれるものでした。私もいつかVAIO Zに買い替えたいと願っています。今回発表のVAIOフォンに関しては、ネットメディア掲載の開発者インタビューを目にしたり、実際にVAIOフォンを手にされた方々の反応を見ることによって、ネガティブな気持ちや評価が良い方向へと変わっていけばいいなと思っています。

もしもVAIOフォンというプロダクトが、VAIO Zと共に持ち歩くべき「VAIOプライド」であるならば…、不満を隠し切れずにいる私とVAIOファンの両方に、渾身の右ストレートを食らわせるような素晴らしい結果に終わることを心の底から期待させていただきます。


■VAIOフォンのスペックは、こちらの記事をご参照ください
VAIOの格安SIMフリースマホVAIO Phone。ここが良くて、ココが残念!

■XPERIAブランドがいつまでも存在し続けるように、ソニーには頑張ってほしいと思っています
黒字を目指すソニー・XPERIAスマホ事業に期待したい事6つ

■輝かしいソニー時代のVAIOの歴史を振り返ってみませんか?

■ソニーのMVNOスマホ・XPERIA J1 Compactのスペック概要です
XPERIA J1 CompactがVAIOフォンに宣戦布告!MVNOスマホ全面戦争

■背面がガラス素材のVAIOフォン。落下を防ぐにはバンカーリングがおすすめです
VAIO Phone落下防止にバンカーリング。バイオのスマホで使う理由は?

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VAIO Phone
5インチ大画面、HDディスプレイ。1300万/500万画素カメラ、RAM2GB。
SIMフリースマートフォン VAIO Phone


【 VAIO Phone 】

バイオ格安SIMスマホVAIO Phoneここが良くてココが残念!スペックとMVNOを解説

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