ロックの王道的存在、モトリークルー(Motley Crue)の代表曲おすすめをご紹介します。モトリークルーと言えばこの曲!という代表曲が1発で分かります。
■この記事で紹介した全ての音源を聴けるYouTubeプレイリストを作成しました。
YouTube:Motley Crue(モトリークルー)人気曲おすすめ
モトリークルー(Motley Crue)の魅力とは?
モトリークルー(Motley Crue)というロックバンドの魅力は、最高にヘヴィでありながらどこまでもポップ。1度聴けば耳に残るキャッチーな楽曲。
洋楽ロック初心者でも非常に聴きやすいロックバンドです。
激しくて危険。ワイルドかつ疾走感に満ち溢れていて…といった、「我々がロックンロールに期待することの全て」を詰め込んだバンド、それがMotley Crue(モトリークルー)の魅力です。
セックス・ドラッグ・ロックンロールが最も似合う存在であり、HR/HM(ハードロック・へヴィメタル)の入門としておすすめできるロックバンド。
Motley Crue(モトリークルー)の個性的すぎるバンドメンバー
ロックスター然とした風貌をもつボーカル・Vince Neil(ヴィンス・ニール)の華々しい歌声。ヘロインの過剰摂取で心臓停止したベーシスト、Nikki Sixx(ニッキー・シックス)。
360度回転するドラムセットで目立ちすぎるドラマー、Tommy Lee(トミー・リー)。
ド派手なメンバー3人とは対照的に寡黙すぎるギタリスト、Mick Mars(ミック・マーズ)。
個性的すぎるメンバーが奏でる、モトリークルーの代表曲をまとめてご紹介します。
Kickstart My Heart
Motley Crue(モトリークルー)による激しいロックの代表曲であり、80年代ロックシーンの代表曲でもある「Kickstart My Heart(キックスタート・マイ・ハート)」。
疾走感あふれるこの曲は、1989年リリースの5thアルバム「Dr.Feelgood」に収録されました。
同アルバムは全米1位を獲得し、アメリカ国内だけで700万枚をセールス。
全米27位を獲得したシングル「Kickstart My Heart」を始め、「Dr.Feelgood(全米6位)」「Without You(全米8位)」「Don't Go Away Mad(全米19位)など、出す曲全てがヒットを記録しました。
Motley Crueの名曲「Kickstart My Heart」は、“アドレナリン全開でブッ飛ばしたい!”という時にピッタリ。
モータースポーツなどの映像でも、BGMとして頻繁に使われる楽曲です。
5年連続盗塁王を獲得し、“レッドスター”の愛称で親しまれた赤星選手(阪神タイガース)の登場曲にも使われました。
Shout At The Devil '97
モトリークルーの激しい一面が詰まった代表曲「Shout At The Devil '97(シャウト・アット・ザ・デヴィル '97)」。
オリジナルは、2ndアルバムに収録された「Shout At The Devil」。
14年後の1997年に発表された本作では、よりへヴィかつ現代的に、迫力と勢いを増したアレンジに仕上がっています。
多くのセルフ・リメイク作品がオリジナルを超える事なく消えていく中で、「Shout At The Devil '97」は原曲に並ぶ、もしくは超えるほどの輝きを放ったセルフ・リメイクであるといえます。
90年代ならではの「ダサいのにカッコいい」「カッコいいのにダサい」と思わせるミュージックビデオの作りも味があって楽しめます。
The Dirt (Est. 1981
2019年にリリースされた楽曲「The Dirt (Est. 1981)」。
ラッパーのMachine Gun Kelly(マシンガン・ケリー)をフィーチャーして作られた作品です。
Vince Neilの突き抜けるようなボーカル。そこにMachine Gun Kellyの畳み掛けるようなラップが乗っかり、ド派手で疾走感のある仕上がりに。
この曲はMotley Crueの自伝的映画『The Dirt』のために書き下ろされ、Machine Gun Kellyは映画の中でTommy Lee役として出演しています。
Hooligan's Holiday
モトリークルーのインダストリアルロックが聴ける代表曲「Hooligan's Holiday(フーリガンズ・ホリデイ)」。
この曲のボーカルはJohn Corabi(ジョン・コラビ)。一時的に脱退したVince Neilに代わって4年間在籍した2人目のボーカルです。
John Corabiはハスキーな歌声でモトリークルーの新たな一面を引き出すことに成功しますが、6thアルバム『Motley Crue』は全米7位を記録するもセールスは振るわず。
モトリークルーの魅力であるポップで華々しい音楽性が影を潜めたこのアルバムの評判はイマイチなものでした。
モダン・ヘヴィを感じさせるジョン・コラビの歌声はファンの支持を得ることができず、たった1枚のアルバムに参加しただけでJohn Corabiはモトリークルーを去ることになります。
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Saints of Los Angeles
9thアルバムに収録された、アルバムタイトル曲、「Saints of Los Angeles(セインツ・オブ・ロスアンゼルス)」。
ロサンゼルスで結成され、“LAメタル”の代表格でもあるモトリークルー。
「セインツ・オブ・ロスアンゼルス」であることの自負やプライドが感じられる、モトリークルー後期の代表曲です。
2008年に発売されたこのアルバムは、全米4位を記録。
前作の41位を大きく超えるセールスを記録できたのは、先行シングルの「Saints of Los Angeles」がキャッチかつモトリーらしさを多分に感じさせる出来であったことが要因だと考えます。
私もこの曲を聴いて、迷わずアルバム購入を決意しました。
Same Ol' Situation
モトリークルーの代表曲「Same Ol' Situation(セイム・オール・シチュエーション)」。
イントロから最後の1秒に至るまで、お祭り騒ぎのようなノリの良さ。
ハイテンションで4分12秒を駆け抜けるこの曲は5thアルバム「ドクター・フィールグッド」に収録され、アルバムは全米1位を獲得。
80年代ロックの華々しさをありのままに伝えてくれるモトリークルーのパーティ―ロックな代表曲です。
アリーナやスタジアムでのライブが似合うMotley Crue。
そんな彼らの側面を表した楽曲が、「Same Ol' Situation」だと感じます。
Don't Go Away Mad (Just Go Away)
イントロのギターから心を鷲づかみにされるパワーバラード、「Don't Go Away Mad(Just Go Away) / ドント・ゴー・アウェイ・マッド(ジャスト・ゴー・アウェイ)」。
「Home Sweet Home」と双璧を成すモトリークルーのバラードの代表曲です。
歌詞の内容は男女の恋愛を歌ったものですが、ミュージックビデオの作りはメンバーの熱い友情を感じさせるもので、映像と音楽がマッチした素晴らしい作品に仕上がっています。
ヴィンス・ニールにしか表現することのできない切なさとあたたかさ、華々しさがあふれたボーカルは胸を熱くさせ、心にしみ渡るようです。
Home Sweet Home
モトリークルーの代表曲であり、ロック・バラードの定番曲としても有名な「Home Sweet Home(ホーム・スウィート・ホーム)」。
ライブではトミー・リー(dr)のピアノによるイントロが響き渡ると、客席から「待ってました」と言わんばかりの歓声が沸き起こります。
ヴィンス・ニールの情熱的な歌唱、涙を誘うミック・マーズのギターソロなど、すべてがパーフェクトなバラード作品。
2005年の超大型ハリケーン・カトリーナ罹災後にはLinkin Park(リンキン・パーク)のChester Bennington(チェスター・ベニントン)をボーカルに迎えた「Home Sweet Home」を発表。
2014年にJustin Moore(ジャスティン・ムーア)がカバーした「Home Sweet Home」のミュージックビデオにはモトリークルーのメンバーも登場。
オリジナルのMV映像が使われるなど、往年のファンをニヤッとさせる演出が盛り込まれています。
モトリークルーのバラードをもっと知りたい方は「モトリークルーのバラードまとめ|Motley Crueの泣けるバラード名曲」をご覧ください。
Wild Side
“荒っぽい一面”という意味を持つ「Wild Side(ワイルド・サイド)」。
ワイルドな生き様のトミー・リー(dr)を指して使われる言葉でもあり、モトリークルーのワイルドな魅力がたっぷり込められた代表曲です。
パワフルに響き渡るトミーのドラムが印象的な「ワイルド・サイド」。
ミュージック・ビデオでは、トミーの代名詞ともいえる「360度回転するドラム」を堪能することができます(2分8秒~)。
とにかく派手で目立ちたがり屋なトミー・リーは、ド派手なパフォーマンスによって観客を魅了。
ワイヤーで吊るされながらステージ上空を飛びまわったり、近年のライブでは会場の天井にローラーコースターの巨大セットを組み、オーディエンスの真上を移動しながらドラムを叩くという驚きの演出で話題を集めました。
Dr.Feelgood
アメリカ国内だけで700万枚を売り上げ、全米1位に輝いたアルバム「ドクター・フィールグッド」の表題曲である「Dr.Feelgood(ドクター・フィールグッド)」こそがモトリークルーの代表曲。
80年代のロック・シーンを突き進み、頂点を極めたモトリークルーの華々しさと勢いが感じられる名曲です。
「Dr.Feelgood」や「Home Sweet Home」などの名曲ミュージックビデオを手掛けたのは、映像監督・Wayne Isham(ウェイン・アイシャム)。
Motley Crueのミュージックビデオ8作品に携わっています。
Find Myself
オリジナルボーカリストのVince Neilが復帰して作られた7thアルバム『ジェネレーション・スワイン』の1曲目に収録された代表曲「Find Myself(ファインド・マイセルフ)」。
サビ以外はベーシストのNikki Sixxが歌っています(気だるそうな低い声)。
このビデオもNikki Sixxをフィーチャーした作りになっており、ロックスター然とした彼のカリスマを感じることができる映像に仕上がっています。
Live Wire
デビュー・アルバムの1曲目に収録されたモトリークルー初期の代表曲「Live Wire(ライヴ・ワイヤー)」。
名刺代わりの1発目としてブチかますにはコレ以外ないだろうというくらいの名曲だと思います。
荒々しさとスピード感に満ちたイントロは衝撃的ですらあり、モトリークルーの成功を予感させるものです。
モトリークルーを聴き始めるならベスト盤がおすすめ
モトリークルーは3枚のベストアルバムを発売しています。3枚それぞれの特徴を紹介し、おすすめしていきます。
2枚組ベストアルバム『Red White & Crue』
最も多くの楽曲が収録されているのは、2枚組のベスト盤「Red White & Crue」(2008年)。計38曲が収録されており、各年代の代表曲や定番がバランス良く網羅されています。これを聴けばMotley Crueというバンドの大枠や、モトリークルーの有名な代表曲を知ることができるでしょう。
その反面、38曲もあるということはどれを聴けば良いか迷う可能性もあり、年代によってガラリと変わる曲の印象に戸惑う可能性も考えられます。
2枚組ベスト「Red White & Crue」は、モトリークルーを好きになり始めた人に買ってほしいアルバムであると個人的には考えています。
最も聴きやすいベストアルバム『Greatest Hits』
最初に聴いていただきたいベスト盤は、1997年発売の「Greatest Hits」。収録数は17曲とコンパクトにまとまっていますが、いずれも4番打者のような存在感を放つヒット曲ばかりで構成されているため、非常に濃密な17曲であるといえます。
2009年に収録曲を変更した「Greatest Hits」が再発売されましたが、やや蛇足と思える選曲も含まれているため、個人的なおすすめは1997年リリースの「Greatest Hits」です。
これら17曲を聴き込むことで、モトリークルーがどんなサウンドを奏でるバンドなのかを理解できるはずです。
その後、気に入った曲が含まれるオリジナルアルバムを聴けば、よりディープな世界に触れることができます。
モトリークルーのベストアルバム『Greatest Hits』
初のベストアルバム『Decade of Decadence '81-'91』
ちなみに私は、1枚目のベスト盤「Decade of Decadence '81-'91」でモトリークルーと出会い、のめり込みました。タイトル通り、10年間の軌跡が余すことなく詰め込まれた素晴らしいベストアルバムです。
全米2位を獲得したのも頷ける、全盛期のモトリーを知るには最高の作品だと思っています。
上記2枚のすばらしいベスト盤があるため、3番手として紹介しましたが、彼らがHR/HMの頂点を極めた時代を肌で感じることができる「Decade of Decadence '81-'91」でモトリークルーを聴き始めるのも良い選択だと思います。
モトリークルー
Red White & Crue
2005年発売の2枚組ベストアルバム。各年代のヒット曲・代表曲がバランスよく収録されています。入門としてもおすすめの1枚。
ライブ盤なら、ベスト構成の「Live:Entertainment Or Death」がおすすめ
「Live:Entertainment Or Death」は、非常におすすめしたいライブアルバムです。ファンの方であれば必聴、モトリークルーを好きになり始めた方であればきっと彼らの世界にどっぷりハマることができる作品。
ベストテイクを選りすぐって20曲におさめた本作は、まるで1本のライブを体験しているかのような編集がされており、「ベストテイク・オンリーの最高のライブ」に仕上がっているのが特徴です。
アルバム1枚目の最後を飾る「Helter Skelter」(The Beatlesカバー)の迫力は、間違いなくカバー本編を上回るもので、ヴィンス・ニールの突き抜けるようなシャウトにThe Beatlesへの真摯なリスペクトを感じました。
「Live Wire」や「Piece of Your Action」などのヘヴィな楽曲は、よりヘヴィに。
「Don't Go Away Mad」の感動は、終盤のサビを飾る女性コーラスの超絶ハイトーンボイスによってより心を震わせる仕上がりに。
すべての収録曲が最大限まで魅力を増幅した仕上がりになっていることを保証します。
モトリークルー
Live: Entertainment Or Death
Motley Crueのライブベスト盤。1982年から1999年までのベストテイク20曲を収録した2枚組。ファンも大満足できる完成度の高さです。
モトリークルーの壮絶なバンド史を知るなら、自伝「The Dirt」がおすすめ
「The Dirt(ザ・ダート)」は、459ページにも及ぶモトリークルーの自伝です。バンドの歴史や世界観を、メンバー自身の言葉で知ることができます。
「セックス、ドラッグ、ロックンロール」はMotley Crueのためにある言葉なのではないかと思えるほど、痛快な内容です。
いじめられっ子だったニッキー・シックス(b)が、金属製の弁当箱に石を詰め込んでイジメっ子をブチのめしたところから、モトリークルーの成功はスタートしました。
全米1位に輝いたアルバム「Dr.Feelgood」の華々しい栄光から、ボーカルの交通死亡事故やドラマーの逮捕・収監といった転落に至るまで、モトリークルーの全てが書かれています。
定価3,780円と値が張りますが、ペーパーバック(洋書)は約2,400円、Kindle版(洋書)なら約1,200円で購入できます。
私は和書と洋書の両方を購入しましたが、洋書ではより生々しい表現を見ることができるので、無理をしてでも読んでみることをおすすめします。
スラングの勉強にもなります。
モトリークルー
The Dirt
Motley Crueの自伝。友人や家族の死、メンバー間の確執、脱退・復帰。モトリークルーに巻き起こった全ての出来事が、メンバー自身によって語られています。ファンならずとも楽しめる、「セックス、ドラッグ、ロックンロール」の世界を地で行くバンドの告白本。459ページ。シンコー・ミュージック
翻訳版(和書) ペーパーバック(洋書) Kindle版(洋書)
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