サミュエル・ベイヤー(Samuel Bayer)監督の手掛けたミュージックビデオをご紹介します。
代表作品は、ニルヴァーナの「Smells Like Teen Spirit」。
大物ロックバンドのMVを多数手掛けるビデオ・ディレクターとして有名です。
サミュエル・ベイヤー Samuel Bayer プロフィール
サミュエル・ベイヤー(Samuel Bayer)は、1965年生まれの映像監督、カメラマン。アメリカ・ニューヨーク州・シラキュース生まれ。
スクール・オブ・ヴィジュアル・アーツでファインアートを学び、1987年卒業。1991年からロサンゼルスに移住。現在も生活と仕事の拠点をロスに構えています。
キャリア序盤の1991年に制作したニルヴァーナ「Smells Like Teen Spirit」のミュージックビデオは、サミュエル・ベイヤー監督の代表作に。ラモーンズやアイアン・メイデン、オジー・オズボーンら大物バンドのMVを次々と手掛けていきます。
ロック/パンク系のミュージックビデオを得意とするサミュエル・ベイヤー監督。その中でも関わりの深いバンドが、Green Day(グリーン・デイ)。
8本ものミュージックビデオを担当し、「Boulevard of Broken Dreams」は2005年のMTV Video Music Awardsで最優秀ビデオ賞、最優秀グループビデオ賞、最優秀ロックビデオ賞、最優秀監督賞、最優秀編集賞、最優秀撮影技術賞を獲得。6部門制覇の快挙を達成しています。
サミュエル・ベイヤー監督の代表的なミュージックビデオ
ニルヴァーナ - Smells Like Teen Spirit(1991)
オジー・オズボーン - Mama, I'm Coming Home(1991)
アイアン・メイデン - Wasting Love (1992)
テスラ – What You Give(1992)
NOFX – Bob(1993)
オフスプリング – Gotta Get Away (1994)
ザ・カルト – Star (1995)
スマッシング・パンプキンズ – Bullet with Butterfly Wings (1995)
デヴィッド・ボウイ – The Hearts Filthy Lesson (1995)
ガービッジ – Stupid Girl (1996)
メタリカ – Until It Sleeps (1996)
ザ・ローリング・ストーンズ – Anybody Seen My Baby? (1997)
シェリル・クロウ – My Favorite Mistake (1998)
マリリン・マンソン – Rock Is Dead (1999)
Blink-182 – Stay Together for the Kids (2001)
エアロスミス – Sunshine (2001)
レニー・クラヴィッツ – Dig In (2001)
パパ・ローチ – Time and Time Again (2002)
グリーン・デイ – Wake Me Up When September Ends (2005)
ザ・ストロークス – You Only Live Once (2006)
マイ・ケミカル・ロマンス – Welcome to the Black Parade (2006)
ジャスティン・ティンバーレイク – What Goes Around... Comes Around (2007)
グッド・シャーロット – Keep Your Hands off My Girl (2007)
マルーン 5 – Payphone
マイケル・ジャクソン – A Place with No Name (2014)
Nirvana - Smells Like Teen Spirit
サミュエル・ベイヤー監督の代表作、ニルヴァーナの「Smells Like Teen Spirit(スメルズ・ライク・ティーン・スピリット)」。
グランジの枠組みを超えて大ヒットした「Smells Like Teen Spirit」という曲の成功に、サミュエル・ベイヤー監督のミュージックビデオがあったことは言うまでもありません。楽曲のコンセプトを的確にとらえ、いつの時代も褪せることのない映像に仕上げたSamuel Bayer。当時26歳の作品です。
1992年のMTVミュージックビデオアワードで「最優秀新人賞」、「最優秀オルタナティブ・ビデオ賞」の2冠達成。最優秀ビデオ賞(Video of the Year)や視聴者賞(Viewer's Choice)にもノミネート。2000年には「MTVヨーロッパで最もプレイされたビデオ」としてギネス認定されています。
Samuel Bayer監督の、Nirvana ミュージックビデオ
Smells Like Teen Spirit(1991)
Green Day - Jesus Of Subirbia
サミュエル・ベイヤー監督のミュージックビデオで最も好きな作品、グリーン・デイ(Green Day)の「Jesus Of Suburbia(ジーザス・オブ・サバービア)」。
このMVを見て、グリーン・デイのことが好きになりました。いきなり大写しされる、緑のライトに照らされたパンク少年。タバコをくわえたふてぶてしい表情と、口元から立ち昇る白い煙。
ビリー・ジョーの「I'm the son of rage and love(俺は愛と怒りから生まれた)」というシャウトに続く怒涛のストーリーは、最後の1秒まで引き込まれるパワーを秘めています。
Samuel Bayer監督の、 Green Day ミュージックビデオ
American Idiot(2004)
Boulevard of Broken Dreams(2004)
Holiday(2005)
Wake Me Up When September Ends(2005)
Jesus of Suburbia(2005)
Working Class Hero(2007)
Oh Love(2012)
Kill the DJ(2012)
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My Chemical Romance - Welcome To The Black Parade
マイ・ケミカル・ロマンス(My Chemical Romance)の代表曲、「Welcome To The Black Parade(ウェルカム・トゥ・ザ・ブラック・パレード)」。
2006年にリリースされ、10年が経った今なお愛され続けるポップパンクの超名曲「Welcome To The Black Parade」。ミュージックビデオを手掛けたのは、Samuel Bayer(サミュエル・ベイヤー)監督。
ほとんどがモノクロの映像で描かれているにもかかわらず、鮮烈なイメージとカラーを記憶に焼き付ける、ミュージックビデオの傑作。サミュエル・ベイヤー監督ならではの見せ方だと思います。
Samuel Bayer監督の、My Chemical Romance ミュージックビデオ
Welcome To The Black Parade(2006)
Famous Last Words(2006)
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Marilyn Manson - Rock Is Dead
マリリン・マンソン(Marilyn Manson)の代表曲「Rock Is Dead(ロック・イズ・デッド)」のミュージックビデオを手掛けたのは、サミュエル・ベイヤー(Samuel Bayer)。
全世界に衝撃を与えたワイヤーアクション映画「マトリックス」。その劇中歌として使用され、マリリン・マンソンの名を全世界に轟かせた名曲「Rock Is Dead」のミュージックビデオを、Samuel Bayerがディレクションしました。
マンソンが水中から浮上するイントロ映像でおなじみの「Disposable Teens」も、サミュエル・ベイヤー監督作品。アンチクライスト・スーパースターのおどろおどろしい風貌とバンドの世界観を最大限まで引き出すことのできる、Samuel Bayerのクリエイティビティが光ります。
Samuel Bayer監督の、Marilyn Manson ミュージックビデオ
Coma White(1999)
Rock Is Dead(1999)
Disposable Teens(2000)
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The Rolling Stones - Anybody Seen My Baby?
ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の「Anybody Seen My Baby?(エニバディ・シーン・マイ・ベイビー)」。
ニューヨークの町を彷徨うストリッパー役を演じた女優は、アンジェリーナ・ジョリー。ハリウッドでブレイクする前のジョリーを、サミュエル・ベイヤー監督がMVの中で起用しました。
車列の間を下着姿で闊歩するアンジェリーナ・ジョリーの堂々たる姿とカッコよさ。ミック・ジャガーをはじめ、登場人物全員がするどい眼光を向ける「Anybody Seen My Baby?」のミュージックビデオは、ストーンズ作品の中でも特にお気に入り。
サミュエル・ベイヤーは、「Saints of Me」のミュージックビデオも監督しています。
Samuel Bayer監督の、The Rolling Stones ミュージックビデオ
Anybody Seen My Baby?(1997)
Saint of Me(1998)
エミネム出演、クライスラーのCM
映画「エルム街の悪夢」の監督も務めた、サミュエル・ベイヤー(Samuel Bayer)。
ミュージックビデオだけでなく、CMディレクターとしても才能を発揮。コカ・コーラやペプシなどの飲料メーカー、ナイキやアディダスといった服飾メーカー、ソニーやニコンなどの日本企業、メジャーリーグやアメリカ陸軍からも依頼を受けて、160本以上の有名CMを手掛けてきました。
中でも自動車メーカーのCMが多く、BMWやアウディ、メルセデス、シボレー、ビュイック、VW、ボルボ、ダッジ、ジープ、フェラーリ、日産、トヨタ、レクサス、三菱などのCM制作は50本以上にもおよびます。
ご紹介する映像は、サミュエル・ベイヤーが制作した「クライスラー 200」のCM映像。2011年のスーパーボウルCMに起用されました。一番最後に映し出される「IMPORTED FROM DETROIT」の文字からは、世界の自動車産業を牽引してきたアメリカ、デトロイトの威信が感じられます。
「Born Of Fire」と名づけられたこのコマーシャル映像は、2011年のエミー賞・広告部門「Outstanding Commercial」を受賞。カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル 2011では5部門を制覇しました。
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Maroon 5 - Animals
全米3位を記録した、マルーン5(Maroon 5)のヒット曲「Animals(アニマルズ)」。
Samuel Bayerが監督した作品の中でも、特に視聴回数の多い作品。YouTube再生数は4億回を突破。サミュエル・ベイヤーは、2012年発表の「Payphone」でもミュージックビデオを担当。そちらも4億回に迫る勢いで視聴されています。
Samuel Bayer監督の、Maroon 5 ミュージックビデオ
Payphone(2012)
Animals(2014)
YouTube連続視聴プレイリスト
サミュエル・ベイヤー(Samuel Bayer)監督のミュージックビデオ
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