SanDisk Ultra 256GB(SDSQUAM-256G-GN6MA)は、アプリケーションパフォーマンスクラスに対応したmicroSDXCカード。
アプリケーションパフォーマンスクラスの意味、A1、A2の違いを解説します。
アプリケーションパフォーマンスクラスとは どんな規格?
アプリケーションパフォーマンスクラス(Application Performance Class)とは、アプリの実行やアプリのデータ保存に最低必要な転送速度を定義したもの。
スマートフォンやタブレットのアプリ向けに策定された規格です。
アプリケーションパフォーマンスクラス対応のmicroSDカードを使うことによって、アプリの実行が滞ることなくサクサク快適におこなえます。
A1(クラス1)とA2(クラス2)があります。
アプリケーションパフォーマンスクラスの種類
A1|アプリケーションパフォーマンスクラス1
A2|アプリケーションパフォーマンスクラス2
最低処理速度は、ランダムリード/ライト、シーケンシャルの2種類で表されます。
アプリケーションパフォーマンスクラスの最低処理速度
A1|アプリケーションパフォーマンスクラス1
ランダムリード 1500 IOPS・ランダムライト 500 IOPS・シーケンシャル10MB/s
A2|アプリケーションパフォーマンスクラス2
ランダムリード 4000 IOPS・ランダムライト 2000 IOPS・シーケンシャル10MB/s
アプリケーションの実行・保存で重視されるのは、ランダムの最低処理速度。
A1はランダムリード1500 IOPS、ランダムライト500 IOPS、シーケンシャル10MB/sが求められます。
A2はランダムリード4000 IOPS、ランダムライト2000 IOPS、シーケンシャル10MB/s。A1に比べて、よりハイスピードなランダム性能が要求されます。
A1・A2ともにシーケンシャルは10MB/sなので要求速度は速くありませんが、ランダムのリードライトでこれだけの数値を満たすmicroSDは少数に限定されます。特にA2の最低処理速度はハイスピードなので、製品が発売されたとしても非常に高価。あるいは上位製品に限定されることが予想されます。
※ IOPS(アイオプス) Input Output Per Second
アプリケーションパフォーマンスクラス対応 microSD
サンディスク(SanDisk)が、アプリケーションパフォーマンスクラスに対応したmicroSDカードを発表しています。
SanDisk Ultra 256GB microSDXC
読み出し95MB/s
アプリケーションパフォーマンスクラスA1
スピードクラス10(C10)
amazon|楽天市場
SanDisk Extreme 256GB microSDXC
読み出し100MB/s・書き込み90MB/s
アプリケーションパフォーマンスクラスA1
スピードクラス10(C10)
UHS-Iクラス3(U3)
SanDisk Extreme 256GBは、A1・U3対応の超高速microSDXCカード
SanDisk Extreme 128GB microSDXC
読み出し90MB/s・書き込み60MB/s
アプリケーションパフォーマンスクラスA1
ビデオスピードクラスV30
スピードクラス10(C10)
UHS-Iクラス3(U3)
SanDisk Extreme 64GB microSDXC
読み出し90MB/s・書き込み60MB/s
アプリケーションパフォーマンスクラスA1
ビデオスピードクラスV30
スピードクラス10(C10)
UHS-Iクラス3(U3)
SanDisk Extreme 32GB microSDHC
読み出し90MB/s・書き込み60MB/s
アプリケーションパフォーマンスクラスA1
ビデオスピードクラスV30
スピードクラス10(C10)
UHS-Iクラス3(U3)
サンディスク microSDカードの選び方|おすすめはExtreme PRO、注意点も
アプリケーションパフォーマンスクラス まとめ
・ スマホ・タブレットのアプリケーション向け規格
・ ランダムとシーケンシャルの最低転送速度によって定義
・ A1(クラス1)とA2(クラス2)
・ ランダムリード&ライトの最低処理速度が重要
・ シーケンシャル(10MB/s)はあまり気にする必要がない
・ SanDiskがA1対応microSDカードを発表・発売中
アプリケーションパフォーマンスクラスに対応したmicroSDはまだまだ少なく、SanDiskがA1製品をリリースしたばかり。今後はA1製品の充実、A2対応マイクロSDの登場が予想されます。
microSDにアプリを保存し、実行するユーザーにとっては注目すべき規格です。しかし、そうでなければ今はまだそれほど気にしなくてもよいと感じます。画像・動画・音楽・書類の保存だけにmicroSDを使用するのであれば、アプリケーションパフォーマンスクラスの意味や表記を気にする必要はありません。
それよりも、UHS-IやUHS-II、スピードクラス10、ビデオスピードクラスV30などの意味を抑えたほうが、用途に適したmicroSDを見つけることができるはずです。
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