2017年3月9日木曜日

SD アプリケーションパフォーマンスクラス とはどんな規格?A1とA2の違い


アプリケーションパフォーマンスクラスを解説

SanDisk Ultra 256GB(SDSQUAM-256G-GN6MA)は、アプリケーションパフォーマンスクラスに対応したmicroSDXCカード。

アプリケーションパフォーマンスクラスの意味、A1A2の違いを解説します。



アプリケーションパフォーマンスクラスとは どんな規格?


アプリケーションパフォーマンスクラスの最低処理速度

アプリケーションパフォーマンスクラス(Application Performance Class)とは、アプリの実行やアプリのデータ保存に最低必要な転送速度を定義したもの。

スマートフォンやタブレットのアプリ向けに策定された規格です。

アプリケーションパフォーマンスクラス対応のmicroSDカードを使うことによって、アプリの実行が滞ることなくサクサク快適におこなえます。

A1(クラス1)とA2(クラス2)があります。

アプリケーションパフォーマンスクラスの種類
A1|アプリケーションパフォーマンスクラス1
A2|アプリケーションパフォーマンスクラス2

最低処理速度は、ランダムリード/ライト、シーケンシャルの2種類で表されます。





アプリケーションパフォーマンスクラスの最低処理速度


A1|アプリケーションパフォーマンスクラス1
ランダムリード 1500 IOPS・ランダムライト 500 IOPS・シーケンシャル10MB/s

A2|アプリケーションパフォーマンスクラス2
ランダムリード 4000 IOPS・ランダムライト 2000 IOPS・シーケンシャル10MB/s

アプリケーションの実行・保存で重視されるのは、ランダムの最低処理速度。

A1はランダムリード1500 IOPS、ランダムライト500 IOPS、シーケンシャル10MB/sが求められます。
A2はランダムリード4000 IOPS、ランダムライト2000 IOPS、シーケンシャル10MB/s。A1に比べて、よりハイスピードなランダム性能が要求されます。

A1・A2ともにシーケンシャルは10MB/sなので要求速度は速くありませんが、ランダムのリードライトでこれだけの数値を満たすmicroSDは少数に限定されます。特にA2の最低処理速度はハイスピードなので、製品が発売されたとしても非常に高価。あるいは上位製品に限定されることが予想されます。

※ IOPS(アイオプス) Input Output Per Second





アプリケーションパフォーマンスクラス対応 microSD



サンディスク(SanDisk)が、アプリケーションパフォーマンスクラスに対応したmicroSDカードを発表しています。

SanDisk Ultra 256GB microSDXC
読み出し95MB/s
アプリケーションパフォーマンスクラスA1
スピードクラス10(C10)
amazon楽天市場

SanDisk Extreme 256GB microSDXC
読み出し100MB/s・書き込み90MB/s
アプリケーションパフォーマンスクラスA1
スピードクラス10(C10)
UHS-Iクラス3(U3)

SanDisk Extreme 256GBは、A1・U3対応の超高速microSDXCカード

SanDisk Extreme 128GB microSDXC
読み出し90MB/s・書き込み60MB/s
アプリケーションパフォーマンスクラスA1
ビデオスピードクラスV30
スピードクラス10(C10)
UHS-Iクラス3(U3)

SanDisk Extreme 64GB microSDXC
読み出し90MB/s・書き込み60MB/s
アプリケーションパフォーマンスクラスA1
ビデオスピードクラスV30
スピードクラス10(C10)
UHS-Iクラス3(U3)

SanDisk Extreme 32GB microSDHC
読み出し90MB/s・書き込み60MB/s
アプリケーションパフォーマンスクラスA1
ビデオスピードクラスV30
スピードクラス10(C10)
UHS-Iクラス3(U3)

サンディスク microSDカードの選び方|おすすめはExtreme PRO、注意点も



アプリケーションパフォーマンスクラス まとめ


・ スマホ・タブレットのアプリケーション向け規格
・ ランダムとシーケンシャルの最低転送速度によって定義

・ A1(クラス1)とA2(クラス2)
・ ランダムリード&ライトの最低処理速度が重要
・ シーケンシャル(10MB/s)はあまり気にする必要がない
・ SanDiskがA1対応microSDカードを発表・発売中

アプリケーションパフォーマンスクラスに対応したmicroSDはまだまだ少なく、SanDiskがA1製品をリリースしたばかり。今後はA1製品の充実、A2対応マイクロSDの登場が予想されます。

microSDにアプリを保存し、実行するユーザーにとっては注目すべき規格です。しかし、そうでなければ今はまだそれほど気にしなくてもよいと感じます。画像・動画・音楽・書類の保存だけにmicroSDを使用するのであれば、アプリケーションパフォーマンスクラスの意味や表記を気にする必要はありません。

それよりも、UHS-IUHS-IIスピードクラス10ビデオスピードクラスV30などの意味を抑えたほうが、用途に適したmicroSDを見つけることができるはずです。




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