2017年3月3日金曜日

ビデオスピードクラスとはどんな規格?SDカードのV30やV90の違い


ビデオスピードクラス規格をわかりやすく解説します

ビデオスピードクラスに対応したmicroSDカードを見かけることが多くなりました。

ビデオスピードクラスの意味や、V30V60V90の違いなどを解説します。



ビデオスピードクラスとは どんな規格?



ビデオスピードクラスとは、1秒間に読み書きできるデータの最低保証速度。

V90、V60、V30、V10、V6の計5種類あります。

ビデオスピードクラスの種類・違い
V90|最低90MB/秒を保証
V60|最低60MB/秒を保証
V30|最低30MB/秒を保証
V10|最低10MB/秒を保証
V6|最低6MB/秒を保証

ビデオスピードクラスV90の場合、「1秒間に最低90MBはデータ転送できる」という意味。V60なら60MB/秒。V30なら30MB/秒。1秒あたりの最低保証速度です。


ビデオスピードクラスは、動画撮影のための規格


ビデオスピードクラスは、動画撮影をするユーザーにとって意味のある規格です。

・ ドローン
・ 4K動画撮影
・ 8K動画撮影
・ 360°ビデオ撮影
・ VR動画撮影

高解像度、高品質なビデオの記録には、書き込みスピードが重要。書き込み速度が不安定であれば、ビデオ録画に支障をきたします。


4K動画を撮影するユーザーならば、最低でもビデオスピードクラスV30以上のメモリーカードは必須。8K動画ならビデオスピードクラスV90が理想です。

従来のUHSスピードクラスは、30MB/秒(U3)までしか対応していませんでした。ビデオスピードクラスは、60MB/秒(V60)、90MB/秒(V90)の最低保証速度を網羅していることが特徴です。





microSDは、ビデオスピードクラス V30が主流



ビデオスピードクラス V30に対応したmicroSDカードが増えてきました。

サンディスク(SanDisk)は、上級製品のExtreme、Extreme PLUS、Extreme PROでビデオスピードクラス表示を開始。

これらはビデオスピードクラスV30が主流となっており、1秒間に最低30MBを保証していることになります。

SanDisk Extreme PRO 64GB microSD
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Transcendは、高耐久なV30対応製品をリリース



トランセンド(Transcend)も、ビデオスピードクラスV30のmicroSDカードを発表。

高耐久なMLC NANDを搭載した「Ultimate」シリーズは、1秒間につき30MBのデータ転送速度を保証。

Transcend Ultimate microSD
64GB128GB


UHS-II 対応製品なら、ビデオスピードクラス V90も



エイデータ(ADATA)のPremier ONEシリーズは、ビデオスピードクラス V90。

1秒間あたり90MBのデータ転送速度を保証。

ビデオスピードクラスV90の製品はまだまだ少なく、UHS-II対応メモリーカードに限定されている印象です。4K動画ならビデオスピードクラスV30で十分でしょう。

ADATA Premier ONE microSDXCカード256GBは、UHS-II &MLC採用



動画撮影者は、ビデオスピードクラスを目印に


ビデオスピードクラスは2016年2月に発表され、夏頃から製品がリリースされたばかりの新規格。まだまだ普及しているとはいえません。

しかしサンディスクをはじめ、各メーカーがビデオスピードクラス対応のSDカード / microSDカードを展開しています。

4Kアクションカムやドローン、360°撮影可能なビデオ機器を使用するユーザーは、ビデオスピードクラスを目印にしてメモリーカードを選びましょう。

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SanDisk Extreme PRO(V30) 64GB SDカード
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