2016年12月19日月曜日

microSDカード「国内正規品」のデメリット・短所を解説します



microSDカード「国内正規品」には、どのようなデメリット・短所があるのかを解説します。

海外で販売されているモデルを「並行輸入品」で入手したほうが、いろいろなメリットを享受できる場合があります。






microSDカード|国内正規品のデメリット


microSDカード 国内正規品のデメリットとして真っ先に挙げられるのは、「販売価格が高い」こと。海外市場では発売済みのモデルが未発売だったり、新製品リリースが遅いことなども、国内正規品のデメリットです。



短所① 販売価格が高い


microSDカードの国内正規品は、「販売価格が高い」。すでに常識かもしれません。国内の販売店に流通させるコストや広告宣伝費などを考えれば、仕方ない部分もあるとは思います。

しかし海外市場との価格差はとても大きく、メーカー保証が受けられないとは言えど「並行輸入品」のほうが遥かに買い求め安い、というのが現状です。

● ソニー「SR-64UY2A」の販売価格
12,380円+税(日本)
34.99ドル(アメリカ)

「SR-64UY2A」は、ソニー製microSDカード64GBの標準モデル。日本のソニーストア販売価格と、sony.com(グローバル)掲載価格には大きな差があります。これを見れば、なぜ並行輸入品が圧倒的に安く、ビジネスとして成立するのかを理解できるはずです。

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● サンディスク「Extreme PRO 64GB」の販売価格
14,200円(日本)
52.99ドル(アメリカ)

サンディスクの「Extreme PRO」は、信頼性と高速性能で評判のmicroSDカードです。日本のアマゾン(amazon.co.jp)とアメリカのアマゾン(amazon.com)を比較すると、やはり大きな金額差があります。もちろん、どちらもSanDisk社が販売しているメーカー正規品であり、中身に違いはありません。

サンディスク(SanDisk)東芝(TOSHIBA)ソニー(SONY)は国内正規品と海外販売モデルの価格差が大きいメーカーです。サムスン(SAMSUNG)レキサー(Lexar)は、国内正規品と海外モデルの価格差がほとんど無いことで有名。

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短所② 日本では発売されていないモデルがある


ソニー「SR-UX2A」64GB
書き込み速度70MB/秒 14,880円+税
ソニー「SR-UZA」64GB
書き込み速度90MB/秒 約62ドル

「SR-UX2A」は、国内販売されているソニー製microSDの最高性能モデル。「SR-UZA」はグローバル市場で流通している最高モデル。書き込み速度で勝る「SR-UZA」のほうが、日本国内の「SR-UX2A」よりも安い、という現実があります。

さらに、国内最強モデル「SR-UX2A」のカード容量が最大64GBであるのに対して、「SR-UZA」の最大容量は128GB。高いお金を払って「国内正規品」の64GBモデルを買うよりも、国内未発売の「SR-UZA」128GBモデルを並行輸入品で買ったほうが、価格・書き込み速度・容量、あらゆる面で「お得」なのです。

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東芝のmicroSDカード「EXCERIA PRO(M401)」や「EXCERIA(M302)」も国内では一般発売されておらず、メーカー製品サイトにも掲載されていません。

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短所③ 新製品のリリースが遅い


サンディスク(SanDisk)のmicroSDカードは海外市場で先行発売され、のちに日本国内で発売されるケースが一般的です。

「世界最大容量のmicroSD」として誕生した「200GB」も、まず海外で先行発売され、のちに国内販売となりました。グローバル市場ではすでに流通していた「UHS-II準拠」のmicroSDカードは、2016年12月になってようやく国内販売されました。

2016年12月現在の「最大容量」である256GBのmicroSDカードに関しても、グローバル市場では流通がスタート。日本では「国内正規品」の販売はなく、サンディスクの製品ページに掲載すらありません。

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まとめ|国内正規品にもデメリットはある


高価であることを除けば、メリットだらけのように感じられる「国内正規品」のmicroSDカード。しかし日本未発売の製品が存在したり、グローバル市場よりも製品リリースが遅いなど、「並行輸入品を買わなければいけない理由」も存在します。

海外市場に比べて「約2倍の価格差」があることも、国内正規品の大きなデメリット。2,000円~3,000円の違いならばまだしも、1万円の価格差があれば「並行輸入品」を選んでしまいます。

レキサー(Lexar)は、国内外の価格差に着目し、その差を解消。国内正規品と並行輸入品の値段にほとんど違いがないので、気持ちよく国内正規品を買うことができます。個人的にはmicroSDカードの「あまりに大きな価格差」に思うところがあるので、レキサーの試みを応援しています。

サムスン(SAMSUNG)も、国内正規品と並行輸入品の価格差がほとんど存在しません。ただし「EVO+ 256GB」のようにそもそもの販売価格が高価なmicroSDカードに関しては例外です。為替レートの変動によって、「並行輸入品のほうが安く買える」場合があります。



microSD(国内正規品)を販売するショップのおすすめ


「国内正規品」のmicroSDカードが安価に買えるネットショップのおすすめは、「カメラのキタムラ」、「ビックカメラ」、「Joshin web(ジョーシン)」です。私自身がmicroSDカード(国内正規品)を買うにあたって、最安価格帯でよく目にするのがこの3店。いずれも有名な家電店なので安心できます。

中でも、カメラのキタムラは「カメラ専門店」だけあって、microSDカードやSDカードなどの「記録メディア」が他社よりも安いケースが多く見られます。

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