サンディスク microSD 200GB レビュー|XPERIAで1年使った感想
200GBのmicroSDXCカードを購入してから、丸1年が経過しました。
私が購入したのは、サンディスク「SanDisk Ultra microSDXC 200GB」。「世界初の200GBマイクロSD」として誕生し、サムスンが「EVO+ 256GB」を発売するまで、「世界最大容量のマイクロSDカード」としてその座を守り続けてた製品です。
「200GB」購入以前に使用していたのは、サムスンの「128GB」。その前は、トランセンドの「64GB」でした。XPERIAスマートフォンで「SanDisk Ultra microSDXC 200GB」を1年間使ってみた感想、気づいたメリットなどをレビューしたいと思います。
● SanDisk Ultra microSDXC 200GB
読み出し速度:90MB/秒
スピードクラス10・UHS-Iクラス1(U1)
実容量:187GB(実際に使える領域)
価格:約3万8千円(国内正規品)/9千円前後(海外パッケージ)
私の使用目的:
「楽曲ファイルの保存」で130GB前後。残り容量は「動画撮影」のために確保。高ビットレート/高解像度/長時間の動画撮影に対応できるよう、常時50GB程度を確保しています。これら大容量の動画データをPCに転送し忘れた場合でも、空き容量にまだまだ余裕があるため、「容量がいっぱいで撮影できない」ということがありません。音楽と動画を満喫するのに役立てています。
空き容量を気にする必要がなくなった!
200GB microSDXCカードを使用する中で、「一番のメリット」に感じていること。それは、「マイクロSDカードの空き容量を気にする必要がなくなった」ことです。
200GB microSDカードの主な用途は、「音楽」と「撮影動画」のデータ保存。音楽ファイルは1万曲以上を突っ込むので、それだけでも100GBを超えます。200GBマイクロSDカードの実容量は「187GB」ですが、ここに130GB前後の音楽ファイルを保存しても、残り容量57GB。これを「動画撮影」のために充てることができます。
128GBのmicroSDを使用していた頃は、楽曲データだけで容量がいっぱいに。「動画撮影」専用のmicroSDカードを別途用意しなくてはなりませんでした。「200GB」を購入してからはこの問題が解消。音楽も動画撮影も、空き容量を気にせずに満喫することができています。
音楽の曲数
音楽ファイルの「保存曲数」を気にする必要がなくなりました。128GB使用時は、「ベストアルバムとオリジナルアルバムで被っている曲があれば1曲に絞る」、「視聴機会の少ないライブ盤は保存しない」など、制約を設けることで「容量の節約」に励んでいたのですが、200GBのmicroSDXCカードを使うようになってからは、そうした「工夫」をする必要もなくなり、空き容量を気にするストレスから解放されました。
具体例を挙げると…、私の好きなロックバンド・Motley Crue(モトリー・クルー)は1981年に結成され、シングル33枚、アルバム9枚をリリースしているのですが、ベスト盤も5枚ほど発売しており、未発表音源集やボックスセットも含めると大量の「曲被り」が生じます。
このバンドに限らず、活動期間の長いミュージシャンは「曲かぶり」の問題を避けることができません。しかし200GB microSDXCカードならば、この問題に悩まされることなく、音源をガンガン突っ込むことができます。「保存する曲数に気を遣う必要がない」というのは、大容量マイクロSDカードならではのメリットです。
音源のビットレート
音源のビットレートを気にする必要がなくなったことも、大きなメリットです。「64GB」マイクロSD使用時にCDから取り込んだ音源は、192kbpsで保存したものがほとんどでした。320kbpsだとmicroSDカードの容量を圧迫してしまうことから、「音質よりも曲数を優先」した結果です。
「200GB」マイクロSDを使用している現在は、1曲あたりの容量を気にする必要もなくなったため、320kbpsで取り込むようになりました。ハイレゾ音源を多数所有している方にも、200GBはオススメです。
音楽配信サイト・moraで提供されている音源ファイルは、「AAC-LC 320kbps」。1曲あたりの容量は10MB前後と比較的大きめですが、200GBの大容量microSDカードであればビットレートの大きさを気にすることなく、楽曲ファイルをガンガン保存することが可能です。
撮影した動画データ
XPERIAスマートフォンは、動画もキレイに撮影できます。高解像度の「4K動画」や滑らかな動きの「60fpsのフルHD動画」を撮影することもできるため、ビデオカメラの代わりとして重宝。日常を記録するための「ビデオログ」という用途でも使用機会が多いため、microSDカードにも「大容量」が求められます。
XPERIA Performanceで「60fpsのフルHD動画」を10分撮影すると、ファイル容量は2GBを超えます。XPERIA ZL2で「4K動画」を撮影すると、たった3分でファイル容量は1.2GBに達します。
マイクロSDの容量が小さいと、「60fpsではなく30fpsにしよう」、「4KではなくフルHDにしておこう」といった具合に、解像度やなめらかさを犠牲にしなければなりません。超大容量の200GB microSDカードであれば、そうした「節約」に気を遣うことなく、大容量の動画データもガンガン記録することが可能です。
撮影前に「microSDカードの空き容量は大丈夫だったかな?」と心配する必要がありません。撮影後にすぐさまデータを移動させて空き容量の確保に努める必要もありません。100GB以上の楽曲ファイルをたっぷり詰め込みつつも、数十GBの容量を「動画撮影」のために割り当てられる贅沢は、200GB microSDXCカードならではのメリットだと感じています。
サンディスクの安心感は、やはり大きい!
サンディスク(SanDisk)は「最も信頼できるメモリブランド」との呼び声が高く、私も「SanDisk Ultra microSDXC 200GB」と「SanDisk Extreme PRO microSDXC 64GB」の2枚をスマートフォンで併用しています。
128GBを超える「大容量microSD」を選ぶ際のポイントとして、耐久性や高速性能、メーカーの信頼性などを含めた「総合力」が重要となります。サンディスクは1988年の設立からメモリ業界のリーディングカンパニーとして活躍し、2015年までに20億枚のmicroSDカードを出荷。「Extreme PRO」に代表されるスピード性能など、技術力の高さでも高く評価されています。
サンディスク microSDカードの選び方|おすすめはExtreme PRO、注意点も
メモリブランドとしての評価でいえば、東芝(TOSHIBA)やサムスン(SAMSUNG)も選択肢に入りますが、「200GB microSDXCカード」の発売は無し。レキサー(Lexar)は「200GB」を発売していますが、転送速度がサンディスク製品よりも遅く、amazon.comでのレビュー評価も「SanDisk>Lexar」の声が圧倒的でした。
私はサンディスク(SanDisk)ブランドの「信頼性」や「安心感」で、microSDカードやSDカード、USBメモリなどを購入することが多いため、「200GB microSDXC」の選択肢もサンディスク一択でした。ブログ読者の方にも、一貫して「SanDisk Ultra microSDXC 200GB」をオススメしています。
不満点は?
200GB microSDXCカードを使用してきた中で、大きな「不満点」は特にありません。しいて言えば、「書き込み速度の遅さ」。私が購入したのは初期ロットであったため、「書き込み速度20MB/秒前後」と低速でした。大量の音源を一括転送する際や、ファイルサイズの大きな動画をmicroSDカードに移動する際に、「書き込み速度の遅さ」にストレスを感じることはありました。
しかし「書き込み速度の遅さ」は初期ロットに限った話です。現在流通しているニューバージョンの「SanDisk Ultra microSDXC 200GB」は、書き込み速度が向上。50MB~60MB/秒を出すことができます。今から購入しようと考えている方は、書き込み速度について心配する必要はありません。
「読み出し速度」に関しては、発売当初のモデルから「90MB/秒」で一貫しており、私の使用するカードでも安定してハイスピードを出すことができています。読み出し速度については大満足です。
まとめ|200GB microSDXCは「超大容量」と価格のバランスでおすすめ
● SanDisk Ultra microSDXC 200GB 海外パッケージがおすすめ
200GBのmicroSDXCカードを買うなら、メモリブランドとしての絶対的信頼で選ぶ「SanDisk Ultra microSDXC 200GB」の一択と考えてOKです。
国内正規品価格は約3万8千円とあいかわらず高値ですが、海外パッケージ(並行輸入品)であれば9000円前後で購入することが可能。国内正規品と海外パッケージに性能の差はなく、流通経路の違い、保証があるか無いかの違いだけとなります。「安さ優先」なら、海外パッケージがオススメ。
● コストパフォーマンスの良さでおすすめ
「128GB」の最安値が5000~6000円前後のいま、9000円前後で買える「200GB microSDXCカード」のコストパフォーマンスが際立ちます。約24,000円のサムスン「EVO+ 256GB」は、多くの人にとっては手の出しづらい価格で、200GBを超える「超大容量マイクロSDカード」を手ごろな価格で入手したい人にとっては、やはり「SanDisk Ultra microSDXC 200GB」が最良の選択肢であると思います。
● 音楽オタクや動画マニアにおすすめ
一般的な用途であれば、「128GB」もあれば十分でしょう。しかし、オタク的な使い方をするのであれば、カード容量はいくらあっても物足りないもの。膨大な音源を所有し、音質にこだわる音楽オタク。アニメや映画をたっぷり持ち歩きたい動画視聴マニア。スマートフォンで動画撮影を楽しむ私のような使い道であれば、やはり「超大容量」の200GB microSDXCカードがおすすめ。
下落し続ける傾向にあった価格も、8000円台後半~9000円前後で頭打ちとなっています。買うなら今がオススメです。
amazon
SanDisk Ultra 200GB
楽天でも購入できます
SanDisk Ultra 200GB
256GB microSDXCカードへの乗り換えは?
「SanDisk Ultra microSDXC 200GB」の容量には満足しつつも、初期ロットの弊害である「書き込み速度の遅さ」には小さな不満を感じているため、「256GB microSDXCカード」の存在が気になります。
サムスンからは既に「EVO+ 256GB」が国内発売済み。サンディスクは「Ultra 256GB」、「Extreme 256GB」の2種類をリリース。上位モデルの「Extreme 256GB」が入手できる状況になれば、サムスン「EVO+ 256GB」と比較検討のうえ、購入してみたいと考えています。
SAMSUNG EVO+ 256GB
読み出し95MB/秒・書き込み90MB/秒・UHS-Iクラス3(U3)
SanDisk Extreme 256GB
読み出し100MB/秒・書き込み90MB/秒・UHS-Iクラス3(U3)
大容量の動画、膨大な楽曲ファイル、高ビットレート音源やハイレゾ音源をmicroSDカードに転送する機会が多いユーザーは、書き込みスピードが速い「EVO+ 256GB」「Extreme 256GB」がオススメ。
私もこの2製品に照準を合わせて検討中。サンディスクとサムスン、どちらもメモリブランドとしての評価が高く、スペックの面でも他社の256GB microSDXCカードを圧倒。コスパの観点で考えれば「200GB」がオススメですが、「最大容量のmicroSDカードを使いたい」という方は、上記2製品も一考の価値があると思います。
XPERIA XZは「256GB」のマイクロSDカードが使える!おすすめはコレ
サンディスク microSDカードの選び方|おすすめはExtreme PRO、注意点も
サムスンmicroSDカード「PRO/PRO+/EVO/EVO+」の選び方をアドバイス