2016年5月15日日曜日

スティーヴアオキの来日ライブが最高だった!Steve Aoki@札幌KING XMHU


スティーヴアオキのライブ感想レビュー(2016年5月11日・札幌KING∞XMHUキングムー)

2016年5月11日に札幌・KING∞XMHU(キングムー)で行われた、スティーヴ・アオキ(Steve Aoki)のライブが最高でした。雪虫くらいしか訪れない我が街・札幌に、あの世界的なトップDJがやってくる。コレを見ずして死ねるわけがないということで、5年ぶりに来札したスティーヴ・アオキのDJプレイを間近で堪能してきました。
爆音、轟音、重低音オンリーのSteve Aokiライブは、まさに「最高」の一言に尽きる素晴らしいものでした。





スティーヴ・アオキを生で見たい!



2011年に発表されたアヴィーチーの名曲「Levels」でEDMの魅力に目覚め、「EDM漬け」の音楽生活を過ごしているうち、とある思いが芽生えてきました。「世界的なDJのプレイを生で見たい」。とはいえ、「海外アーティスト不毛の地」と呼ばれる我が街・札幌にトップDJが来るわけもなく…。

そんな折、札幌の伝説的クラブ・KING∞XMHU(キングムー)が8年ぶりの復活。オープンを華々しく飾るゲストとして、名曲「Spectrum」などでおなじみのマシュー・コーマ、オランダ出身のウメット・オズカン、日本のダンスミュージックに多大な影響を与えた小室哲哉氏らビッグネームが集結。そしてなんと、5月11日には“地球No.1パーティー野郎”の異名をとる世界的DJ・スティーヴ・アオキ(Steve Aoki)が「札幌・KING∞XMHU(キングムー)」にやってくることが発表されました。

スティーヴ・アオキは年収29億円を稼ぎ出し、「世界のDJランキング」で第10位に輝くトップDJ。EDMシーンを賑わせる人気者が、札幌にやってくる…。これはもう行くしかない。これを逃せば、収容数2,000人前後のハコでスティーヴ・アオキを見ることなど叶わない。迷いなくチケットを購入し、EDMフェスの映像で目にしたライブ風景が目の前に広がることを想像しながら、スティーヴ・アオキの楽曲をヘビロテする日々が続きました。



いよいよライブ当日



2016年5月11日。スティーヴ・アオキ@札幌・KING∞XMHU(キングムー)のライブ当日。私はスティーヴ・アオキ以上に伸びた髪の毛を美容室で切り落とし、ライブに備えました。カットを担当してくれた店長さんは、札幌のクラブで青春時代をすごした“元祖・パリピ”。KING∞XMHUにも足を運んだという“パーティー・ピーポー”な彼に「クラブ遊びの秘訣」を問うと、「とにかく自分が楽しめ。周りを気にせず自分自身を解放しろ」といったスピリチュアルな返事が返ってきました。

カットを終えて、KING∞XMHU(キングムー)に着いたのが20時頃。オープンは19時ですが、スティーヴ・アオキの出演はまだまだ先の時間であるため、場内にいる客の数はまばら。アルコールを何杯か注文し、DJたち(BabyMITSURU / NORIYUKI OMOTO / daishidance / DJ NATSU / DJ YASU)の曲に合わせてカラダを揺らしていると、いつしか場内が賑わい出し、合唱が起こったり、本格的なダンスを踊る女性まで現れ始めました。ロックミュージシャンのライブしか経験のない自分にとって、とても新鮮で刺激的。スティーヴ・アオキ登場の瞬間を思うと、興奮をおさえることができませんでした。



Steve Aoki、降臨



23時に近づいた頃、ついにスティーヴ・アオキ登場。纏うオーラと存在感は凄まじいものでした。響くサウンドは爆音、轟音、重低音オンリー。スピーカー付近で見ていたため、アオキ・サウンドが両耳を破壊しにかかる勢いで襲い掛かってきました。代表曲や人気曲も多数プレイ。「Rage The Night Away」「Heaven On Earth」「Boneless」「Free the Madness」。リリースされたばかりの「Melody」も聴くことができて大満足。ライブで聴きたかった「The Power Of Now」、「Home We'll Go(Take My Hand)」もプレイしてくれました。

いつも聴いているスティーヴ・アオキの楽曲が大音量のスピーカーから流れ、目線の先にはヒゲと長髪をたくわえたスティーヴ・アオキが客を煽り、両手を突き上げ、満員のフロアを盛り上げている。思い描いていた「夢の光景」が、今まさに目の前で繰り広げられている。信じられないような気持ちと、形容しがたい満足感。言うなれば「感無量」という名の風呂にでも浸かっているかのようなリラックスと心地よさです。音に合わせてカラダを揺らし、重いドロップが襲い掛かるたびにアタマを揺らす。スティーヴ・アオキが「Put your fuckin' hands up!」と煽れば、腕を天高く突き上げ、「Everybody scream!!!!」と言われれば、日頃のストレスをぶちまけるように目一杯の叫び声をあげる。そこはもう、完全に非日常の世界。私の穏やかな日常の延長線上にあるものではない、まったくの異世界でした。



重低音尽くしのライブにあって、「Heaven On Earth」に漂う“神々しさ”は印象的でした。この地球に存在する楽園、クラブミュージック好きの人間が一箇所に集う“Heaven”のような空間を体験できた今回のライブで、さらに好きになった一曲です。



ケーキ投げパフォーマンス「Cake Face」を体感できた!



Steve Aokiライブの代名詞、「ケーキ投げパフォーマンス」を体感することができました。「Cake Face」という曲にあわせて何発も放り込まれるケーキ、ケーキ、ケーキ。「今まさにスティーヴ・アオキのライブに来ているんだ」という実感が込み上げて、最高にハッピーな瞬間です。

「CAKE ME」と書かれたボードを掲げ、顔面にケーキを浴びたファンも笑顔。周りの人たちも笑顔。スティーヴ・アオキが口に含んだシャンパンを何度もシャワーのように降らせる「シャンパンシャワー」も大盛り上がり。甘いケーキの匂いと、アルコールの匂い。ファンの熱気と解放されたような笑顔が充満するライブ空間は、日常のイヤなことなど忘れさせてしまうくらいのパワーに溢れていました。


「DJをしている時はインテリ学者風であるよりも、みんなと同じレベルで我を忘れて楽しんでる自分でありたいし、その場面ごとに合った対応の仕方というのが大切だと思うからね。だからこうした取材の時に、僕はいきなりケーキを投げつけはしないし、シャンパンを浴びせることもしない(笑)」
『Neon Future I』来日インタビュー - iLOUD


「The Power Of Now」のメッセージを全身で感じることができた



スティーヴ・アオキで一番好きな作品が、「The Power Of Now」という楽曲。KING∞XMHUのライブでも、この曲をプレイしてくれました。フェイバリット・ソングにあわせてカラダを揺らし、腕を突き上げる喜びといったらなかったです。

“The Power Of Now”。過去を悔やむでもなく、未来に怯えるわけでもない、今この瞬間を全力で生き抜くスティーヴ・アオキ。彼のメッセージには説得力があります。プライベートジェットで世界各国を飛び回り、年間200~300本のライブをこなすスティーヴ・アオキ。KING∞XMHUを盛り上げた2日後には、ラスベガスにある世界最大級のナイトクラブ・Hakkasan(ハッカサン)でプレイ。各地のナイトクラブを熱狂の渦に陥れては、嵐のように去っていく。スティーヴ・アオキのエネルギッシュなライブ活動は、「今この瞬間を楽しむことの大切さ」を全身全霊で伝えてくれるものでした。




スティーヴ・アオキがますます好きになるライブだった


左:Steve Aoki@カラオケ館前(すすきの) 右:らーめん信玄(南6西8)

まるで夢のような時間を過ごし、今も夢と現実の狭間を行きかうように、熱狂のライブが思い出されます。スティーヴ・アオキの曲を聴くたびに、あの日見たライブの光景、叫び声をあげた自分の姿が思い出されるはずです。
「スティーヴ・アオキを生で見たい」。その願いが叶った2016年5月11日のKING∞XMHU・ライブは、生涯忘れることのできない思い出。スティーヴ・アオキ、スタッフ、一体となって盛り上がったファンの全員に感謝の思いが込み上げる、素晴らしい一日でした。

KING∞XMHU(キングムー)ライブのために札幌を訪れたスティーヴ・アオキ。すすきののカラオケ館前で写真を撮り、らーめん信玄でみそラーメンを食べる様子がSteve Aokiのインスタグラムにアップされていました。世界的なトップDJが地元で同じ時を過ごし、名物のラーメンをすすっていった。その事実だけでソワソワしてしまいます。
KING∞XMHUライブの2日後、スティーヴ・アオキはラスベガスのHakkasan(ハッカサン)でプレイしていました。私はスピーカー近くで重低音を楽しんだツケが回って、耳鳴り治療のために耳鼻科へ。クスリを処方してもらって、今は問題なく過ごしています(スピーカー付近は耳栓必須だった!)。



行って良かった、KING∞XMHU!

1991年に総工費35億円をかけて誕生し、札幌の名物クラブとして2008年まで営業していたKING∞XMHU(キングムー)。当時クラブミュージックにまるで関心の無かった私はロックやメタルばかり聴いていたので、まさか自分がクラブに足を運ぶことになろうとは想像もしていませんでした。
実際にKING∞XMHU(キングムー)へ足を踏み入れると、受付、セキュリティ、場内のスタッフに至るまで、スタッフ全員がとても親切でとても好印象でした。

笑顔でチケットを切り渡してくれる受付スタッフ。「お足元が薄暗いのでご注意ください」と丁寧に誘導してくれる場内のスタッフ。「この階段では立ち止まらないでください」と優しく教えてくれるセキュリティスタッフ。彼らのサポートがあってこそ、超満員2,000人のお客が満足してスティーヴ・アオキのライブを堪能することが出来たのだと思います。オープンしたばかりのKING∞XMHU(キングムー)ですが、今後もSteve Aokiライブのように全員が楽しめて気持ちよく盛り上がれるライブを提供してほしい、と切に願っています。

KING∞XMHUでは5月21日にSteerner(スティアナー)、6月4日にHavana Brown(ハヴァナ・ブラウン)を招くなど、世界的なDJを次々をブッキングしています。スティーヴ・アオキのライブでクラブ空間の楽しさを知った私も、好きなDJが訪れた際には迷わず参加しようと思います。Ummet Ozcanのライブも行けばよかったと後悔。個人的にはR3HAB(リハブ)が来てくれたら、スティーヴ・アオキと同じくらいに我を忘れてスパークしそうです。
ありがとう、KING∞XMHU!
ありがとう、スティーヴ・アオキ!

KING∞XMHU:kingxmhu.com
twitter:@KINGXMHU
facebook:facebook.com/kingxmhu
blog:ameblo.jp/kingxmhu
住所:札幌市中央区 南7西4 424-10




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