2016年夏に、ソニー・h.ear go(SRS-HG1)を購入しました。
半年間使用した感想、聴き続けて分かったh.ear go(SRS-HG1)の長所をレビューしたいと思います。
可愛いデザイン。しかも高級感がある
h.ear go(SRS-HG1)購入者の多くが、このデザインに魅了されたのではないかと思います。
私もその一人です。部屋のなかにh.ear go(SRS-HG1)がある未来をイメージすると、違和感なく溶け込んでいる様子が想像できました。
「真面目な仕事をしてくれるだろう」と思わせてくれる、箱型のデザイン。カドは丸みを帯びているため、可愛らしさと親しみやすさを感じさせてくれます。艶消しされたマットな表面処理は、高級感や上質なイメージを与えてくれます。
中央に配された「SONY」のロゴも、ソニー製品に慣れ親しんだ人たちに強く訴求する「デザイン」の一つだと感じます。
グリルの網目からうっすら覗く、2基のフルレンジスピーカーユニット。ふとh.ear go(SRS-HG1)のほうに視線を向けたとき、SONYロゴ+スピーカーグリル+スピーカーユニットの3層が織り成すグラデーションにうっとりしてしまいます。
小型で可愛く親しみやすい。なのに上質で高級感たっぷりのデザイン。クセのない外観は「長く使い続けたい」と願うユーザーにもピッタリで、置き場所を選ばない、といったメリットがあります。
私は2016年夏にh.ear go(SRS-HG1)を購入しましたが、今ではすっかり部屋に馴染んでいます。一目惚れしたデザインも飽きることなく、未だ新鮮な印象を与え続けてくれています。
EXTRA BASSによる重低音がヤバい
音質面に関して、私が惚れ込んでいるのは「EXTRA BASSによる重低音」。
h.ear go(SRS-HG1)の天面には、「EXTRA BASS」ボタンがあります。EXTRA BASSモードをONにすると、驚くほどの重低音が響き渡ります。ボクシングのハードパンチャーが仕掛けるラッシュのように、1発1発のパンチが「ドンッ…ドンッ…!」と重く両耳を刺激します。
ドッ…!ドッ…!と打ち鳴らされる小気味よいキック。ボンッ…ボンッ…!とはずむバウンシーな重低音。エレクトロニック・ダンス・ミュージックには欠かせない重低音を、h.ear go(SRS-HG1)搭載のEXTRA BASSモードが余すことなく表現してくれます。
EXTRA BASSボタンが独立した「物理キー」である点も高評価したいポイント。これがもしアプリによる「ON/OFF」であれば、面倒くさくて使わない機能だったのかもしれません。ソニーいちおしの音響効果であることが窺い知れます。
2008年初登場の「EXTRA BASS」は、クラブミュージックなどの低音重視サウンドを再現するための音響効果として誕生しました。
電気グルーヴ・石野卓球氏を交えたEXTRA BASSヘッドホン開発者インタビューにおいても、「クラブの音場を空間ごと身体で体感してほしい」「エレクトロ・ミュージックをより楽しく聴けるように作った」などの開発コンセプトが、ソニー設計者から語られています。
EDMにぴったりな、パリピ仕様の重低音
EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)を好む方にも、h.ear go(SRS-HG1)はおすすめです。
EXTRA BASSボタンを押した途端、ディープなベース音がドゥンッ…!ドゥンッ…!と響き渡るのです。これはEDMを好む私自身が感じたことであり、価格.comやAmazonレビューでも多く語られている感想です。
EDMに「重低音」は欠かせません。もしもEDMに重低音が欠けていたら。それは炭酸の抜けたコーラよりも酷く、ボクシングを引退してキャラ変更した亀田兄弟より存在価値の感じられないものです(※)。
※ 現役の三男・和毅は除く
※ 個人的には興毅、大毅、両名のファンであることは否めない
ダブステップやトラップ、ビッグルームといったジャンルには、言うまでもなく重低音が必要不可欠です。そしてトロピカルハウスをはじめとするチルアウト系のハウスミュージックにおいても、やはり重低音がしっかりと下支えしていることが必要条件だといえます。どんなジャンルであれ、重低音なくしてEDMは成り立ちません。
低価格帯のスピーカーでは、この重低音が圧倒的に足りない場合が多く、たとえ重低音を謳い文句にした製品であっても、不自然なベース音、心地よいと感じられない重低音である場合が多くあります。
h.ear go(SRS-HG1)のEXTRA BASSは、ボーカルが埋もれることなく調和する「ここちよい重低音」を実現しているため、クラブミュージックに向いたスピーカーだと判断できます。
DIM MAKやMAD DECENT、プロトコル所属のDJによる「うるさい重低音」が大好きなEDMラヴァーの皆さんにもオススメ。EXTRA BASSをオンにすれば、Get on the floorでプチョヘンザッ。Everybody fucking jumpなクラブ空間を演出できます。
音質がよく、長時間たのしめるフラットな音
EXTRA BASSをオンにした時の「重低音」もさることながら、平常時のサウンドについても「高音質で聴きやすく、長時間のリスニングに適したフラットなサウンド」であると評価できます。
音がフラットというのは、万人が違和感なく受け入れることのできる音質を意味します。ムダに重低音が誇張しすぎていることもなく、高音がキンキン突き刺さることもない。とても聴きやすい音だと感じます。
個性的な味付けや、特徴的すぎる音質傾向は、長時間のリスニングには不向き。h.ear go(SRS-HG1)の良いところは、高音質かつフラットなサウンドにある。というのが、半年間使い続けてみて実感しているh.ear go(SRS-HG1)の長所です。
・ ハイレゾ対応35mmフルレンジスピーカーユニット
・ 低音増強振動板ユニット×2基(スピーカー前面と背面)
・ フルデジタルアンプ S-MASTER HX
・ 圧縮音源をハイレゾ相当の高音質にするDSEE HX
・ 推奨サウンド設定を気軽に楽しめる ClearAudio+
・ ワイヤレスでもハイレゾ相当の高音質な伝送 LDAC
このようなソニー独自技術・設計も、h.ear go(SRS-HG1)の「高音質」に寄与しています。
接続方法いろいろ。しかも手軽
h.ear go(SRS-HG1)には、多彩な接続方法が用意されています。
bluetoothl、無線LAN(Wi-Fi)によるワイヤレス接続は、配線を気にする必要がありません。スピーカーを好きな位置に移動しやすいメリットがあります。12時間動作可能なバッテリーを搭載しているため、外出先でもワイヤレスの快適さを享受できます。
多くのスマホに搭載されている「NFC」を使った接続はもっと手軽。h.ear go(SRS-HG1)の天面にあるNFCマークにかざすだけで、無線接続が完了。おサイフケータイを使うような手軽さで、スマホとスピーカーを接続できます。
私は、オーディオケーブルを使ってパソコンと接続しています。「据え置きスピーカー」としてh.ear go(SRS-HG1)を購入したので、この方法がもっとも手軽で使い勝手がよいと感じています。他にもmicroUSBケーブルを用いた接続が可能。
大満足!購入前のイメージが高次元で満たされた
イヤホンでばかり音楽を聴いていたので、耳のことも労わりたいとの理由で、スピーカー探しを始めました。
予算は25,000円。1万円台では不満が出るかもしれないと感じる一方で、3万円を超えれば「気軽な買い物」とは言いがたい事情があります。懐が痛まずサクッと買えて、音質にも満足できるスピーカーとなれば、予算25,000円は妥当だったと思います。
ソニーストア価格は24,880円・税別(26,870円)。Amazonや楽天市場では送料無料&税込み24,000円台で販売されています。
h.ear go(SRS-HG1)を机のうえに置いたら、間違いなく馴染むだろうな。そんなイメージが現実のものに。購入から半年以上が経過した今なお、スピーカーに視線を向けるたび「美しく普遍的なデザインだなあ」とウットリしています。
購入者レビューや価格.comの評価コメントなどから、BOSE SoundLink Mini Bluetooth speaker IIがライバル機であること、そのBOSEに負けない評価を勝ち得ていることも予習済みでした。実際にh.ear go(SRS-HG1)を購入してみて、それらの評価が的を得たものであることを痛感しています。
ソニー SRS-X3、SRS-X33、SRS-XB3などの低音重視スピーカーから買い換えた人たちの評価もよく、イヤホンでしか音楽を聴かない私がh.ear go(SRS-HG1)を買うに至る大きな理由にもなりました。
「重低音が素晴らしい」「クラブミュージック向き」「EDMが好きな人に受ける」、といった評価内容にも納得。毎日のようにh.ear go(SRS-HG1)でEDMを聴き続けているわけですが、EXTRA BASSをオンにした瞬間、「ソニーやりすぎ!」と称賛したくなるほどの重低音がズンズン響きまくっています。
25,000円前後のスピーカーで、満足できる音質、EDMの魅力を損なうことのない重低音に出会えるのだろうか?と、疑いを抱いていました。しかしh.ear go(SRS-HG1)は、そんな不安など吹き飛ばすほどの重低音をかましてくれました。
クラブDJとソニー・サウンド事業部の情熱がキックとベースに乗り移り、集合住宅の薄い壁など突き破るような勢いで重低音を響かせる。h.ear go(SRS-HG1)は、ソニー製品が大好きなパーティーピーポーたちに特におすすめしたいスピーカーです。
あなたも「EXTRA BASS」ボタンを押し込んで、偉大なる“ボタンプッシャー”の仲間入りを果たしましょう。
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