ラルクアンシエルのhydeさんが初めてコピーしたバンドはMotley Crueだったようです。
邦楽ロックアーティストの中にもファンを公言する者が数多く存在するハードロックの雄、モトリー・クルーの個性的すぎるメンバーとソロのおすすめ曲を紹介します。
パワフルなドラマー、Tommy Lee (トミー・リー)
Tommy Lee(トミー・リー)のプロフィール
本名:Thomas Lee Bass生年月日:1962年10月3日
担当楽器:ドラム
189cmの長身。タトゥーまみれの身体。モデルのような顔立ち。
パワフルな演奏で人気のドラマー、Tommy Lee(トミー・リー)。
元ミス・ギリシャの母親を持つトミー・リーは女性人気も高く、ベースのNikki Sixx(ニッキー・シックス)と共にMotley Crueの人気を二分するメンバーです。
「バカだけど元気」がモットー
「Low IQ, High Energy(バカだけど元気)」を自称するトミー・リー。目立つことが大好きで、ライブで360度回転するドラムセットを披露したり、ステージに巨大なローラーコースターのセットを組むなど、常に話題の中心にいるような人物。
1989年、妻のパメラ・アンダーソンに対する暴行容疑で逮捕・収監。
MTVアワードではKid Rock(パメラ・アンダーソンの再婚相手)と殴り合いのケンカをしたり、モスクワのショウでジョン・ボン・ジョヴィを殴ったとされるなど、見た目通りのワルすぎる一面も持ち合わせています。
スターバックスに通うのが面倒で自宅にスタバの業務用マシン(300万円)を置いた、というワイルドすぎるエピソードが好きです。
ヒップホップに目覚めるトミーリー
1990年代後半にヒップホップに目覚めたTommy Lee。ソロプロジェクト・Methods Of Mayhem(メソッズ・オブ・メイヘム)を立ち上げ、リンプ・ビズキットやビースティー・ボーイズのメンバー、スヌープ・ドッグらとアルバムを作りヒットさせました。
近年ではDJ活動をしてDeadmau5やSkrillexら人気DJとの親交を深めるなど、常に時代の最先端を行こうとする意欲的なドラマーでもあります。
盆栽のために来日するほど夢中
2週間の"盆栽ツアー"を組んで来日するほど盆栽にハマっているTommy Lee。その様子が『近代盆栽(2024年3月号)』という雑誌で8ページにわたって特集されたり、ドイツの盆栽雑誌に登場するなど、彼の盆栽愛はホンモノです。
『眞実』(真実)という日本語を顔面タトゥーで入れるなど、日本文化に対する興味の強さでも知られています。
Tommy Leeのソロ曲おすすめは『Time Bomb』
この曲『Time Bomb』はMethods of Mayhemの楽曲です。
メソッズ・オブ・メイヘムはTommy Leeのソロプロジェクト。
トミー・リーのソロは基本的にパワフル、ワイルド、明るい楽曲が目立つのですが、この曲では「世界は時限爆弾」「誰もが完全に間違っている」と歌い、物憂げなボーカルによって苦悩を爆発させています。
Tommy Leeの歌声には惹きつけられるものがあり、派手なロック曲も、ラップも、「Time Bomb」のようなロックバラードも聴き入ってしまいます。
Motley Crueの中ではTommy Leeのソロ活動が一番充実している印象。
ロック、メタル、ヒップホップ、ミクスチャーなど、ジャンルにとらわれない多彩な音楽性で魅了してくれるのがTommy Leeのソロ活動の魅力です。
バンドの頭脳、Nikki Sixx (ニッキー・シックス)
Nikki Sixx(ニッキー・シックス)のプロフィール
本名:Frank Carlton Serafino Feranna Jr.生年月日:1958年12月11日
担当楽器:ベース
Motley Crueの頭脳、バンドの中心的存在
モトリー・クルーの作詞・作曲のほぼ全てを手掛けるバンドの頭脳、Nikki Sixx(ニッキー・シックス)。存在感、知性、カリスマ、暴力性を兼ね備えたベーシストです。
ファッションや言動のすべてがファンを魅了。多くのミュージシャンにも影響を与えてきました。
Nikki Sixxの逮捕、ヘロイン過剰摂取、心臓停止
1987年の来日時、新幹線で他の乗客にジャック・ダニエルのボトルを投げつけ逮捕。1987年12月にヘロインの過剰摂取により2分間の心臓停止に陥るなど、ドラムのTommy Leeと並ぶくらいの危険人物でもあります。
モトリー・クルーのファンとして知られ、HR/HM(ハードロック・へヴィメタル)専門誌・BURRN!に連載を持っていた漫画家・喜国雅彦さんの描くニッキー・シックスの絵がめちゃくちゃ似ていて、大好きです。
Nikki Sixxのソロ曲おすすめは『Shut The Fuck Up』
Nikki SixxのソロプロジェクトであるBrides Of Destruction(ブライズ・オブ・ディストラクション)の楽曲。
ボーカルを務めるのはロンドン・レグランド(London LeGrand)。Brides Of Destructionに参加する前は、ハリウッドで美容師として働いていた男です。
この曲を含むデビューアルバム『Here Come the Brides』は全体的なバランスがとても良くおすすめ。
Nikki Sixxのソングライティングが光りまくった作品であり、Motley Crueのソロ作品の中では最も聴き込んだアルバム。まぎれもなく名盤です。
この曲『Shut The Fuck Up』が気に入った方はぜひアルバム『Here Come the Brides』を聴いてください。
2曲目の「I don't care」も疾走感たっぷりで最高にかっこいいロックンロールナンバーです。
華のあるボーカリスト、Vince Neil(ヴィンス・ニール)
Vince Neil(ヴィンス・ニール)のプロフィール
本名:Vincent Neil Wharton生年月日:1961年2月8日
担当楽器:ボーカル
生まれながらのロックスター
唯一無二の歌声でファンを魅了してきたモトリー・クルーのボーカル、Vince Neil(ヴィンス・ニール)。Motley Crueの魅力と言えば、Nikki Sixxのソングライティング、Tommy Leeのパワフルなドラム、Mick Marsのメロディアスなギターソロが挙げられますが、ヴィンス・ニールの歌声なくしてモトリー・クルーは成立しません。
若い頃からモテまくり。稀代のロックスターであり、生まれながらのスーパースター。
ヴィンスのモテ伝説は、バンドメンバーのNikki SixxやTommy Leeがインタビューで再三語っており、ファンの間では有名です。
ヴィンスのモテっぷりは凄まじく、モトリー・クルーの自伝「The Dirt」では“セックス、ドラッグ、ロックンロール”のセックス担当として輝かしい栄光が語られています。
エアロスミスも惚れたヴィンス・ニールの美貌
今でこそぶくぶく太ってしまったヴィンス・ニールですが、若き日の彼は女性のような美貌。
そんな彼の姿にインスピレーションを受けて、Aerosmith(エアロスミス)のスティーヴン・タイラーは「Dude(Looks Like A Lady)」という曲を書いたといわれています。
クルマ大好きなVince Neil
1984年、愛車のフェラーリで自動車事故を起こし、同乗者のHanoi Rocksのドラマーを死亡させた罪で服役。1992年、「カー・レースに没頭するあまりバンド活動をおろそかにしている」との理由でMotley Crueを解雇されました。
クルマ大好きなヴィンス・ニールが初めて購入した車はダットサン・240Z。
近年はフェラーリ360モデナF1やランボルギーニ・ガヤルド・スパイダーを足車とし、ブルネイ国王から購入したロールスロイス・シルバースパーIIIやベントレー・コンチネンタルGTスピード、ハマーH2などを所有。
プライベートジェットまで購入し、「自分でチャーター会社を設立したほうが経済的」という理由で航空会社「Vince Neil Aviation」を設立しました。
Vince Neilのソロ曲おすすめは『You're Invited (But Your Friend Can't Come)』
モトリー・クルー脱退後の1993年にリリースされた、初のソロアルバム『Exposed』に収録された楽曲「You're Invited(But Your Friend Can't Come)」。
ヴィンス・ニールの華やかなボーカルが冴えわたるロックンロールナンバーです。
ニッキー・シックス(bass)とトミー・リー(drum)があまりに目立つ存在であるため3番手的な印象を受けてしまいがちですが、モトリー・クルーはヴィンスの唯一無二とも言える歌声によって支えられていることを実感できる作品だと思います。
アルバムは全米13位。日本では初登場1位を達成するヒットを記録しました。
ヴィンスはL'Arc~en~Cielのトリビュートアルバムで「Blurry Eyes」を歌っています。
寡黙なギタリスト、Mick Mars (ミック・マーズ)
Mick Mars(ミック・マーズ)のプロフィール
本名:Robert Alan Deal生年月日:1951年5月4日
担当楽器:ギター
1951年生まれのギタリスト・Mick Mars(ミック・マーズ)。
寡黙で不気味な雰囲気が漂う風貌が特徴のギタリストです。
モトリー・クルーの印象的なギターリフを数多く生み出し、キャッチーでメロディアスな演奏によってファンを魅了してきました。
Motley Crueの他のメンバーが脱退・再加入を繰り返す中、1981年の結成から現在に至るまで常にバンドを支えてきた功労者でもあります。
2022年、Motley Crueを離脱
しかし2022年10月にツアー活動引退を発表。そのままバンドを離れることになりました。Mick Marsの後任を務めているのはJohn 5(ジョン5)。Marilyn Manson(マリリン・マンソン)での活動が有名なギタリストです。
Mick Marsは若くして血清反応陰性関節炎を患ったため背中を動かすことが困難。
ライブ中もほとんど微動だにせずギターを弾き続けます。
メロディアスなモトリー・サウンドを淡々と奏でる姿こそがMick Marsの魅力でもあります。
Mick Marsのソロ曲おすすめは『Right Side of Wrong』
Mick Marsのあやしい雰囲気、不気味さ、パワフルなギターが全部詰まったミュージックビデオ。
彼が20代の頃からこの見た目、この雰囲気が変わらないことがすごいと感じます。
もう1人のボーカル、John Corabi(ジョン・コラビ)
John Corabi(ジョン・コラビ)のプロフィール
本名:John Corabi生年月日:1959年4月26日
担当楽器:ボーカル
Motley Crueを脱退したVince Neilに代わってボーカルを務めたJohn Corabi。
在籍期間は1992年~1996年。
不遇のボーカリスト、John Corabi
ボーカル・Vince Neilが脱退した後のモトリー・クルーは人気急落。1万5千席の会場でチケットが4千枚しか売れず、John Corabiが加入して作られた6thアルバム『Motley Crue』の売り上げも振るいませんでした。
レコード会社からは「ヴィンス・ニールが復帰しない限りニューアルバムのレコーディング費用は出さない」と宣言され、Motley CrueはVince Neilを復帰させることに。
その結果、バンドを追放される形となったJohn Corabi。
在籍中の扱いもひどいものだったようで、自伝ではバンドに対する不満が爆発して書かれていたのが印象的でした。
酷評された6thアルバム『Motley Crue』は個人的名盤
Vince Neilが脱退したことや、インダストリアルロックへのダイナミックな路線変更が重なったことで正当な評価を得られなかった感もある6thアルバム『Motley Crue』。個人的には大好きな1枚で、1曲目の「Power To The Music」、シングルカットされた「Hooligan's Holiday」、「Hammered」やなど、ジョン・コラビならではのしゃがれたボーカルはインダストリアルなテイストにばっちりハマっていたと感じます。
John Corabi自身も「もしこのアルバムが別のバンド名でリリースされていたら、きっと成功していただろう」と言い残しています。
「俺が参加して作られたレコードはMotley Crueがリリースしたレコードの中で初めてプラチナ・アルバムにもならず、クレイジーな騒ぎにもならず、みんながパニックになったレコードだった」
この発言からも不遇のボーカリストJohn Corabiの悲哀を感じます。
モトリークルーの有名なバラードの代表曲を知りたい方は『モトリークルーのバラードまとめ|Motley Crueの泣けるバラード名曲』をご覧ください。
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