XPERIA X Performance(SOV33)を使い始めてから、10日間が経過しました。
XPERIA ZL2で感じていた「5つの不満点」について、XPERIA X Performanceは解消することができたのか?をレポートしたいと思います。
1. 急速充電(Quick Charge 2.0)による異常発熱
2. 水滴によるタッチ暴走
3. インカメラの画質がクソ
4. XPERIA ZL2、分厚すぎ問題
5. スーパーヘビー級、167グラム
急速充電時(Quick Charge 2.0)の「異常発熱」は無くなった
XPERIA ZL2(SOL25)は、Quick Charge 2.0による「急速充電」をおこなうと、端末本体が異常なほどの高温に達するトラブルを抱えていました。これにより、ディスプレイが勝手にタップされる「タップ暴走」の症状が現われます。急速充電中は「熱暴走」が発症してしまうため、メール作成や文字入力などがまともに行えず、ゲームやSNSアプリなども意図しないボタンをタップしてしまう問題が発生していました。
XPERIA X Performance(SOV33)に機種変更後は、Quick Charge 2.0で急速充電をおこなっていても、「熱暴走」「タップ暴走」の症状は現われていません。XPERIA ZL2(SOL25)では顕著だった、「背面パネルのヒートアップ」も抑えられています。ディスプレイもほんのり熱くはなるものの、「タッチ暴走」を発症するほどの高熱ではなく、ディスプレイ操作に支障をきたしません。「発熱問題」を常に抱え続けてきたソニーの、試行錯誤の跡が伺える進化ポイントだと感じました。XPERIA X Performanceは、急速充電ができるQuick Charge 2.0対応
水滴による「タッチ暴走」がなくなり、快適なディスプレイ操作が可能
XPERIA ZL2(SOL25)というスマートフォンを象徴するキーワードは「暴走」。異常発熱による「画面タッチ暴走」が代表例ですが、その他にも、ディスプレイに水滴が付くことで発症する「画面タッチ暴走パート2」の存在が挙げられます。水滴が一つでも付こうものなら、その場所だけが激しいタッチ連打を繰り返す「画面タッチ暴走」に悩まされたXPERIA ZL2ユーザーは少なくないと思います。防水仕様ではあるものの、バスルームでの使用はおろか、風呂あがりの濡れた指で操作することすらままならない、“中途半端な防水仕様”であると感じていました。
2015年6月発売のXPERIA Z4からは、「水に濡れても誤作動しにくい」ディスプレイが採用され、その機能性と実用性に私も強く惹かれていました。そして、2016年6月。約2年ぶりの買い替えとなったXPERIA X Performance(SOV33)は、XPERIA Z4やZ5と同じく、「水に濡れても誤作動しにくい」ディスプレイを搭載。さっそく蛇口をひねり、ディスプレイを濡らしてみたところ…本当に誤作動しない!タッチ暴走しない!すごい!実用的!感動!ソニー最高!XPERIA X Performanceは防水対応、しかもUSBはキャップレス防水
インカメラ31万画素の「クソ画質」にグッバイ
XPERIA ZL2(SOL25)のインカメラは、31万画素。史上稀に見るクソ画質っぷりで、2014年の購入時は「生まれてくる時代を間違えたのか」と錯覚するほどでした。クソという言葉を小学校で卒業したはずの私も、思わず「クソ」の一言で片付けたくなるほど豪快なクソっぷりで、ザラついた自撮り画像を見つめながら、「よくもこれで発売しようと思ったな…クソが」と、クソみたいな感想を吐いた記憶があります。
XPERIA X Performanceに機種変更後、一番最初にやったことと言えば、「インカメラを使った自撮り」です。インカメラを起動してすぐ、焦点距離22mmの“ありえない超広角”が心をギュッと鷲づかみ。1320万画素がもたらす解像感の高さに圧倒される自分がいました。XPERIA X Performanceのディスプレイに写り込んだ私の顔は穏やかな笑みを湛えていて、「こんなに笑えたんだオレ」と、爽やかな気分になることすら出来たのです。XPERIA ZL2に対して言い放った口汚いFワードの数々を反省しつつ、31万画素のクソ画質に「グッバイ」を告げてやりました。SOL25のインカメラ画質にウンザリしている方は、1320万画素インカメラを搭載したXPERIA X Performance(SOV33)への機種変更がおすすめです。XPERIA X Performanceはインカメラ1320万画素、ZL2から機種変すると…
厚さは「8.6mm」に。マイナス2.2mmのスリム化を実現
XPERIA ZL2が歴代のXPERIAフラッグシップ端末に劣るポイントとして、「10.8mm」の“ありえない分厚さ”が挙げられます。同時期発売のXPERIA Z2(SO-03F)は厚さ8.2mm。XPERIA Z3は7.4mm。XPERIA Z4に至っては、「6.9mm」というZシリーズ史上最高の薄さを実現しているのです。翻って、XPERIA ZL2。その厚さは10.8mm。およそ2014年発売の上位端末とは思えないほどの分厚さは、数字以上のサイズ感として手のひらに伝わってくる感覚がありました。
XPERIA X Performance(SOV33)は、厚さ8.6mm。XPERIA ZL2(SOL25)よりも「2.2mm」のサイズダウンを実現しています。2mm以上もの厚さの違いがあると、当然のことながら「薄い」ということを実感できます。私の場合は、ソニー純正の透明ケース「スタイルクリアカバー SBC28」を装着しているため、「カバー装着後も10mmを超えない厚さにおさまってくれる」という点に大きなメリットを感じています(SBC28の厚さは0.8mm)。SBC28を使ったらグリップ感アップ!XPERIA X Performanceが持ちやすくなった
微妙に軽くなって、「165グラム」。わずか2gのサイズダウン
重さに関しては、「軽くなった」という実感をハッキリ得ることは難しそうです。それもそのはずで、2グラムしか違いがありません。XPERIA ZL2が167グラム。XPERIA X Performanceが165グラム。数値上はほとんど違いがありません。ただし、XPERIA X Performanceのほうがタテに7mmほど長いため、手のひらに乗せたときに「重さが分散されている」ような気がします。新機種を手にした喜びや興奮といったものが、「軽くなった」という錯覚を起こしているようにも思います。
XPERIA ZL2(SOL25)からXPERIA X Performance(SOV33)に機種変更することで「重さ」からは解放されるの?と問われれば、はっきりとした答えを出すことはできません。スペック上は「2グラムのサイズダウン」に留まっているわけですが、サイズ(幅×高さ×厚さ)の相違がもたらす「持ち心地の違い」によって、「すごく軽くなった!」とか、「対して変わらない」といった感想になるのではないかと思います。XPERIA X Performanceは重さ165g。XPERIA Z5やS7 edgeより重い
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手帳型カバーSCR58は、開閉にあわせて自動で画面ON/OFFができる
クリアケースSBC28は薄くてやわらか、透明度の高い0.8mm TPU素材
背面カバーSBC30は、XPERIA X Performanceと同じカラバリ全4色
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