2015年7月21日火曜日

マンフロット PIXI 使用レビュー|定番のミニ三脚はスマホにも最適



スマホやデジカメで使えるミニ三脚、マンフロット・PIXI(ピクシー)を購入しました。2,218円で買える低価格、美しいイタリアン・デザイン、グリップすれば自撮り棒のようにも使える機能性が魅力的。iPhone・XPERIAの動画撮影に重宝します。マンフロットPIXIを使ってわかった「良いところ・悪いところ(イマイチだと感じたポイント)」を、画像たっぷりでレビューしたいと思います。







パッケージ表面と裏面。キリトリ線が用意されているため、カンタンに開封することができます。


5インチスマホ・XPERIA ZL2との大きさ比較。三脚としては非常にコンパクトです。


Manfrottoロゴがデザインとうまく調和しており、ミニ三脚の美しさに磨きをかけています。


マンフロット社の特徴的なロゴマーク。黒い三脚に赤いマークが良いアクセントとなっています。


他社のミニ三脚とくらべても、唯一無二の美しいデザインだと感じました。(Designed by Italy)


立ち姿が妙に艶(なま)めかしく、イタリアン・デザインの本気を感じます。重量は190グラム。缶コーヒー(185g)とほぼ同じ重さです。


開脚時の高さは13.5cm。脚を閉じた状態では、高さ18.5cmです。


どの角度から見ても美しいデザイン。Manfrottoのロゴと赤いマークが目立ちます。赤いマークはボタンになっており、押し込むことで雲台(先端)の角度調整が可能。押し込んでいる間はボールヘッドをグリグリと回転させることができ、手を離せばロック(固定)されます。


石突(脚の底面)にはラバーが貼られています。グリップが効いて、しっかりと接地させることが可能。


スマートフォンには三脚用ねじ穴が無いため、スマホを固定するための「三脚アダプター」が必要になります(⇒スマホ三脚アダプターは信頼・安心で選ぶ。おすすめはETSUMIスマートフォンアダプターL)。


三脚アダプターを使って、スマートフォンをセットした様子。


XPERIAは美しい動画を撮影することができます。ブレを防ぎつつ長時間の動画を撮影するために、ミニ三脚は必須です。


マンフロットPIXIは、自撮り棒のような使い方もできます。脚をグリップとして握り込むことができ、雲台(先端)の角度を調整すれば、ちょうど良い向きで自分撮りすることが可能。


XPERIAの自撮り撮影、ビデオを回しながらの街歩きなどでも活躍しそうです。


スマートフォンだけでなく、カメラ用のミニ三脚としても使えます。


耐荷重は1キログラム。写真の組み合わせ(カメラ+レンズ)は合計840グラム。ねじ穴の位置が中央ではないため安定性を欠くものの、しっかりと支えることができています。


マンフロットPIXIは背の低いミニ三脚ですので、テーブルフォト(卓上撮影)やローアングル撮影で活躍させるのが良いと思います。写真のようなチルト式液晶・バリアングル液晶を搭載したカメラであれば、画面を覗き込む必要が無く、ラクな体勢でモニターを確認できます。


コンパクトなミニ三脚ですので、小さめのバッグにも余裕で収納できます。


コンパクトデジタルカメラやミラーレスカメラを持ち歩く際に、小型・軽量(190g)のマンフロットPIXIはおすすめできるミニ三脚です。私はXPERIAとPENTAX Q(ミラーレス一眼)の動画撮影でマンフロットPIXIを活躍させたいと思います。

Manfrotto マンフロット
PIXI ミニ三脚
Amazonベストセラー1位の、イタリア・Manfrotto社のミニ三脚。耐荷重1kg。4色から選べます。約2,218円
Manfrotto ミニ三脚 PIXI ブラック MTPIXI-B

Manfrotto マンフロット
PIXI EVO ミニ三脚
耐荷重2kg。開脚角度2段階。脚の長さ5段階・調整可能。2015年10月発売の新製品。大人気PIXI後継機。マンフロットPIXI EVO


マンフロット・PIXIの良いところ

有名メーカー・Mandrottoのしっかりした作りのミニ三脚を約2000円で購入できる点が魅力です。デザイン性が高く、軽量コンパクト。自撮り棒のように活用することもできます。4種類のカラーから選択可能。Amazonのミニ三脚カテゴリでベストセラー1位。いちばん売れてるミニ三脚です。




1. 有名三脚メーカー・Manfrottoの製品である

Manfrotto(マンフロット)社は、イタリアの三脚メーカーです。海外製の三脚としては、フランスのGITZO(ジッツォ)と並んで高い知名度と人気を誇っています。近年のマンフロット社はソーシャルメディア展開に注力。YouTuberによる紹介動画などでマンフロット製品を目にした、という方も多いかもしれません。バツグンの知名度と人気、1960年代創業の歴史と信頼は、製品購入時の安心材料になります。


2. 約2千円で買える、圧倒的な安さ

マンフロットPIXIの実売価格は約2,218円(Amazon.co.jp)。「欲しい」と思ったらそれほど迷うことなく買える低価格です。定価は3,400円。アマゾンで低価格のミニ三脚を探せば、1000円台の商品も見つかります。しかし、これほど高いデザインと機能性を兼ね備えた商品は見当たりません。まして、マンフロットのような知名度やブランド力をもった製品を1000円台で買うことなど困難です。


3. 美しいイタリアンデザイン

マンフロットPIXIはイタリアンデザイン。Manfrottoの主力商品に通じるデザイン性の高さを、このサイズでもしっかりと感じることができます。低価格のミニ三脚でありながらデザインに一切の妥協を許さない、マンフロット本気の企業姿勢が感じられます。このデザインに魅了された方は、通常の三脚を購入する際にもマンフロットが候補の一つとなるはずです。



4. 軽量・コンパクト、気軽に連れだせる

マンフロットPIXIの重量は190グラム。缶コーヒーとほぼ同じ重さです。軽量ですのでバッグに入れても重量を感じません。開脚時の高さは13.5cm、格納時の高さは18.5cm。コンパクトな設計ですので、持ち運びに苦労せず、バッグの中でもスペースを取りません。気軽に連れ出すことが可能です。


5. 自撮り棒のように使える

マンフロットPIXIの脚は、握りやすいように設計されています。脚を閉じた状態で握り込めば、自撮り棒のように活用することが可能。「ホンモノの自撮り棒は大げさな感じがして使いづらい…」という方でも、コンパクトかつデザイン性の高いマンフロットPIXIであれば、人目を気にせず使用できます。



6. Amazonベストセラー1位

マンフロットPIXIは、Amazon「卓上三脚・ミニ三脚」カテゴリにおいてベストセラー1位。いちばん売れているミニ三脚です。売れてる理由は「2,218円で買える安さ」「ブランド力の高いマンフロット製品」など様々ですが、144件ものユーザーレビューが寄せられている点や、5点満点中4.5点の高評価を得ているという点も見逃せません。さらには「Amazonベストセラー1位」という輝かしい実績そのものが安心材料となって、マンフロットPIXIの売れ行きを加速させているものと推測されます。


7. 選べる4つのカラー

マンフロットPIXIには4種類のカラーが用意されています。レッド(赤)、ホワイト(白)、ブラック(黒)、ピンクの4カラー。私はブラックを購入しました。女性の方にはホワイトがおすすめです。ホワイトボディのコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)も増えているので、白がラインナップされている点は評価できます。

レッド、ホワイト、ブラック、ピンク

Manfrotto マンフロット
PIXI ミニ三脚
Amazonベストセラー1位の、イタリア・Manfrotto社のミニ三脚。耐荷重1kg。4色から選べます。約2,218円
Manfrotto ミニ三脚 PIXI ブラック MTPIXI-B

Manfrotto マンフロット
PIXI EVO ミニ三脚
耐荷重2kg。開脚角度2段階。脚の長さ5段階・調整可能。2015年10月発売の新製品。大人気PIXI後継機。マンフロットPIXI EVO


マンフロットPIXIの残念な点

私はマンフロットPIXIがどのような類の三脚であるかを把握し、「できること」「できないこと」を理解した上で商品を購入しました。そのため、マイナス面を強く感じることはありませんでした。人によっては残念と感じるであろうポイントを7つ、まとめてみました。


1. めちゃくちゃ軽い、というわけではない

マンフロットPIXIの重量は190グラム。“ミニ三脚”というカテゴリに限れば、「めちゃくちゃ軽い」と言えるものではありません。自撮り棒のように使う場合、腕をのばした状態ではそれなりに重量感が伝わってきます。軽さを最重要視される方は、ほかのミニ三脚も選択肢にいれたほうが良いかもしれません。


2. 脚が伸びない、高さがない

マンフロットPIXIは脚を伸縮させることができず、高さ調整をすることができません。脚を開いた状態の高さは13.5cmなので、ローアングルでの撮影やテーブルフォト(卓上撮影)に用途が限られます。高さを出すことができないため、「どのようなシチュエーション(撮影シーン)にも対応しうる三脚ではない」ということを念頭に置いて、購入を検討する必要があります。特に、高さを必要とする方がこの製品を買うと不満が出てしまうと思われるため、開脚時13.5cm/格納時18.5cmの全高を理解した上で検討してください。


3. 雲台は上下35°までしか傾けることができない

マンフロットPIXIの雲台は、上下35度までしか傾けることができません。私が所有しているベルボン製ミニ三脚は、90度まで角度調節可能、タテ位置の撮影にも対応します。マンフロットPIXIの雲台は中途半端な位置(35°)までしか上下できないため、アングルに制限があります。

Velbon ミニ三脚 Velbon本気のミニ三脚ULTRA MAXi miniはスマホやミラーレスに最適

ベルボン・ULTRA MAXi miniは、90度まで傾けることができる


4. 雲台の角度調整にコツがいる

一般的な三脚における雲台の角度調整は、ネジをひねる・回転させるタイプが主流。しかしマンフロットPIXIは、赤いロゴマーク(ボタン)を押し込むタイプです。一般的なものとは操作性が異なるため、水平を出す(角度調整する)にはややコツが要ります。角度調整をする際にはボタンを常に押し込でおく必要があるため、ネジ式のタイプに比べると操作の快適性は劣るように思いました。


5. ボタンを押し込むために、ある程度の力が必要

雲台の角度調整をするためにはボタンを押し込む必要があります。このボタンが比較的固めであるため、女性にとっては押しづらい、プッシュするのに強い力が必要、と感じるかもしれません。男性にとっても、「軽快な押し心地」「なめらかな操作性」と言えるものではなく、やはりやや強めの力が必要なボタンです。


6. 耐荷重1キロ。だけど、デジイチでは使いたくないかも

マンフロットPIXIの耐荷重は1キログラム。この重さの範囲内であれば、デジタル一眼レフを載せることも可能です。しかし、マンフロットPIXIの操作性・取り回しがバツグンであるとは言えないため、高価な機材で使うのはためらわれます。私の場合はあくまでスマホの動画撮影および、小型ミラーレス一眼・PENTAX Qの撮影で使うことだけを想定しています。高価な機材や重さが1キロ近いデジタル一眼レフでは、あまり積極的に使いたいと思えないのが本音です。

■ベルボンのミニ三脚・Ultra MAXi miniは堅牢な作りなので、2kg以上の一眼レフでもガンガン使っています
Velbon本気のミニ三脚ULTRA MAXi miniはスマホやミラーレスに最適


7. 検品体制は甘いと感じた

三脚のデザインは文句なし。それどころか、「この低価格でよくやった」と褒め称えたくなるほど美しいデザインだと感じます。しかし、MADE IN CHINAであるためか、はたまたイタリア製メーカーゆえの検品基準のせいなのか、作りの甘さが散見されました。三脚の中央部(赤ロゴや脚の付け根などが集中している部分)には、目立つスレ傷・薄い汚れがいくつも見られ、何度か使われたような印象さえ受けるほどでした。マットな質感によって覆われた製品であるため、スレや汚れは白く目立ちます。アマゾンレビューでも、「バリが残っている」「赤ロゴのシールがずれている」など作りの甘さを指摘する声が見られます。低価格とはいえ、開封時に受けた印象は決して良いものではありません。検品体制(チェック)がより厳しいものになることを期待します。


マンフロットPIXIはこんな人におすすめのミニ三脚です

マンフロットPIXIは、「ミニ三脚の人気商品を低価格で手に入れたい」と願う人におすすめのアイテムです。約2,218円で買える低価格なミニ三脚としては十分な機能性を持っており、マンフロット社の人気・知名度も抜群。有名三脚メーカー・Manfrottoの製品であることを理由に飛びついたとしても、きっと後悔はないはずです。イタリアンデザインの美しさには文句の付けようがありません。マットな質感に覆われた外観、Manfrottoのロゴ文字や赤いロゴマークなど、所有する喜びを満たしてくれるポイントが散りばめられています。

Amazonに寄せられたユーザーレビューは144件(2015/7/21現在)。そのほとんどが星4つ以上と評価し、コストパフォーマンスの高さに満足されている様子です。「どのミニ三脚を選んで良いか分からない」という方にとって、Amazonベストセラー1位の実績は安心できる大きな材料だと思います。「最も売れているミニ三脚」という事実も、購入を後押ししてくれるでしょう。私も最終的には「Amazonでもっとも支持されているミニ三脚」という理由で、マンフロットPIXIを購入しました。私はXPERIAとPENTAX Qの動画撮影で、マンフロットPIXIを活用していきたいと思います。



スマホで使用する場合は、スマホを三脚に固定するためのアダプターが必要です。マンフロットPIXIとあわせて購入されることをおすすめします。

Manfrotto マンフロット
PIXI ミニ三脚
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Manfrotto マンフロット
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耐荷重2kg。開脚角度2段階。脚の長さ5段階・調整可能。2015年10月発売の新製品。大人気PIXI後継機。マンフロットPIXI EVO

マンフロット
SMART Clamp
三脚にスマートフォンを固定するためのホルダー。Manfrotto PIXIなどのミニ三脚と相性ばっちり。強力ホールド&滑り止めラバー

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スマートフォンアダプターL
幅48~68mmのスマートフォンを三脚に固定するために使います。約513円
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スマートフォンアダプターLL
幅65~98mmの大きめスマートフォンで使えます。XPERIA Z UltraやiPhone 6 Plusにも対応する大型タイプ。約816円
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