2016年5月31日火曜日

XPERIA X Performanceは重さ165g。XPERIA Z5やS7 edgeより重い


XPERIA X Performanceの重さは165グラム。XPERIA Z5やGalaxy S7 edgeの重量よりも重いのが残念

XPERIA X Performanceは、重さ165g
歴代のXPERIAフラッグシップ端末と比べて、どれほどの差があるのでしょうか?

「重い」ことが一番の不満だったXPERIA ZL2(SOL25)ユーザーの私としては、XPERIA X Performanceの重量165グラムで「軽さ」や「感動」を実感することは難しそうです。





XPERIA X Performanceは、重さ165g

XPERIA X Performanceの重さは、165グラムです。XPERIA Z5やXPERIA Z3と比べて、11グラム重くなりました。私が使用しているXPERIA ZL2(SOL25)は167グラムですが、XPERIA X Performanceに機種変更しても2グラムの軽量化しか図られておらず、重量面において感動体験を味わうことは難しそうです。
XPERIA X Performanceは、3キャリアから発売され、ドコモSO-04H、au SOV33、ソフトバンク502SOの型番で販売されます。

XPERIA ZL2と同時期に発売されたXPERIA Z2(SO-03F)も、重さ163グラムとなかなかの重量級ですが、XPERIA X Performance機種変更後は2グラムの体重増となってしまいます。軽量化のピーク時には、わずか144グラム(XPERIA Z4)であることを大々的に謳っていた、XPERIAのフラッグシップ端末。大ヒットしたXPERIA Z3の154グラムはおろか、Z2/ZL2時代の160グラム台に逆戻りしてしまった点は「残念」、という評価です。

XPERIAの重さ
XPERIA Z1: 171g
XPERIA ZL2: 167g
XPERIA Z2: 163g
XPERIA Z3: 154g
XPERIA Z4: 144g
XPERIA Z5: 154g
XPERIA X Performance: 165g



iPhone 6s Plusよりも軽く、Galaxy S7 edgeよりも重い

XPERIAフラッグシップ端末の中では、重量級となってしまったXPERIA X Performance。他社のフラッグシップと比較してみましょう。


apple iPhone 6s Plusは、192グラム
apple(アップル)のフラッグシップ端末・iPhone 6s Plusは192グラムなので、165グラムのXPERIA X Performanceは「軽い」と言えます。ただし画面サイズ5.0インチのXPERIA X Performanceに対して、iPhone 6s Plusは画面サイズが5.5インチなので、正当な重さであると言えます。もしもXPERIA X Performanceが5.5インチ画面だった場合、165グラムで抑えることができたのかは疑問です。画面サイズ4.7インチのiPhone 6sは、重さ143グラム。同じく4.7インチ画面のiPhone 6は、重さ129グラムでした。


SAMSUNG Galaxy S7 edgeは、157グラム
注目したいのは、SAMSUNG(サムスン)フラッグシップ端末の重量です。Galaxy S7 edgeは画面サイズ5.5インチでありながら、重さを157グラムに抑えています。XPERIA X Performanceは画面サイズで劣る一方、重量においても165グラムでGalaxy S7 edgeに敗北。Galaxy S7 edgeと同じ5.5インチ画面のiPhone 6s Plusは192グラムですから、5.5インチ画面で重さ157グラムに抑えたGalaxy S7 edgeの“軽量ボディ”は際立った特徴の一つとして評価できると思います。



167グラムのXPERIA ZL2で感じた、「重さ」への評価

2014年5月発売のXPERIA ZL2(SOL25)は、重さ167グラム。XPERIA X Performanceは165グラムなので、機種変更しても「軽くなった!」という感動を得ることは難しそうです。XPERIA ZL2の重さ167グラムに対する評価ですが、「もっと軽くなってほしい」「スマートフォンは軽くあるべきだ」というのが、約2年使用してきた感想です。

スマートフォンにおける評価のポイントとして、「大きさ」、「重さ」、「厚さ」などが挙げられます。XPERIA ZL2の大きさ・厚さに関しては許容できたのですが、“重さ167グラム”に関しては、「ズッシリと手応えがあるなあ…」「次の機種は150グラム台がほしい」と感じたのが2年使用後の感想です。



「軽ければ軽いほど良い」、と思う

電気製品や、“最上位モデル”とされる製品に対して、ある程度の重さを求める人もいると思います。「ズッシリと手応えがあったほうが、高級感や高機能性を感じる」という理由も聞かれます。しかし、重量167グラムのXPERIA ZL2(SOL25)はズッシリと重く、「毎日使用するスマートフォンは、軽ければ軽いほど良い」という考えに至りました。

日常生活で「167グラムの重さ」がしっかり感じられることはもちろん、ベッドで仰向けになりながら操作したときに感じる「重さ」、5分間のミュージックビデオをじっくり鑑賞する中でジワジワと手首を蝕む「重さ」。これらは、XPERIA ZL2(SOL25)を使用する中で、一番大きな不満だったかもしれません。次に機種変更するXPERIAは、150グラム台であれば嬉しいなあと期待していただけに、XPERIA X Performanceの「重さ165グラム」は少し残念に感じました。



XPERIA Z4の「攻めの姿勢」よ、ふたたび

2015年6月に発売されたXPERIA Z4は、究極の「軽さ」と「薄さ」を追求したモデルです。画面サイズが5.2インチと、XPERIA X Performance(5.0インチ)よりも大画面なのにも関わらず、重量は144グラム。薄さも6.9mmを実現し、厚さ8.6mmのXPERIA X Performanceとは大きな差があります。
オカモトなみの薄さと軽さを追求したことで、「発熱問題」や「電池持ちが悪い」などのトラブルを抱えた迷機・XPERIA Z4だけに、2016年2月発売のXPERIA Z5では“無理のあるサイズ設計”をやめました。重さ154グラム、厚さ7.3mmとい、“余裕のある設計”へと落ち着いたのです。

XPERIA Z4をピークに、「薄さ・軽さ」の極端な追求路線には一線を引いた、XPERIAスマートフォン。2016年2月発売のXPERIA Z5では、重量・厚さともにアップ。2016年6月発売のXPERIA X Performanceは、XPERIA Z5より重さ・厚さがアップしたばかりか、画面サイズが5.2インチから5.0インチへと縮小しています。
本体サイズ面での「極端なスペックや数字競争」からは離れて、“日常生活を快適にサポートする”という方向性へシフトチェンジしたXPERIA X Performanceですが、XPERIA Z4で見せたアグレッシブな攻めの姿勢が鳴りを潜めてしまったことは残念に思います。



まとめ。「重さ165g」に感動はないが、トータルの「パフォーマンス」に期待

家電製品はソニーがリードし、スマホの先端技術はXPERIAが牽引する。そんなステレオタイプを変わらず抱き続ける私にとって、「発熱問題」と「電池持ちの悪さ」でボコボコにタコ殴りされながらも、「薄さ6.9mm」「重さ144g」で「ナンボのもんじゃい!」と言わんばかりにオラついていたXPERIA Z4の姿は、2007年~2009年頃の亀田3兄弟黄金期を彷彿とさせるものがあり、「殴られても負けるな、興毅!ソニー!」と、応援したくなる威勢の良さに満ちていたと思います。

すっかり内藤大助のような優等生ボクサーに落ち着いてしまったXPERIA最上位モデル・XPERIA X Performanceですが、フタを開けてみれば「近年稀に見る名機だった」という驚きの展開が待っていることに期待しつつ、6月中旬の“ゴング”を心待ちにしたいと思います。

重さ165グラムに“感動”が待っていることは考えられませんが、カメラ機能の向上、バッテリー性能の向上など、XPERIA X Performanceを名乗るにふさわしい“総合的なパフォーマンスの高さ”が感じられることに期待を寄せたいと思います。



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