2015年3月21日土曜日

攻撃的重低音スクリレックス 悪い音のSKRILLEXおすすめ



電子音、ゲームミュージック、重低音、激しくてド派手な曲、ワルそうな曲が好きな方にSkrillex(スクリレックス)の人気曲をおすすめします。

曲というよりも音、スクリレックスは攻撃的な電子音の洪水です。アンダーグラウンドな雰囲気が充満しているのに、一度聴けば好きになりいつまでも耳から離れないキャッチーなメロディ。無限に広がる音の引き出しによって、最後まで退屈させることのない曲展開。

EDMやクラブミュージックに馴染みのない人にも親しみやすく聴きやすい、とっても親切なEDMの人気DJ・スクリレックスの代表曲を、サビから始まるYouTube動画でお聴き下さい。

■この記事で紹介した全ての音源を聴けるYouTubeプレイリストを作成しました。
YouTubeSkrillex(スクリレックス)人気曲おすすめ





Skrillex(スクリレックス)の魅力とは?


真っ先に目を奪われるのが、全身黒づくめのファッション。黒い長髪に、真っ黒なサングラス。Tシャツからパンツまで黒一色。これ以外の着こなしを見る機会があまり目にしたことがありません。スクリレックスは真っ黒に覆われています。身長は低いほうで(約163cm)、顔もイケメンの類ではありません。私は彼のファンなのでカッコ良くも見えますが、一般的な基準からすれば、むしろその対極に映るのかもしれません。あやしくて、近寄りがたい雰囲気すら漂っています。しかし彼の音楽にとりつかれていくうちに、このあやしげな風貌こそがスクリレックスの魅力であると感じ、いつの間にかカッコ良く見えてしまうのです。

ともすれば、ギーク(オタク)とも捉えられかねない外見。そこからは想像もつかないほどの創造性とオリジナリティに溢れた彼が、数万人のオーディエンスを相手に攻撃的なサウンドをぶちかます。そんな姿に惹かれました。ただ暴力的で耳馴染みの良い重低音だけが持ち味の存在だとしたら、ここまで夢中にはならなかったでしょう。サウンドと相反するような風貌、いつも穏やかな表情を浮かべながら飄々と振る舞うラフな生き様。そうしたコントラストもふくめて、Skrillex(スクリレックス)というアーティストを魅力的で目が離せない存在へと押し上げたのだと思います。

Skrillex(スクリレックス)プロフィール
出身国:アメリカ・カルフォルニア州ロサンゼルス
生年月日:1988年1月15日
年収:約20億円(2016年のDJ年収ランキング
DJランキング:9位(2016年のDJ人気ランキング
公式サイト:skrillex.com 日本公式:wmg.jp/artist/skrillex
YouTubeチャンネル:youtube.com/user/TheOfficialSkrillex
YouTubeプレイリスト:スクリレックス人気曲おすすめ
AWA:AWAプレイリストでSkrillexを聴く
twitter:@Skrillex facebook:facebook.com/skrillex Instagram:instagram.com/skrillex wikipedia:Skrillex



Rock N Roll (2011)




耳にうるさく響きまくる、重低音の洪水。キャッチーで聴きやすい、Skrillex(スクリレックス)の魅力が凝縮された一曲、「Rock N Roll(ロックンロール)」。

“ロックンロール”と名の付く楽曲は名曲と駄作にハッキリ分かれると思っているのですが、スクリレックスの「Rock N Roll」は間違いなく名曲です。ロックやパンクではなかなか聴き覚えのないサウンドで、とっても新鮮。めまぐるしい展開で聴き飽きることがありません。ブロステップ(広義にはダブステップ)というマイナーカテゴリにもかかわらず、再生数は1億回を突破。スクリレックスが多くの人々に愛される理由は、この聴きやすさにこそあると感じています。

ミュージックビデオの00:24~00:26にかけて、Motley Crue(モトリー・クルー)のドラマー・Tommy Lee(トミー・リー)が登場。メタリカのカーク・ハメット(1:49~)、Steve Aoki(1:56)、ZEDD(1:42)、Deadmau5(2:04)、Alvin Risk(2:59)らの姿も確認できます。



Try It Out - Neon Mix (2013)




2013年発表の「Try It Out(トライ・イット・アウト)」。

映画のワンシーンを見ているかのような、非常に見ごたえのあるミュージックビデオです。登場する悪役が全員「ワルの権化」みたいな面構えをしていて、「よくもこんな適役ばかりを勢揃いさせたものだ」と感心すらしてしまいます。マフィアのボスたちに囲まれてほくそ笑む、憎たらしいクソガキ(子役)の演技にも光るものを感じます。「将来はクソ生意気な独裁者にでも育つんだろうな」と思わせる怪演が、ミュージックビデオの怪しい世界観をよりいっそう魅力的なものに仕上げていると感じました。アクションもド派手で、映画マトリックスのキアヌばりに連続回し蹴りをかます調理人のシーンは特にお気に入り。重低音の機関銃をブッ放すかのように乱れ飛ぶスクリレックス・サウンドが爽快です。

共作者のAlvin Risk(アルヴィン・リスク)は、スクリレックスが立ち上げたレーベルOWSLA(アウスラ)出身DJ。スティーヴ・アオキ(Steve Aoki)の「Earthquakey People (Alvin Risk Remix)」でも彼のブッ飛んだ音楽センスを堪能することができます。ミュージックビデオの最後に映る2人のうち、右がAlvin Risk、左がSkrillexです。ライブ映像をメインに作られた別バージョンの「Try It Out」ミュージックビデオもめちゃくちゃカッコイイのでオススメです。

ALVIN RISK(アルヴィンリスク)人気曲|スクリレックス直系のブロステップ

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Bangarang (2012)




スクリレックスの楽曲の中でも、特に高い人気を誇るのが「Bangarang(バンガラング)」。

再生回数は3億1千万回と桁外れ。特徴的なサウンドが耳に突き刺さって気持ち良い、名刺代わりのような一曲です。象徴的なサウンドがふんだんに詰め込まれているので、彼のパーソナリティを知る上でも欠かせない曲であると思います。

アウディ「一風堂 x Audi Q2」のCM曲は、スクリレックス「Bangarang」



Right In (2011)




EP「Bangarang」発売当時のスクリレックス・ライブはこの曲「Right In(ライト・イン)」からスタートすることが多く、オープニングを派手にぶちかますにはもってこいの破壊力を兼ね備えています。

ライブ会場のスクリーンに映し出される「10…」「9…」「8…」の数字。カウントダウンがゼロになった瞬間、「Right In」のイントロが響き渡り、オーディエンスの興奮はトップから最高潮に達します。東京公演でのカウントダウンから「Right In」に至る様子はコチラの動画でご覧いただけます。

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スクリレックスのおすすめライブ映像。Red Rocks Amphitheatre 2014




アメリカ・コロラド州のRed Rocks Amphitheatre(レッドロックス野外劇場)で行われたライブがおすすめです。

ショーのラストを飾るのは、スクリレックスの代表曲「Cinema」とアヴィーチーの「Levels(Remix)」。Cinema→Levels→Cinemaと続く怒濤の展開に、オーディエンスはエネルギーが爆発したかのような熱狂に包まれています。私はこの狂気とエネルギーを感じたいがために、いつも動画の最初から再生し、1時間54分後のこの瞬間を楽しんでいます。

その後に流れる「Recess (Flux Pavilion Remix)」も、喧騒のライブを締めるにふさわしいまったりした雰囲気で最高。ライブ全体を通したまとまりの良さ、選曲の素晴らしさもあって、最もおすすめしたいスクリレックスのライブ映像です。

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Breakin' A Sweat (2012)




伝説のバンド・The Doors(ザ・ドアーズ)のメンバーであるRobby Krieger(ロビー・クリーガー)、Ray Manzarek(レイ・マンザレク)と、スクリレックスがコラボ。

この曲「Breakin' A Sweat(ブレイキン・ア・スウェット)」が発表された翌年の2013年、レイ・マンザレクは胆管がんにより他界しました。「レイと一緒にBreakin' A Sweatを制作することができて、夢が叶った気分だったよ。レイ・マンザレク、みんなあなたのことを愛しています。R.I.P.」(スクリレックス)。
人気DJ・ZEDD(ゼッド)も「Breakin' A Sweat」をリミックスしています。



Cinema (2011)




Skrillex(スクリレックス)の中でも高い人気を誇る楽曲「Cinema(シネマ)」。

原曲はBenny Benassi(ベニー・ベナッシ)の「Cinema」。はかなさを感じさせる美しいボーカルから一転、スクリレックス節炸裂の暴力的なサウンドがなだれ込んできます。曲にメリハリがあって聴き飽きることがありません。

スクリレックスの素晴らしさは、ただ暴力的なだけではない、ストレス解消のために消費されるようなクラブミュージックではないというところかもしれません。この曲で踊るネコの動画「dubstep cat」は、2000万回以上も再生されています。



Wild For The Night(2013)




アンダーグラウンドの極地を行くような「Wild For The Night(ワイルド・フォー・ザ・ナイト)」。

ニューヨーク出身のラッパー・A$AP Rocky(エイサップ・ロッキー)とスクリレックス、フランスの4人組ユニット・Birdy Nam Nam(バーディー・ナム・ナム)がタッグを組んだ最高にワルい一曲です。

Birdy Nam Namはスクリレックスが立ち上げたレーベル・OWSLA(アウスラ)に所属していたアーティスト。ULTRA JAPAN 2015にも出演した女性DJのMija(ミーハ)も、OWSLAのアーティストとして楽曲をリリースしています。

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Skrillexがもっと好きになる、おすすめの動画




この映像で使われている楽曲は、いずれもSkrillex(スクリレックス)名義ではありません。しかし彼のライブでも効果的に使用されるなど、馴染みの深いものばかりです。また、スクリレックスの強烈な個性やライブパフォーマンスの様子を伝えるのにも適した、格好の映像と呼べる仕上がりになっています。

1曲目「Express yourself(エクスプレス・ユアセルフ)」は、3人組DJユニット・Major Lazer(メジャー・レイザー)の中心メンバーとしてもお馴染み、Diplo(ディプロ)の作品。ディプロとスクリレックスは、Jack Ü(ジャック・ユー)というプロジェクトを立ち上げ、「Take Ü There」というヒット曲を生み出しました。ふたりは大晦日にニューヨークのMSG(マディソン・スクエア・ガーデン)でライブを行うほどの人気ぶり。2015年のDJ年収ランキングでスクリレックスは第4位、ディプロは第11位にランクインしました。

0:00~ Express yourself  - Diplo feat. Nicky Da B
1:07~ Dill The Noise - Dillon Francis & Kill The Noise
2:10~ Shave It (501 remix) - ZEDD



Take Ü There (2014)




Diplo(ディプロ)と組んだプロジェクト・Jack Ü(ジャック・ユー)の楽曲「Take Ü There(テイク・ユー・ゼア)」。女性歌手・Kiesza(カイザ)の美しいボーカルのあとに続く、彼ら特有のワルい音。アンバランスさがたまらない一曲です。

美しさと暴力性、はかなさとワイルド、相反するイメージをひとつに結びつけるのが上手なスクリレックスらしい作品だと思います。スクリレックスと共に「ジャック・ユー」を成功させたDiploは、2015年のDJ年収ランキングで第11位(約18億円)。約29億円を稼ぎ出したスクリレックスは第4位にランクインしています。

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Scary Monsters And Nice Sprites (2010)




ゴリゴリの電子音にもかかわらず哀愁が漂う「Scary Monsters And Nice Sprites(スケアリー・モンスターズ・アンド・ナイス・スプライツ)」の美しいメロディによって、Skrillex(スクリレックス)の名は世界に知れ渡りました。

イントロ開始0秒から最終ステージのようなスケール感、ラスボスと対峙したような緊迫感が漂っています。スクリレックスと言えばこの曲、まぎれもなく彼の代表曲と言い切れる作品です。

この曲が気に入った方は、ZEDD(ゼッド)によるREMIXがおすすめ。印象的な「Yes Oh my Gosh!!!」の元ネタは、コチラの女の子の叫び声。彼女はスクリレックスのライブに招待され、特技のカップ・スタッキング(カップを素早く積み重ねて元に戻す)を客前で披露しました。

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Skrillexを100倍楽しめる、リミックス厳選まとめもオススメ




Skrillexの楽曲には、秀逸なリミックスが数多く存在します。ご紹介する曲は、Bare Noizeによってリミックスされた「Kill Everybody(キル・エヴリバディ)」。

「Cinema (Skrillex Remix)」、「Promises(Skrillex and NERO Remix)」でグラミー賞「Best Remixed Recording, Non-Classical」を受賞するなど、スクリレックスはリミックスの名手としても有名。SKRILLEXのリミックス名曲|スクリレックスを100倍楽しむREMIXまとめでは、繰り返し聴きたくなるスクリレックスのリミックスを厳選紹介しています。

SKRILLEXのリミックス名曲|スクリレックスを100倍楽しむREMIXまとめ



Levels(Skrillex Remix)




Avicii(アヴィーチー)の代表曲「Levels(レヴェルズ)」の攻撃的なリミックス。完全に「スクリレックスのモノ」みたいな仕上がりです。ここまで大胆にアレンジしながらも、原曲の魅力をしっかりと保っているあたりはセンスの化け物。

アヴィーチーとスクリレックス、ふたりの天才EDMアーティストが「Levels」というEDMシーンの代表曲を通じて繋がっているという事実にも必然性を感じて嬉しくなります。アヴィーチーのJAPAN TOUR 2016(日本公演)で最後にプレイされた曲は、「Levels(Skrillex Remix)」でした。

アヴィーチー人気曲おすすめ|4秒でアガるEDMの天才・AVICII



Recess (2014)




アルバム「Recess」のタイトル曲、「Recess(リセス)」。比較的シンプルなサウンド、楽曲構成ながら、スクリレックスらしいパンチのある音を楽しむことができます。

記事内でご紹介したライブ映像「Red Rocks Amphitheatre 2014」の最後を締めるのは、この曲「Recess」のリミックス・バージョン「Recess (Flux Pavilion Remix) feat. Fatman Scoop and Michael Angelakos」。この曲で印象的なボーカルを響かせるFatman Scoopの歌声はHardwell(ハードウェル)の「Don't Stop The Madness」でも堪能することができます。



With You, Friends (Long Drive)




スクリレックスの私的“最強おやすみソング”、「With You, Friends (Long Drive)」。

催眠効果でもあるんじゃないかと疑うほど、この曲を聴きながら目を閉じるとぐっすり眠ることができます。攻撃的なだけではない、スクリレックスの幅広いサウンドを感じ取ることができる一曲です。オリジナル・バージョンの「With You Friends」では日本語が多数サンプリングされて使われており、楽しい気持ちになれる軽快な作品に仕上がっています。

Skrillex スクリレックス
Scary Monsters & Nice Sprites
「Rock N Roll」、「Scary Monsters and Nice Sprites」、「Kill EVERYBODY」などの人気曲を含む2010年発売のアルバム。第54回グラミー賞2部門受賞。


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