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2015年8月10日月曜日

サンディスクExtreme PRO microSD 64GB買うべきか?




サンディスク・エクストリームプロ 64GB microSDXCカード購入後の総括です。

買うべき製品なのか。どんな人が買うべきなのか。他社製品との比較で分かるSanDisk Extreme PROの優位性などをまとめました。購入を検討されている方々の参考になれば幸いです。



1. SanDisk Extreme PRO microSDXC 64GBの価格



『サンディスク・エクストリームプロ 64GB microSDXCカード』は約7,000円で購入できます。これはAmazonにおける輸入品の最安価格であり、日本市場向けの製品価格は2万円以上です(ヨドバシ.comで約2万380円)。輸入品と国内版、モノや中身は同じです。性能・仕様が異なるといったことはありません。グローバル版(SDSDQXP-064G-G46A)、日本向け(SDSDQXP-064G-J35A)、アメリカ版(SDSDQXP-064G-A46A )、中国、カナダ、オーストラリア…、すべて同一仕様となっています。

約2万円の国内版を買うメリットは、「店頭ですぐに買える」「ヨドバシやビックカメラといった大手家電店が仕入れているので安心」といったところでしょうか。お金を気にせずに買える方にとっては、「安心感」や「即入手できる」メリットのほうが価格的な問題を上回ると思われます。
一方で、輸入品となるグローバル版の『サンディスク・エクストリームプロ 64GB microSDXCカード』は約7,000円で購入することができます。Amazonにおける64GBマイクロSDカードの売れ筋価格帯は3,500円~4,000円程度。比較すれば約2倍の差はありますが、書き込み90MB/秒・読み出し95MB/秒のハイスピードな転送速度、4K撮影対応microSDカードであることなどを考慮すれば、驚くほどの価格差ではありません。つい数ヶ月前までは、グローバル版でさえも1万2千円近い値段を付けていました。それが今では約7,000円です。今後数ヶ月で期待できる値下げ幅はせいぜい1,000円以内であると思われるため、「欲しい」と思う方、発売当時から狙っていた方にとっては今がチャンスだと思います。私も2014年10月発売当時からSanDisk Extreme PRO 64GB microSDXCが気になっていましたが、約7,000円で買える手頃感から、念願の購入に至りました。実際に使ってみた感想やベンチマークテスト結果はサンディスクエクストリームプロmicroSD64GB購入レビューをご覧ください。

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※ 新バージョンに印字された「V30」はビデオスピードクラス表記

サンディスク「Extreme PRO microSDXC 64GB」を使ってみた感想レビュー



2. 書き込み90MB/s・読み出し95MB/sの価値



私は『サンディスク・エクストリームプロ 64GB microSDXCカード』をスマートフォンで使用しています。用途は4K動画撮影、ファイル保存のみを目的として購入しました。XPERIAは高解像度の「4K動画(3840×2160ドット)「や美しいフル「HD動画(1920×1080ドット)」を手軽に撮影することができます。生成される動画ファイルのデータ容量は、4K動画=3分1.2GB、フルHD動画=3分375MBが目安です(実測)。ファイルサイズの大きな4K動画の撮影・保存では、転送速度の速さが大切になります。microSDカードの製品ラインナップには「4K対応」を謳うハイエンドモデルが用意されており、その基準は「UHS-Iクラス3」となっています。UHS-Iクラス3とは、UHS-I規格対応の機器で使用した場合に「転送速度30MB/秒を最低保証する」というものです。実際にXPERIAに挿し込んだ状態でベンチマークテストをおこなったところ、「書き込み40MB/秒、読み出し42MB/秒」を計測しました。うたい文句に偽りナシです。「公称値の書き込み90MB/秒・読み出し95MB/秒が出ていないじゃないか」と思われるかもしれませんが、パソコン(USB 3.0)接続においては「書き込み83MB/秒・読み出し95MB/秒」を記録しています(詳細⇒SanDisk Extreme PRO 64GBベンチマークテスト7番勝負)。

XPERIAスマートフォン使用時に安定して30MB~40MB/秒を発揮できるため、大容量データを記録する4K動画撮影においても不安がありません。撮影中にデータの書き込みが詰まってストップしたり、記録された動画ファイルに音声の途切れや映像の乱れなどトラブルが生じる心配もありません。XPERIAを使用した4K動画撮影の機会がグンと増した私にとって、不安を感じることなく撮影できる環境はとても重要です。4K動画の撮影にはハイスピードな転送速度が求められるため、4K対応microSDカードの使用は必須条件。『サンディスク・エクストリームプロ 64GB microSDXCカード』は世界最速の転送速度(95MB/s・90MB/s)を誇るマイクロSDカードですので、究極の早さと安定性を求めるのであれば、購入候補の筆頭としておさえるべき製品だと思います。『Extreme PRO』はサンディスクの製品ラインナップにおける最上位シリーズですので、高いお金を支払うだけの価値やメリットは十分です。




3. SDカードとしても使える共用性



『サンディスク・エクストリームプロ 64GB microSDXCカード』には、SD変換アダプタが付属します。このアダプタを使用することで「SDカード」としても共用できます。マイクロSDカードと言えど、用途はスマホのみに限定されません。お持ちのミラーレス、コンデジ、デジタル一眼レフでも使用することができるのです。「SD変換アダプタを介すと転送速度に影響があるのでは?」と心配される方がいるかもしれませんが、SD変換アダプタ有り・無しの状態で比較検証したところ、書き込み速度・読み出し速度ともに大差は見られませんでした。誤差は1~5MB/秒程度です。時にはSD変換アダプタ有りのほうが無しの状態を上回るスピードを記録したほどなので、この点に関する心配はありません。

マイクロSDカードのExtreme PROシリーズは最大容量が64GBです。一方、SDカードのExtreme PROシリーズは「128GB、256GB、512GB」の超大容量がラインナップされています。また、「書き込み250MB/秒・読み出し280MB/秒」のハイスピードな転送速度を誇る“UHS-IIクラス3モデル”も用意されています(64GB・32GB・16GB)。デジタル一眼の上位機種やミラーレスカメラには4K動画撮影機能が用意された機種も増えてきています。パナソニックやソニー・アクションカム、Go Proなどの製品にも4K動画撮影モデルが登場しています。大容量の撮影データを安定して記録するためには、信頼と実績のSanDisk(サンディスク)が誇る究極のモデル・Extreme PROシリーズがおすすめです。

マイクロSDカード版「Extreme PRO」を“SDカードとして代用する”のも有効な手段ですが、より大容量(128GB~)や超高速(UHS-IIクラス3)を必要とされるのであれば、本家のSDカード(Extreme PROシリーズ)を購入されるのがベストです。ただしSDカードをmicroSDカードとして使用することは出来ないため、スマートフォンでの共用を考えるのであれば、microSDカード版「Extreme PRO」シリーズの購入をおすすめします。私はXPERIA(スマートフォン)とデジタルカメラの両方で使用することを目的として、『サンディスク・エクストリームプロ 64GB microSDXCカード』を購入しました。




4. USBメモリとしての活用にも向いた高速性



『サンディスク・エクストリームプロ 64GB microSDXCカード』をカードリーダーに挿し込めば、“超高速のUSBメモリ”としても活用することができます。最大限のポテンシャル(W:90MB/s・R:95MB/s)を発揮したのであればUSB 3.0での接続が絶対条件です。USB 3.0対応のカードリーダーを用意して、パソコンのUSB 3.0ポートに挿し込んでください。カードリーダー使用時(USB 3.0接続)におけるベンチマークテスト結果は「書き込み83MB/秒・読み出し95MB/秒」です。USB 2.0接続時のスピードは「書き込み43MB/秒・読み出し44MB/秒」となっており、USB 3.0接続時の半分まで速度低下が見られました。データ移動を目的として「USBメモリ」代わりの使い方をされる場合には、USB 3.0での接続をおすすめします。



5. 各社の4K対応マイクロSDカードとの比較

『サンディスク・エクストリームプロ 64GB microSDXCカード(UHS-Iクラス3、スピードクラス10)』は日本向け製品が約2万円、グローバル版が約7,000円となっており、一般的な64GB(UHS-Iクラス1、スピードクラス10)と比べればとても高価です。高いお金を出してまで4K対応のハイスピードなマイクロSDカードを購入するにあたって、「どの企業から購入するか?」という選択は非常に大事。信頼や実績、評判などを考慮して候補を挙げるとすれば、東芝やサムスン、トランセンドなどのメーカーが浮上してきます。

東芝はフラッシュメモリを発明・世界初の実用化を果たした国内企業で、メモリーカードの上位モデルには「EXCERIA(エクセリア)」が用意されています。サムスンはNAND型フラッシュメモリー半導体市場シェアで首位を走り続けるメーカーであり、メモリーカードには普及型の「EVO」と超高速モデルの「PRO」、2つのラインを用意しています。トランセンドはコストパフォーマンスが魅力の台湾メーカー。今年発売された4K対応・UHS-Iクラス3のマイクロSDカード(633x Ultimate)は、製品寿命と耐久性に優れた「MLCチップ」を採用している点がユーザーから高く評価されています。

サンディスク Extreme PRO 64GB:書き込み速度90MB/秒・読み出し速度95MB/秒 (約7,430円
東芝 EXCERIA 64GB:書き込み速度60MB/秒・読み出し速度95MB/秒 (約6,420円
サムスン PRO 64GB:書き込み速度80MB/秒・読み出し速度90MB/秒 (約5,280円
トランセンド 633x Ultimate 64GB:書き込み速度85MB/秒・読み出し速度90MB/秒 (約7,980円

サンディスクExtreme PROは「世界最速」を謳うだけあって、書き込み・読み出しともにトップの数値です。東芝EXCERIAは読み出し速度こそサンディスクと同じですが、書き込み速度で引けを取っています。サムスンPROは4製品の中では唯一「UHS-Iクラス1(クラス3ではない)」製品であるものの、超高速と低価格のバランスが高評です。トランセンドはサンディスクと張れるだけの転送速度とMLC採用がウリの製品。国内向けを約7,980円で購入できる点が魅力です。



6. まとめ

メーカー公称値は最大スピードの目安に過ぎず、お使いの機器や環境、転送状況によっても大きく変化します。必要としている速度さえ安定して出せのであれば、「世界最速」のサンディスク Extreme PROにこだわる必要もないでしょうし、UHS-Iクラス1ながら書き込み80MB/秒・読み出し90MB/秒を誇るサムスンPROはコスパ抜群の製品であると言えるでしょう。フラッシュメモリの業界トップ3であるサムスン、東芝、サンディスク(市場シェア順)に比べれば知名度や信頼性で一歩譲るトランセンドではありますが、その点を考慮してか4K対応の633x Ultimateシリーズでは製品寿命と耐久性に優れた「MLCチップ搭載」、データ転送の信頼性を高める「ECC機能搭載」である点を積極的にアピールしています。各社とも、4K対応マイクロSDカードに対しては特段の技術と信頼性を盛り込んでおり、どのメーカーの製品を購入したとしても一定レベルの満足度は保証されているはずです。

最終的には好きなブランド、過去に愛用してきたメーカーで選んでも良いと考えます。市場シェアナンバーワンの実績でサムスンを選ぶのもよし。フラッシュメモリのパイオニアに対する敬意と信頼感で東芝を選ぶのもよし。低価格かつハイパフォーマンスでAmazon売れ筋ランキング上位を独占しているトランセンドの最上位モデルは安さと信頼性を両立しています。私は、フラッシュメモリーカード市場で世界・国内ともにナンバーワンに輝き続けるサンディスクの実績と信頼性、最終的には知名度と評判の高さで『SanDisk Extreme PRO 64GB microSDXC UHS-I』を選びました。買って正解、転送速度の速さと安定感に大満足しています。実際に使ってみた感想やベンチマークテスト結果はサンディスクエクストリームプロmicroSD64GB購入レビューをご覧ください。

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※ 新バージョンに印字された「V30」はビデオスピードクラス表記

サンディスク「Extreme PRO microSDXC 64GB」を使ってみた感想レビュー

サンディスク microSDカードの選び方|おすすめはExtreme PRO、注意点も