サンディスク（SanDisk）から容量256GBのマイクロSDカード2種類が発売されます。
「SanDisk Extreme microSDXCカード 256GB」と、「SanDisk Ultra microSDXCカード 256GB Premium Edition」の違い、それぞれのメリットを解説します。
サムスン「SAMSUNG EVO+ microSDXCカード256GB」の情報も掲載。
サンディスクが、「マイクロSDカード256GB」を発売
サンディスクから発売される「256GBのマイクロSDカード」は2種類。「SanDisk Extreme microSDXCカード256GB」と、「SanDisk Ultra microSDXCカード256GB Premium Edition」の2製品です。2つの違いは、「転送速度」。「Extreme」のほうが転送速度が速く、値段も高価。「Ultra」のほうは転送速度で「Extreme」に劣るものの、買い求めやすい価格設定がなされていることが特徴です。SanDisk製マイクロSDカード256GB、「Extreme」と「Ultra」の違い
「SanDisk Extreme microSDXCカード 256GB」の特徴・価格
「SanDisk Extreme microSDXCカード 256GB」は、読み出し速度100MB/秒・書き込み速度90MB/秒。UHS-Iスピードクラス3（U3）に対応しており、4K動画撮影などのハイスピードな転送速度が求められる撮影での使用が想定されたモデルです。価格は199.99ドル。2016年10月～12月（第4四半期）の発売開始予定。
「SanDisk Ultra microSDXCカード 256GB」の特徴・価格
「SanDisk Ultra microSDXCカード 256GB Premium Edition」は、読み出し速度90MB/秒。UHS-Iスピードクラス1（U1）に対応しています。書き込み速度の記載はありません。価格は149.99ドル。2016年8月の発売開始予定。
「Extreme」と「Ultra」は、どちらを買うべき？
「速さ」を求めるなら、SanDisk Extreme microSDXCカード 256GB
「SanDisk Extreme microSDXCカード 256GB」が転送スピードが速くて、値段の高い「上位モデル」。「SanDisk Ultra microSDXCカード 256GB Premium Edition」が値段の安い「下位モデル」。転送速度の速さを求めるなら、迷わず「Extreme」を選んでください。「読み出し速度100MB/秒」は、UHS-I規格のマイクロSDカードとしては世界最速。“4K対応メモリーカード”の基準である「UHSスピードクラス3（U3）」に対応しているのも「Extreme」のほうで、「Ultra」はUHSスピードクラス1に留まっています。
SanDisk Extreme 256GBは、A1・U3対応の超高速microSDXCカード
「安さ」を求めるなら、SanDisk Ultra microSDXCカード 256GB
サンディスク製のマイクロSDカード256GBをできるだけ安く手に入れたいなら、「SanDisk Ultra microSDXCカード 256GB Premium Edition」を選んでください。上位モデル「Extreme」が199.99ドルであるのに対して、「Ultra」は149.99ドル。50ドル（約5,000円）の価格差があります。転送スピードに関しては「Extreme」に劣るものの、「読み出し速度90MB/秒」は全てのマイクロSDカード製品の中でもトップクラス。
「SanDisk Ultra microSDXCカード 256GB Premium Edition」の書き込み速度は公称されていませんが、「20MB/秒～50MB/秒台」と予想されます。私が200GBモデルの「SanDisk Ultra microSDXCカード 200GB」を買った当初、書き込み速度は15MB/秒～20MB/秒と低速でした。しかし2016年春頃からのモデルでは転送速度が改善され、50MB/秒台の書き込み速度がベンチマークテストの結果として報告されています。200GB以上の「超大容量マイクロSDカード」において、書き込み10MB/秒台はストレスを感じる“超低速”であり、大容量データを膨大に転送する使い方を考えれば“ありえない遅さ”であるため、「SanDisk Ultra microSDXCカード 256GB Premium Edition」は初期バージョンから「書き込み50MB～60MB/秒」でリリースしてくれることを期待しています。
「SAMSUNG EVO+ microSDXCカード 256GB」はどうなった？
SAMSUNG EVO+ microSDXCカード 256GBは6月中に発売されるのか？
サムスン（SAMSUNG）からも、容量256GBのマイクロSDカード「SAMSUNG EVO+ microSDXCカード 256GB」の発売が予定されています。発売時期は「2016年6月」と公式でアナウンスされていたものの、サムスン公式サイト（グローバル版）では販売ページや取扱店舗のリンクが見当たらず、「2016年6月中の発売」が疑わしい状況です。⇒「SAMSUNG EVO Select microSDXCカード256GB」が米Amazonで販売中（229.99ドル）
SAMSUNG EVO Select microSDXCカード 256GBとは
Amazon.com（米国のアマゾン）を見てみると、「SAMSUNG EVO Select microSDXCカード 256GB」という商品がありました。転送速度は「読み出し95MB/秒・書き込み90MB/秒」。UHS-Iスピードクラス3（U3）に対応しており、これらのスペックは「SAMSUNG EVO+ microSDXCカード 256GB」と同一仕様です。Amazon.comでの価格は229.99ドル。「1～2カ月以内の発送」とあるので、7月～8月ごろに発売されるようです。
スペックや価格面で、SAMSUNGが不利な立場に
サンディスクから発売される256GBマイクロSDカード2製品は、199.99ドルと149.99ドルで販売予定。サムスンの256GBマイクロSDカードは、Amazon.comでの販売価格が229.99ドルであるため、価格の面で「不利な立場」に立たされています。さらに、サンディスクの上位モデル「SanDisk Extreme microSDXCカード 256GB」は、読み出し速度100MB/秒というUHS-Iクラス1における「世界最速」を達成しており、転送スピードの面においても“敗北”を喫しています。
メモリーカードの世界シェアNo.1ブランド「サンディスク」製品であることを考えても、今回発表された「SanDisk Extreme microSDXCカード 256GB」、「SanDisk Ultra microSDXCカード 256GB Premium Edition」の2製品が人気を集めるのではないかと予想されます。「SAMSUNG EVO+ microSDXCカード 256GB」の発売時期が「2016年6月予定」と公式発表されていただけに、6月29日になっても発売されない状況を作ってしまったことや、6月28日のMWC（Mobile World Congress）でサンディスクから競合する「マイクロSDカード256GB」2製品が発表されたことは、サムスンにとってかなり苦しい状況だと思います。
私は、「SanDisk Extreme microSDXCカード 256GB」を購入予定
私はサムスン、サンディスク、どちらのマイクロSDカードにも信頼を置いて使用しているため、当初は「SAMSUNG EVO+ microSDXCカード 256GB」の購入を予定していました。しかし、6月29日になっても発売される様子がなく（6月発売の予定）、今回発表された「サンディスク製256GBマイクロSDカード」2製品が非常に魅力的であることから、サンディスクの「SanDisk Extreme microSDXCカード 256GB」に気持ちが傾きつつあります。下位モデルと比べて50ドルしか違わず、「超大容量」「超高速」な256GBマイクロSDカードが199.99ドルで買える“お得感”を考えても、サンディスクの「Extreme」が買いだろうと思います。
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「Extreme」の“速さ”と“安さ”が魅力的
現在、サンディスクの200GBマイクロSDカード「SanDisk Ultra microSDXCカード 200GB Premium Edition」を使用中ですが、初期モデルのために書き込み速度が遅いという不満を感じています（2016年春以降のモデルでは50MB/秒台に改善されている様子）。音楽データを大量転送する機会が多いため、値ごろ感が出てきた頃に「SanDisk Extreme microSDXCカード 256GB」を購入したいと思います。「SanDisk Ultra 200GB」は発売当初399.99ドルと非常に高価だったため、今回の超お手頃な価格設定には驚いています。発売と同時に買っても良いと思えるくらい、良心的な値段にも魅力を感じています。「Ultra」は8月発売予定ですが、「Extreme」は第4四半期の発売予定なので、当分は「SanDisk Ultra 200GB マイクロSDカード」を使い続けることになりそうです。
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