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2017年2月27日月曜日

UHS-I とはどんな規格?U1とU3の違いは大事!microSD選びの重要ポイント




SDカードやmicroSDカードを買うときに必ず目にする、UHS-Iという規格。

一体何を表しているのか。重要なのか。どんなメリットがあるのか?

U1とU3の違いなど、気になるポイントをわかりやすく解説します。






UHS-Iとは?メモリーカードで高速転送できる規格



UHSは、Ultra High Speedの略

UHSとは、Ultra High Speedの略。メモリーカードのデータを高速で転送できることをあらわす規格です。

「ウルトラ・ハイ・スピード」の頭文字であることを理解できれば、UHSという単語をかんたんに覚えられます。UHSが高速転送できる規格でることも、字面から理解することができるはずです。

UHSは3種類ある

UHSは、UHS-I、UHS-II、UHS-IIIの3種類あります。三兄弟です。
UHSの後ろにあるI、II、IIIは、数字が大きいほど高速で転送できます。

スピードの違い

UHS-I|104MB/秒
UHS-II|312MB/秒
UHS-III|624MB/秒

数字の意味が分からなければ気にしなくてオッケーです。UHS-Iが一番遅く、UHS-IIは3倍速い。UHS-IIIになると6倍速くて最強。ということを把握できればオッケー。

624MBの動画があるとして、UHS-IIIなら1秒で転送完了。UHS-IIなら2秒。UHS-Iは6秒かかります。理論値なので実際にはここまで速くない場合が多々あります。

UHS-Iが最も普及している

3種類のUHSの中で、UHS-Iが最も普及しています。UHS-IIは値段が高く、対応する製品も少ないのであまり普及していません。UHS-IIIは2017年に誕生したばかりなのでそもそも製品が発売されていません(2017/2/27現在)。

ここまでのおさらい

UHSはメモリーカードの高速転送規格。UHSには3種類ある。UHS-Iは一番格下だが最も普及している。最大104MB/秒。1秒間に最大104MBのデータを転送できる。



UHS-Iを使うには?必要なもの


UHS規格を覚えたあなたは、UHS-Iが使いたくてうずうずしています。

UHS-Iを使うために必要なもの

① UHS-I 対応のSDカード / microSDカード
② UHS-I 対応機器(スマホ・カメラ・カードリーダー)

シンプルにこの2つ。注意点としてUHS-I対応カードを用意しただけではダメで、スマホやカメラもUHS-Iに対応している必要があります。UHS-I同士が組み合わさった時に初めて、高速性能が発揮されるのです。

UHS-I同士を組み合わせるのが重要

UHS規格に対応していないスマホ・カメラに挿した場合でも、データの記録はできます。しかしUHS本来の高速性能は出せません。カードリーダーを使う場合にはUSB 3.0のポートで使用しなければUHS本来のスピードは出せません。

対応カード&機器はとても多い

UHS-I対応のSDカード、microSDカードを見つけることは非常に簡単です。amazonや楽天のランキング上位を見れば、ほとんどがUHS-Iに対応したメモリーカード。

UHS-I対応のスマホも多く、近年発売の機種であれば大半がUHS-I対応。2013年発売のXPERIA Z1ですら対応しており、Z2、Z3、Z4…と後継機種がUHS-I対応であることは言うまでもありません。

カメラやカードリーダーもUHS-I対応のものが多く、近年発売&ランキング上位に入ってるような製品はほぼUHS-I対応だと考えてオッケー。もちろん例外はあります。

ここまでのおさらい

UHS-Iは、製品同士を組み合わせたときに高速性能を発揮。メモリーカードと機器の両方がUHS-I対応であることが重要。UHS-I対応カードやスマホ&カメラは多い。


UHS-I対応のSDカード



SDカードが「UHS-I対応なのか」を見極める方法は簡単。

UHS-Iの I がロゴとして印字されているので、コレを目印にしましょう。SDアソシエーションという規格団体が義務づけているので、UHS-I対応製品であれば、かならず I のマークが印字されています。

Transcend 90MB/s 32GBは、Amazonランキング第一位。


問題。UHS-Iに対応したSDカードはどちらでしょうか?

正解は左。見分けるポイントは I のロゴ。右のSDカードには I がありません。メーカーや容量が違っても、I のデザインは同じ。規格団体が策定したロゴなので、例外はありません。

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UHS-I対応のmicroSDカード



microSDカードも、SDカードと同じように見分けられます。

I があればUHS-I対応。I がなければ非対応。

画像のSAMSUNG EVO+は、I があるのでUHS-I対応。Amazonランキングで32GBが第1位。64GBが第3位。

サムスンmicroSDカード「PRO/PRO+/EVO/EVO+」の選び方をアドバイス


問題。UHS-Iに対応したmicroSDカードはどちらでしょう?

正解は左。右はネット上でも話題になったSONYの「高音質microSDカード」。音質重視の特性上、スピードが求められないためUHS-I非対応となっています。

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UHS-I対応のスマホ



近年発売のスマートフォンであれば、多くがUHS-Iに対応しています。

2013年発売のXPERIA Z1から2016年発売のXPERIA XZまで、ソニー エクスペリアはUHS-Iに対応しています。

SDカードを使う一眼レフやミラーレスカメラ、SDカードリーダーなども「UHS-I」対応のものを選びましょう。

注意したいのは、ほとんどのスマホは50MB/秒までしか出せないという点。SDR104(104MB/秒)ではなくSDR50/DDR50(50MB/秒)だからです。A1 SD Benchなどのスマホ向けベンチソフトで測定しても50MB/秒以下の理由はコレです。


UHS-I対応のカードリーダー



カードリーダーにも、UHS-I対応と非対応の製品があるので要注意。

画像はTranscend TS-RDF5。約980円で買えてSD / microSDが使えます。赤丸部分に「UHS-I」の表記があり、UHS-Iに対応した製品であることが分かります。

TS-RDF5を使ってSanDisk Extreme PRO(microSD)をテストした結果は、読み出し95MB/s・書き込み83MB/s。高速性能をしっかり発揮することができています。


U1とU3の違い


最後に、U1とU3の違いを覚えましょう。

UHSスピードクラスとは?

UHSが高速転送できるからと言って、ここぞの場面でスピードが出せないのなら無用の長物。そこでUHSスピードクラスという規格を用意しました。「最低これだけの速度は出せるよ」と保証しているのです。

UHSスピードクラスは2種類ある

UHSスピードクラス1:最低10MB/秒保証
UHSスピードクラス3:最低30MB/秒保証

UHSスピードクラス1は「U1」、UHSスピードクラス3は「U3」が略称。

多くのメモリーカードはU1対応です。U3はやや高価。しかし4K撮影のための上位モデルなどは、1秒間に30MBの速度を保証したU3対応製品が多く発売されています。

ここまでのおさらい

UHSスピードクラスとは、最低保証速度を示す規格。U1とU3の2種類ある。普及品のメモリーカードは大半がU1。上位モデルはU3が多い。UHS-I機器で使用した場合にのみ適用される。


左が UHSスピードクラス3のSDカード。U3 のロゴが目印。

右が UHSスピードクラス1のSDカード。U1 のロゴが目印。

U1U3の二種類だけで、U2は存在しません。


東芝 microSDカード EXCERIA M301(左)とEXCERIA M302(右)。

もしあなたがU1とU3の違いについて学んでいなければ、2製品の見分けが付かないまま生涯を終えていたはずです。しかし今、あなたはU1とU3の違いを知ったのです。

2枚のカードをよくご覧ください。左はU1のEXCERIA M301。右はU3のEXCERIA M302。そっくりな2つの製品の違いを見分けることができました。

東芝EXCERIA|マイクロSDカード全種類&選び方をアドバイス


おつかれさまでした。これであなたもUHS-Iマスター


・ UHSとはメモリーカードの高速転送規格
・ USH-I、UHS-II、UHS-IIIの3種類ある
・ UHS-Iは、最大104MB/s出せる
・ UHSスピードクラスは1(U1)と3(U3)がある
・ U1は10MB/秒、U3は30MB/秒を最低保証
・ UHS-Iのカードと機器を組み合わせて使う

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