Quick Charge 3.0対応機種｜2.0との違い＆長所＆充電器まとめ

急速充電の新たな規格・Quick Charge 3.0の対応機種やメリット（利点）を紹介。

対応する充電器などの情報をまとめました。

Quick Charge 2.0との違いも解説。この記事を見れば、クイックチャージ3.0の長所が分かります。

Quick Charge 3.0ってどんな規格？

・Quick Charge 3.0は、「急速充電」の規格。充電速度が速くなる
・読み方は「くいっくちゃーじ・さんてんぜろ（すりー）」
・半導体大手・Qualcomm（クアルコム）社が作った規格
・電池残量0%から80%までに掛かる充電時間の目安は35分ほど

・Quick Chargeを利用しない充電に比べ、充電スピードは4倍ほど速い
・Quick Charge 1.0の約2倍の速さで充電できる
・Quick Charge 2.0よりも充電効率が38%向上した
・Quick Charge 2.0対応製品への充電も可能（QC2.0相当のスピードで）

・まだまだ対応機種は少ない。2016年2月現在、対応するスマホは数機種のみ
・「Galaxy S7」「Galaxy S7 edge」はQuick Charge 3.0導入を見送った
・ソニーはXPERIA XZ／XPERIA X Compactで初採用

・2017年は「Quick Charge 4（クイックチャージ4）」が登場予定

Quick Charge 4｜進化した急速充電は「15分で50%」チャージが可能

Quick Charge 3.0 対応機種（日本）

XPERIA XZ（ドコモ SO-01J、au SOV34、ソフトバンク 601SO）、XPERIA X Compact（ドコモ SO-02J）、V20 PRO（ドコモ L-01J）、

Quick Charge 3.0 対応機種（海外端末）

ASUS ZenFone 3 Deluxe、ASUS ZenFone 3、Asus ZenFone 3 Ultra

LG G5、LG V20

Xiaomi Mi 5、Xiaomi Mi Max、

LeTV Le MAX Pro、Le MAX 2

NuAns NEO、Nubia Z11、Nubia Z11 Max、HP Elite x3、HTC One A9、HTC 10、ZTE Axon 7、General Mobile GM5+、Lenovo ZUK Z2 Pro、Qiku Q5、Qiku Q5 Plus、Sugar F7、TCL Idol4S、Vodafone Smart platinum 7

（左から）HP Elite x3, LG G5, HTC One A9, Xiaomi Mi 5, LeTV Le MAX Pro

Quick Charge 2.0とのスピード差は？

Quick Charge（クイックチャージ）は、Quick Charge 1.0、2.0、3.0と進化してきました。Quick Charge 1.0は、非対応スマホと比較して40%速い充電スピードを実現。第2世代のQuick Charge 2.0は、非対応スマホに比べて75%速い充電時間を達成しています。

Quick Charge 3.0は、Quick Charge 1.0の約2倍の速さで充電が可能。Quick Charge 2.0と比較しても、38%も充電効率が向上しました。急速充電Quick Charge 2.0は本当に速い？速度を検証してみた

Galaxy S7/S7 edgeは、Quick Charge 3.0非対応

ハイスペックが売りのサムスン・Galaxyシリーズですが、「Galaxy S7」「Galaxy S7 edge」はQuick Charge 3.0に対応していません。従来のQuick Charge 2.0には対応。さらにワイヤレス充電のQi規格、9Wの高速ワイヤレス充電にも対応しています。

サムスン・Galaxy S7シリーズは、「ワイヤレス＆高速充電」が可能なスマホではありますが、Snapdragon 820搭載機にもかかわらずQuick Charge 3.0には非対応となっています。MWC 2016でサムスン関係者が語った話では「Quick Charge 2.0でも十分な速さ。Quick Charge 3.0を今すぐ導入するメリットは見出せない」とのこと。

Quick Charge 3.0に対応する、スナップドラゴンは？

Snapdragon 820、620、618、617、430を搭載したスマホ・タブレットであれば、Quick Charge 3.0に対応する端末ということになります。ただし「Galaxy S7」「Galaxy S7 edge」のように、Snapdragon 820を搭載しているにも関わらずQuick Charge 3.0非対応の機種もあるため注意が必要。適合するスナップドラゴンを搭載していても、メーカー側の意向によりQuick Charge 3.0を搭載していないスマホもあります。

Xiaomi Mi 5（Snapdragon 820）、LG G5（Snapdragon 820）、HTC One A9（Snapdragon 617）、HP Elite x3（Snapdragon 820）はいずれもQuick Charge 3.0に対応。世界初のSnapdragon 820搭載スマホ・LeTV Le MAX Proもクイックチャージ3.0対応機種となっています。

Quick Charge 2.0に比べて、対応電圧が進化

Quick Charge 3.0は、3.6V～20Vの電圧に対応。200mVごとの段階的な調整により、最適な電圧で充電できます。Quick Charge 2.0の対応電圧は、5V・9V・12V・20Vの4つだけでした。

Quick Charge 3.0 （3.6V～20V。200mVごとの段階的な調節）
Quick Charge 2.0 Class A （5V/9V/12V）
Quick Charge 2.0 Class B （5V/9V/12V/20V）

Quick Charge 3.0 対応の充電器

Quick Charge 3.0
Aukey USB充電器
Quick Charge 3.0対応のUSB充電器。Aukey（オーキー）製。microUSBケーブル1本付属。Aukey USB充電器

Quick Charge 3.0
ANKER USB充電器
Quick Charge 3.0対応のUSB充電器。ANKER（アンカー）製。18ヶ月の長期保証つき。ANKER USB充電器

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Quick Charge 3.0 対応のモバイルバッテリー

RAVPower
20100mAhモバイルバッテリー
Quick Charge 3.0対応のモバイルバッテリー。大容量20100mAh。RAVPower（ラブパワー）製。RAVPower モバイルバッテリー20100mAh

ANKER
10000mAhモバイルバッテリー
Quick Charge 3.0対応のモバイルバッテリー。容量10000mAh。人気No.1のANKER（アンカー）製。ANKER モバイルバッテリー10000mAh

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Quick Charge 3.0の普及は、まだ先かもしれない

「Xiaomi Mi 5」「LG G5」など一部の海外端末はいち早くQuick Charge 3.0に対応し始めたものの、全体的に見れば対応機種はごくわずか（2016年2月現在）。「Galaxy S7」「Galaxy S7 edge」がスナップドラゴン820を搭載しているにもかかわらずQuick Charge 3.0の導入を見送ったことからも、「Quick Charge 2.0でも十分な充電スピードが得られる」というのは間違いなさそうです。

ようやくQuick Charge 2.0が普及し始め、対応アクセサリー（充電器・モバイルバッテリー）も充実し始めた2016年。Quick Charge 3.0に対応するスマホ・アクセサリーともに充実しておらず、本格的な普及にはまだまだ時間がかかりそうです。

もちろん、進化の手を休めないQualcomm（クアルコム）の姿勢は評価されるべきでしょう。ANKERやAukeyといった有名メーカーはQuick Charge 3.0対応の充電器、モバイルバッテリーを投入し始めているため、対応アクセサリーの心配はありません。果たして国内向けスマホ端末がQuick Charge 3.0の導入を急ぐのか。普及までの道のりに注目したいと思います。

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Quick Charge 2.0対応機種スマホ注意点まとめ