2017年5月8日月曜日

念願の「ソニー α7II」を買いました



α7IIを買おうかα7RIIを買おうかとずっと迷っていたのですが、α7IIを購入しました。オールドレンズをフルサイズで使うために購入を決心。迷いに迷って約1年。α7IIに決めた理由については別記事で書こうと考えています。

数年ぶりにカメラを買ってすごく嬉しい気持ちなので、とりとめなくカメラネタを書こうと思います。



フィルムカメラとの出会い


9年ほど前にキヤノンA-1というフィルムカメラに出会い、FDレンズの描写に魅せられました。カメラの世界を全く知らなかった当時は、大衆機のペンタックスSPですら高級機に見えたし、「リトルニコン」の愛称を持つ小型機のニコンEMでさえサイズ以上の迫力と威厳を感じずにはいられませんでした。

エイ出版や朝日ソノラマから発売されたフィルムカメラの書籍を読み漁るうちに、ニコンFの1桁機や各社フラッグシップを手に入れるようになり、フィルムカメラの魅力にハマっていきました。

二眼レフやレンジファインダー、中判カメラ、ドイツやウクライナ製カメラなど、入手したフィルム機すべてが、かつて味わったことのない興奮と新鮮な驚きをもたらしてくれました。

もともと新製品よりもソニー・スカイセンサーや精工舎の置時計などの古い製品に関心が強かったため、昭和の歴史と熱気が感じられるフィルムカメラの世界は非常に魅力的だったのです。

出動機会が一番多かったカメラはオリンパスOM-4Ti。一番好きなカメラはトプコン・スーパーDM。どちらかが必ずかばんに入っていて、特にトプコンは最広角 20mmから超望遠 500mmまで揃えるほどお気に入りでした。





ミラーレスカメラとオールドレンズ


2008年9月、パナソニックG1発売。フランジバックの短さからライカLマウントレンズが使えると話題になり、私も購入しました。

その後はソニーEマウント、ニコン1マウント、富士Xマウントなど、新しいミラーレスが発売されるたびにオールドレンズ使用を目的として購入し、大口径レンズや超広角レンズ、レンジファインダー用レンズを付けて遊ぶようになりました。

「オールドレンズ遊び」といっても実用的な写りをするレンズも多く、このブログの商品レビュー画像もミノルタ・ロッコールなどを使用して撮影することが多かったです。

旧コンタックスレンズを使うためにKIEVからマウントを移植してアダプターに組み込んだり、南米の工房から船便で3ヶ月かけてアダプターを取り寄せたりと、順調にオールドレンズ沼に浸かっていきました。



α7が発売されたが…


α7が発売された2013年、私は目の病気で人生初の入院をしました。網膜剥離で失明寸前に追い込まれ、回復にはかなりの時間がかかりました。カメラを買うことはおろか、欲しいという気持ちすら全く沸かず、「このまま視力が戻らなければ所有機材を全て売らなければいけないのかな」と悲観したほどです。

α7の誕生はオールドレンズファンを大いに熱狂させたわけですが、闘病を余儀なくされていた私に「購入する」という選択肢はありませんでした。

パソコンのモニターを一番暗くしてもまだ眩しいと感じるくらい視力が衰えていたため、リハビリを兼ねて2014年にこのブログを開始。ブログを書くことで失っていた意欲を徐々に取り戻し、見え方も少しずつ改善されていくのを実感できました。



α7IIシリーズへの欲求


2016年頃からα7IIシリーズへの欲求が強くなり、価格コムやネット上のレビュー記事に目を通しては「α7IIかそれともα7RIIか…。α7SIIの高感度も面白そうだ」などと悩む日々が続きました。

すぐに購入に踏み切れなかったのは、大きく異なる3機種の価格差や性能差。それらに加え、カメラ熱を取り戻してしまうことでブログへの集中が切れてしまうことへの危惧。

そこで2016年はある程度ブログに集中して目標とする累計ページビューを達成しようと自分に誓い、秋ごろにそれを達成しました。

2年ほどコンスタントに投稿してこれたので、たまにご褒美も必要だろうと言い訳し、さらには昨日まで開催されていたキャッシュバックキャンペーンに乗っかる形でα7IIを購入しました。



α7II購入。とても感慨深い


網膜剥離という思わぬ障害もあって、遅れに遅れたフルサイズミラーレス導入。2012年から使い続けたNEX-7からようやく鞍替えです。

オールドレンズに関しては相当数の資産があるので、当分はAFレンズを使うヒマも必要もないだろうと判断し、ボディのみ購入しました。写りを比較するためにFEマウントレンズ購入も検討しましたが、「オールドレンズを画角変化ナシで使う」というシンプルな目的からは外れるので、グッと我慢しました。

α7RIIを買っていれば30万前後の支払いに加えて「良いレンズを」「それに似合う良いフィルターを」「せっかくだから三脚もしっかりしたものに買い直して」…といった具合に予算が膨れ上がる未来は容易に想像できます。約15万で買える破格のフルサイズミラーレス・α7IIを購入する決心がつきました。





新たな物欲と消費が加速


純正アクセサリーの購入や中判レンズ(ノリタ66)用アダプターの購入に数万円掛かったので、やはり無理せずα7IIにして良かったと感じています。

浮いたお金でフォクトレンダーのVM-E Close Focus AdapterとC → VM Adapterを買いたいなと画策中。旧コンタックスレンズを使うためには2点を重ね付けする必要があり、合計5万円と高い買い物になります。

しかしカメラ本体への出費を抑えているので、こうしたアクセサリーに投資する余裕も生まれました。



オールドレンズのためにα7II。買って良かった


オールドレンズ使用を目的としてα7II / α7RII / α7SIIの3機種(プラスしてα7シリーズ)で悩みまくっている方も大勢いるかと思います。私自身がそうでした。

最も懸念していたレンジファインダー用広角レンズを使用した際の周辺減光やマゼンタかぶりに関しては、私の所有機材では概ね問題なく使えました(ニッコール2.5cmなど)。

50mmのRF用大口径レンズをF11まで絞ったときにケラレが生じたり、開放で激しい周辺減光が見られるなどのクセはあるものの、「これぞオールドレンズをデジタルで使う醍醐味」だと割り切れます。

α7IIにすべきか、それともα7RII / α7SIIにすべきかの選択は1年近くも迷ったので、いずれ別記事で「α7IIに決めた理由と他2機種をあきらめることができた理由」について書きたいなと思っています。いずれ新製品が出るだろうから購入に踏み切れない、という方の背中も押してみたいですね。

取り留めのない文章になってしまいましたが、α7II購入の喜びをブログ上に記録しておこうと考え、走り書きした次第です。

目下の悩みは、カメラ関連記事は新しいブログを立ち上げて書くべきかというもの。フィルムカメラ時代の花形であるF1.2の大口径レンズ撮り比べなんか面白そうだなあとか、RF用レンズについてのレポートには需要がありそうだ、など。

こうしたことを考える時間も楽しいもので、ワクワクさせてくれるカメラ・α7II、買ってよかったなあと噛み締めています。

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