ソニー・SR-32UY3Aを購入しました。
読み出し90MB/秒を出せる、ハイスピードなmicroSD。国内未発売モデルです。
以前にレビューしたSR-64UY2Aとの比較、ベンチ結果もお伝えいたします。
SONY microSDHC 32GB 「SR-32UY3A」レビュー
ソニー・SR-32UY3Aは、microSDHCカード32GBの国内未発売モデル。
読み出しスピードの速さが特徴となっており、90MB/秒を出すことができます。
ソニー・SR-32UY3A 本体と、SD変換アダプタ。
microSDカードに書かれている「90MB/s」というのは、読み出し速度のこと。カードの中身をパソコンに移動する際、どれくらいの速さで転送できるかを示しています。
ソニー microSDカードの読み出し速度
SR-UY3Aシリーズ|90MB/秒
SR-UY2Aシリーズ|70MB/秒
SR-UYAシリーズ|40MB/秒
ソニー・SR-32UY3AをSD変換アダプタ(SRAC-A1)に挿し込めば、SDカードとしても使用可能。
ベンチマークテスト結果
ベンチマークテスト結果は、読み出し95MB/秒・書き込み24MB/秒。
メーカー公称値90MB/秒を超えて、SDR104の限界値(104MB/秒)にせまるスピードを出すことができています。読み出しの速さはさすが。
書き込み速度は24MB/秒。ソニーSR-UYA群の中では最上位だけに、書き込みも速いのかと期待していたのですが、そうではありませんでした。
SD Insightによる製造者表示は、PHISON(ファイソン)。ソニー製マイクロSDカードの多くは、PHISONのコントローラを使用しています。
ソニー microSDXC 64GB「SR-64UY2A」と比較
左:SR-32UY3A(今回購入) 右:SR-64UY2A(下位版) |
ソニー・SR-64UY2Aとの比較。SR-UY2Aシリーズというのは、ソニー製マイクロSDカードの最も中心的な製品。「SR-64UY2A」は、その64GBモデル。
SR-UY2Aシリーズの公称値は読み出し70MB/秒ですが、92MB/秒を出せています。
今回購入した「SR-32UY3A」は、公称90MB/秒の上位モデルですが、下位のSR-UY2Aシリーズと比べて速度差が見られません。特に、書き込みスピードは差をつけた結果になると予想していただけに、やや残念…という感想です。
今回は32GBを買いましたが、64GB(SR-64UY3A)や128GB(SR-G1UY3A)は書き込みが速い可能性もあるため、「SR-UY3Aシリーズは書き込みが遅い」と言い切ることはできません。しかし32GBに限定すれば、書き込み24MB/秒前後しか出すことができなかったので、あえて本製品を選ぶメリットは低いと感じました。
SR-UY3Aよりも、「SR-UY2A」のほうがオススメかも
ソニーは、多数のmicroSDカードラインナップを取り揃えています。
読み出し速度の違いをおさらいしましょう。
SR-UY3A|90MB/s(今回購入)
SR-UY2A|70MB/s
SR-UYA|40MB/s
SR-UYA群は三兄弟となっており、UY2A、UY3Aと数字があがるにつれて「読み出し速度」のメーカー公称値が異なります。
しかし、公称70MB/秒のSR-UY2Aでも実際には95MB/秒というスピードを出すことができたため、上位版・SR-UY3Aとの決定的な違いは感じられず。書き込みスピードに差があるかと思いきや、そうでもありませんでした。
SR-UY3Aは海外地域でのみ販売されており、国内未発売モデルです。日本で中心的な製品として販売されている「SR-UY2A」の読み出しが優秀なだけに、今回購入した「SR-UY3A」をあえて選ぶ必要性は低いと感じました。王道の選択は「SR-UY2A」だと思います。
ただし、使用環境によっては「SR-UY2A」を上回るスピードを発揮できる可能性もあるため、2つの製品に性能差がない、とは言い切れません。
値段も安いので、「SR-UY2Aよりも上位の製品がほしい」という方は試してみるのも良いかもしれません。
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