2016年1月3日日曜日

200GB microSDがまさかの偽物?SanDiskに問い合わせてみた



ちょwwwwサンディスク氏wwwwww サンディスクの200GB microSDカードを注文したらニセモノと疑わしき商品が到着したので、SanDiskに本物かどうかを問い合わせてみました。その結果は…

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200GB microSDカード到着!ところが…

私が購入したのはサンディスク発売のSanDisk Ultra microSDXCカード200GB(SDSDQUAN-200G-G4A)。購入場所は米・Amazon.com。日本未発売の東芝Chromebook2を購入するついでに注文しました。Amazonが販売・発送するので安心!と思いきや…


パッケージはいたって普通。


注文したのは「Ultra」という名前のシリーズだったのですが…

サンディスク
200GB microSDXCカード
世界最大200GBのmicroSDXCカード。信頼と実績のSanDisk。読み出し速度最大90MB/秒。サンディスク 200GB microSDXC UHS-I class10


カードを見ると「Ultra PLUS」と印字されています。


サンディスクが発売する200GBのマイクロSDカードは「Ultra」シリーズのみ。「Ultra PLUS」というシリーズこそ存在すれど、Ultra PLUSシリーズに200GBという容量は存在しません。サンディスク公式サイトを見ても「Ultra PLUS」バージョンの200GBなど存在せず。発売の予定すらアナウンスされていないのです。「まさかの偽物?!」


① 「Ultra」のみ印字されているべきはずが、「Ultra PLUS」とあります。製品パッケージには「Ultra」とあったので、この時点でパッケージと商品に違いがある、という事実は明白です。
② 本来であれば、ここにはCLASS 10(転送速度)を示すマークがあるべきなのですが、UHS-Iを示すU1(UHS-Iクラス1)マークが印字されています。公式サイトの製品写真とは異なるU1表示に強烈な違和感を覚えました。ちなみに本製品の規格はUHS-Iクラス1に対応しているため、間違いではないのですが…


付属のSD変換アダプター。右が200GBのもの。左(SanDisk Ultra 32GB)と中央(SanDisk Extreme PRO 64GB)には縁取るような溝(みぞ)があるのに対して、200GBにはそれがありません。怪しい…あやしすぎる…


SD変換アダプターの裏面です。右が200GBの付属品。
① 他2枚は金色端子の隙間に銀色のパーツが見えますが、200GBにはそれがありません。
② 印字のフォントが明らかに違います。
③ 他2枚には見られない溝が、200GBにはあります。


ニセモノを掴まされないためにAmazon販売・発送のサンディスク200GBマイクロSDカードを購入したのに、俺は騙されたのか?偽物SanDisk 128GB microSDカードを買ってはいけないという記事まで書いて啓蒙していたにも関わらず…

偽物のマイクロSDカードってどんなの?容量偽装など偽造microSDの具体例を紹介



サンディスク(SanDisk)に問い合わせてみた

偽物か本物か。マイクロSDカード200GBの真贋を確かめるべく、サンディスクに問い合わせてみました。本製品はグローバル版のSanDisk Ultra 200GB microSDXCカードなので、問い合わせ先はアメリカのSanDiskグローバル・カスタマー・ケアになります。


SanDisk Ultra 200GB microSDXCカードを購入したところ、「Ultra」であるべき商品が「Ultra PLUS」となっていました。付属のSD変換アダプターやmicroSDカード本体のプリントにも不自然な点が見られます。写真を添付しますのでご確認ください。

James G.
microSDカード裏面にあるプロダクトコード(シリアルナンバー)を教えてください。本物かどうかを判断できると思います。



ッシャオラァ!(よろしくお願いします)

James G.
我々は問題に気づきました。製品をパッケージングする工程に問題があったようです。工場では「Ultra 200GB」と「Ultra Plus 200GB」が製造され、いくつかの「Ultra Plus 200GB」が誤って混入してしまったようです。シリアルナンバーから判断して、あなたのSanDisk Ultra 200GB microSDXCカードは本物であることが証明されました。ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございませんでした。他に何かあればどうぞ。


サンディスクの回答によれば、「シリアルナンバーから判断して本物であることは間違いない」ということでした。単なるプリントミスであるというわけです。事実、空き容量を確認しても183GBという正しい数字が表示され、読み出し速度も88MB/秒を記録。公称値の90MB/秒とほぼ変わらぬスピードを叩き出しているのです。SD Insight(SDインサイト)で製造元をチェックしても、MANUFACTURER:SanDiskと表示されています。

SD Insightの使い方|microSD・ROMの製造メーカーを調べる方法


ただし書き込み速度が17MB/秒程度と遅いのが気になりました。また、私は真贋だけでなく幾つかの疑問点を指摘していたのですが、それに対する明確な回答はなく、「製品は本物である」という1点のみしか返答をもらうことができませんでした。そこで再度質問を繰り返し、「何度もメールをやり取りするのは時間の無駄だから次のメールですべての質問にしっかりと回答してほしい」と強く訴えました。すると最初のJames G.から「スーパーバイザー」を名乗るKenneth K.へとバトンタッチがおこなわれました。

Kenneth K.
スーパーバイザーであるKenneth K.が、あなたをアシストします。


単純なプリントミスが原因で「Ultra」と「Ultra PLUS」の2種(中身・性能は同じ)が製造されたという事ですか?それとも、性能が上の「Ultra PLUS」を製造し、発売前にパッケージ・販売してしまったという事でしょうか?

Kenneth K.
単純な印刷ミスによるものです。我々はミスプリントによって「Ultra PLUS 200GB」という、この世に誕生してはいない製品を生み出してしまったのです。中身や性能に影響はなく、「Ultra 200GB」と同じ性能・転送速度でお使いいただけます。SanDisk公式サイト上で製品登録をおこなえば、シリアルナンバーを入力することにより真贋をチェックすることが可能です。


サンディスクの公式サイト(グローバル)にある「My SanDisk」にメアド登録すると、購入したサンディスク製品の登録をすることができます。


Product Codeの欄にシリアルナンバーが反映され、製品登録を完了することができました。正規品のシリアルナンバーでなければ登録できない仕組みのようです。SanDisk Ultra 200GB microSDXCカードを海外向けパッケージ(輸入品)で購入された方は、この方法で真贋を判断することが可能です。私はグローバルサイト(sandisk.com)で製品登録を行いましたが、日本サイト(sandisk.co.jp)からも[サポート]-[マイ・サンディスク]-[製品を登録する]の順番で製品登録することができます。



SanDisk Ultra 200GB microSDXCカードに付属していた「SD変換アダプター」について、いくつかの疑わしい点を指摘しました。これに対する回答が無かったので、お知らせください。

Kenneth K.
それは新しいデザインのものです。以前のSD変換アダプターとは異なるデザインのものです。フォントについても変更がありました。



最後の質問です。SanDisk Ultra 200GB microSDXCカードのミスプリントである「SanDisk Ultra PLUS 200GB microSDXC」は何枚ほど製造されたのでしょうか?

Kenneth K.
現時点では把握できていません。あくまでも偶発的なエラーなので、工場側がこのミスに気づくことは困難でした。同日に製造された製品は、既に流通しています。そのため、「Ultra PLUS 200GB」とミスプリントされたUltra 200GBが何枚製造されたのかを知ることは不可能です。


なるほど…。私の疑問はすべて解消されました。カスタマーケアのKennethは「まだ分からないことがあれば電話で話そうよ!」とノリノリだったのですが、そこは丁重にお断りしました。協力的な姿勢を見せてくれたJames、真摯に回答してくれたKennethに感謝。


というわけで、ニセモノの疑いがあった私の「SanDisk Ultra 200GB microSDXCカード」は間違いなく本物でした。製品登録画面にてシリアルナンバーが反映・登録されたことがその証明です。SD変換アダプターの相違についてもデザイン変更があったということで、新しいデザインのものを封入していたようです。


パッケージには「Ultra」と書かれており、microSDカードには「Ultra PLUS」とあるため違和感は残っているものの、エラーコイン的な楽しみ方をもってすればさほど気にすることでも無さそうです。少ない可能性として「近日発売予定のUltra PLUSバージョン200GBを誤って混入させたのではないか」という憶測を立てていたのですが、これはSanDiskの回答によって否定されました。性能の異なる“Ultra PLUSバージョン200GB”が存在するわけではなく、あくまでも印字ミスによる“エラーmicroSDカード”だということです。




安心して使える、本物のサンディスク 200GBでした

同じケースに遭遇する人の数など稀かもしれませんが、もしあなたが購入したSanDisk Ultra 200GB microSDXCカードが「Ultra」ではなく「Ultra PLUS」だった場合、この記事に書かれていることが参考になれば幸いです。こんなトラブルは珍しいので、ラッキーアイテムとしてポジティブな気持ちで200GBを愛用していこうと思いました(ポジティブ!)。サンディスクのような巨大企業であってもこのようなミスが起こりえるのならば、自分ももっとラフな姿勢で日々を生き抜こう。そんな風に励まされる出来事であると思いました(ポジティブ!)。

2016年の運試しに、エラー印刷の「Ultra PLUS 200GB」を引き当ててみませんか?ただし私の場合はレアなケースだったようなので、実際にはプリントに問題のない「Ultra 200GB」が到着することになるはずです。安心してお買い求め下さい。

SanDisk Ultra 200GB microSDXCカード
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