amazonではニセモノのmicroSDカードが横行しています。
過去にも「容量偽装の手口」や模倣品「XPANDISK」についてご紹介しました。
今回は、アマゾンで警戒すべき偽物microSDカードの特徴について解説します。
64GBなのに「microSDHC」ロゴ
64GBだと思って買ったら中身が8GBしかない、というのは偽物マイクロSDカードの典型例。「容量偽装」とよばれる手口です。
この出品商品は64GBであるにもかかわらず「microSDHC」となっている点が不適切。「microSDXC」と書かれているのが正解(正規品)。microSDHCとは「4GB~32GB」のみに適合する規格なので、64GBには当てはまりません。
商品説明では「UHS-I対応」と書かれているのに、UHSスピードクラスを示すロゴも印刷されておらず、ツッコミどころしかありません。
商品説明が意味不明
・ NANDを「HAND」と誤植
・ UHS スピードクラスとスピードクラス10を混同
・ microSDの商品説明にLPDDR4を持ち出している
発送元が中国
発送元は、中華人民共和国・深セン市でした。
「運営責任者名」の欄には業者名。本来であれば責任者個人名が書かれているべき。
レビューが不自然過ぎる
・ 片言の日本語
・ 投稿者がニックネームではなく、本名(を騙っている)
日本語ができる中国人に書かせたものだと推測されます。日本人名はFacebookなどから適当にピックアップしてきたものだと推測されます。
他の商品にもカタコトの日本語レビュー
7件すべてカタコトの日本語&フルネーム。ありえません。
投稿者名をググってみるとFacebookページがヒット。おそらくFacebookから日本人名をピックアップし、勝手に名乗ってカタコトレビューを投稿しているものと思われます。
7名全員が、「過去のレビュー投稿0件」。この商品が初めてのレビューであり、コレ以外にレビューを一切書いてない、という不自然すぎる共通点も。
購入者は返品
購入してしまった方は正常に使用できず、返品・返金となったようです。
「機器との相性問題かもしれない」とありますが、8GBを64GBと偽る「容量偽装」の可能性がきわめて高いと思われます。
この出品者以外にも、同様の手口で64GB・128GBを出品している業者を確認済み。レビューでは、「容量偽装」を訴えるコメントが多数見られました。
アマゾンはザル…
これがなんと、新着ランキング第1位。
あやしすぎる商品がランキングに載ってしまうことや、出品業者の審査がザルだという事実に驚きを隠せません。
「microSDカードのことは良く分からない」という人が大勢いる中で、アマゾンがこうした出品を見逃していては、安さにつられて偽装品を掴んでしまう人が後を絶ちません。
ヤフーオークションやメルカリ、Wowma!(旧DeNA ショッピング・旧au ショッピングモール)でも偽物microSDカードの出品を確認済み。
大企業が運営するショッピングサイトであっても、審査はザル。監視はザルだということを認識し、あまりに安い&怪しい&評判が悪い商品は買わないといった策を講じる必要があります。
警戒すべきmicroSDカードの特徴まとめ
・ 64GBなのに「microSDHC」ロゴがある
・ 128GBなのに「microSDHC」ロゴがある
・ 相場を逸脱した激安価格
・ 発送元が中国、日本国外
・ 商品説明がカタコト、意味不明な日本語
・ 運営責任者名が書かれていないor個人名ではない
・ レビューが片言の日本語ばかり
・ レビュー投稿者の名前がフルネームばかり
・ 容量偽装などの被害を訴えるレビューが書かれている
偽物のmicroSDカードを買わないために…
並行輸入品のmicroSDカードは、ショップ選びが重要です。信頼できるメモリ専門店のおすすめは「風見鶏」。私自身いつもココで購入する機会が多く、安さ・品揃え・送料無料などの面でもオススメしたいショップです。
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