90年代を代表するロックバンド・WANDS(ワンズ)の名曲をご紹介します。
「スラムダンク」のエンディングテーマ「世界が終るまでは…」、166万枚を売り上げた「もっと強く抱きしめたなら」など、数々のヒット曲を残したWANDSの代表曲を、サビから始まるYouTube動画でまとめてお聴き下さい。
■この記事で紹介した音源を連続視聴できるYouTubeプレイリストを作成しました。
YouTube:WANDS(ワンズ)代表曲おすすめミュージックビデオ
もっと強く抱きしめたなら(1992年7月1日)
WANDSの3rdシングル、WANDS(ワンズ)の代表曲「もっと強く抱きしめたなら」。三井生命CMソングとしての印象が強い一曲。1992年7月に発売され、最終的に166万枚を売り上げたWANDS最大のヒット曲。10月には中山美穂とのコラボ曲「世界中の誰よりきっと」が発売され、183万枚を売り上げました。
1993年度のオリコン年間チャートでは、「もっと強く抱きしめたなら」が11位、「世界中の誰よりきっと」が10位、年間144万枚を売り上げた「時の扉」が7位にランクインする快進撃を遂げました。1993年度のオリコン年間1位は、CHAGE & ASKA「YAH YAH YAH」(年間売上240万枚)。
世界が終るまでは…(1994年6月8日)
アニメ「スラムダンク」のエンディングテーマでお馴染み、WANDS(ワンズ)の名曲「世界が終るまでは…」。1994年6月に発売され、122万枚を売り上げたWANDSの8thシングル。作曲は織田哲郎。織田さんは5thシングル「愛を語るより口づけをかわそう」の作曲も手掛けました。WANSが残した名曲であり、アニメソング史に残る一曲でもあります。1994年度のオリコン年間チャート10位。1位はMr.Childrenの「innocent world」(年間売上181万枚)。
中学生の頃にGuns N' Roses(ガンズ・アンド・ローゼズ)のビデオに衝撃を受け、高校生のときにバンド活動をスタートさせたボーカルの上杉昇。「世界が終るまでは…」のプロモーションビデオでは、アクセル・ローズ(Guns N' Roses)から受けた影響が色濃く感じられ、服装からステージパフォーマンス、細かな仕草に至るまで、アクセル・ローズと見紛うばかりの“完コピ”ぶりも楽しむことができます。
錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう(1997年9月3日)
1997年9月3日にリリースされた、WANDSの12thシングル「錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう」。アニメ「ドラゴンボールGT」のエンディングテーマに起用されました。作詞・作曲は小松未歩。小松さんは、アニメ「名探偵コナン」エンディングテーマの「願いごとひとつだけ」「謎」が大ヒット。ビーイング所属アーティストの中でも特に印象深い存在でした。
「錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう」は、歌声や演奏こそWANDSそのものと言える作品ですが、力強いメッセージ性を秘めた歌詞と希望を感じるメロディに、小松未歩さんの存在を強く感じる楽曲だと感じます。大人になった今聴いても強いインパクトがあり、まっすぐなメッセージに胸を打たれる作品。90年代ミュージックの勢いと記憶までもが蘇る一曲です。
時の扉(1993年2月26日)
1993年2月に発売されたWANDS(ワンズ)の人気曲、「時の扉」。3rdシングル「もっと強く抱きしめたなら」の勢いそのままに、年間144万枚を売り上げる大ヒットを記録。1993年のオリコン年間チャート7位にランクインしました。20年以上が経過した今なお、このクールな男らしさは色褪せることがありません。作曲は大島康佑(キーボード)。大島さんは「もっと強く抱きしめたなら」のリリース後にWANDSを脱退しますが、「時の扉」「恋せよ乙女」の作曲に携わっています。
Secret Night ~It's My Treat~(1995年2月13日)
1993年度にシングル411万枚、アルバム318万枚を売上げ、前作「世界が終るまでは…」も122万枚の大ヒットを記録したWANDS(ワンズ)ですが、ガンズ・アンド・ローゼズやLOUDNESS(ラウドネス)をルーツに持つ上杉昇(ボーカル)は、“アイドルが歌うようなポップロック”に強烈な違和感を抱き続けていました。
自身が目指す音楽とはかけ離れたWANDSの活動に思い悩んでいた折り、栗林誠一郎の「It's My Treat」に出会い、「どうしても歌いたい」とプロデューサーに直訴。1995年2月にWANDSの9thシングルとしてリリースされました。「Secret Night ~It's My Treat~」は、WANDSシングル史上最高の初動売上げを記録。63万枚をセールスし、1995年のオリコン年間チャート53位にランクインしています。
恋せよ乙女(1993年7月7日)
1993年7月7日発売の6thシングル、WANDS(ワンズ)の「恋せよ乙女」。宝石販売店「ジュエリーマキ」の三貴が運営する「ブティックJOY」のCMソングに起用されました。WANDSも所属していたビーイングは、1993年に無類の強さを誇っており、1993年3月29日から7月16日までのオリコンシングルチャート1位を18週連続で独占し続ける快挙を達成。
この間にリリースされたシングルは、B'z「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」、WANDS「愛を語るより口づけをかわそう」、TUBE「夏を待ちきれなくて」、ZARD「揺れる想い」、B'z「裸足の女神」、T-BOLAN「刹那さを消せやしない」、TUBE「だって夏じゃない」。7/19~7/26のオリコン1位を、WANDSの「恋せよ乙女」が飾りました。今も歌い継がれる名曲がずらりと並んだ1993年のビーイング、おそるべし。WANDSも同年、シングルアルバム売上げ700万枚を達成しています。
愛を語るより口づけをかわそう(1993年4月17日)
1993年4月17日にリリースされたWANDSの5thシングル、「愛を語るより口づけをかわそう」。作曲は作曲は織田哲郎。作詞はボーカルの上杉昇。オリコン4週連続1位はWANDSの最高記録。同時発売の2ndアルバム「時の扉」も4週連続で1位を記録し、オリコン年間アルバムチャート2位に輝きました。アルバム「時の扉」には、織田さんが作曲を手掛けたDEENのデビューシングル「このまま君だけを奪い去りたい」のカバーも収録されています。
果てしない夢を(1993年6月9日)
WANDSのボーカル・上杉昇、ZARDの坂井泉水が作詞を手掛け、長嶋茂雄監督をゲストボーカルとして迎えたことでも話題となった楽曲、「果てしない夢を」。1993年6月9日にリリースされ、日本テレビ系「劇空間プロ野球93」のテーマソングに起用されました。
WANDSの作詞を全面的に手掛けてきた上杉さんは、1993年のオリコン作詞家ランキングで第1位。作詞提供作品には、「果てしない夢を」のほかに、DEEN「このまま君だけを奪い去りたい」、ZYYG「君が欲しくてたまらない」などの楽曲があります。上杉さんは現在、「猫騙(ねこだまし)」というバンドで音楽活動を継続。「WANDSのイメージを徹底的にブッ壊す」べく、ソロ活動に邁進されています(www.wesugi.net)。
1990年代に巻き起こった“ビーイング・ブーム”。特に象徴的な一年となったのが、1993年。92年12月28日から93年7月26日までの31週間のうち、ビーイング所属アーティストが27週間にわたってシングルチャート1位を独占。その他にも、「18週間連続1位を独占」、「3週間にわたって1位~5位を独占」といった快挙を達成しました。1993年のオリコン年間総合売り上げチャートは、第1位のZARDを筆頭に、WANDS(2位)、B'z(4位)、T-BOLAN(5位)、TUBE(10位)、大黒摩季(11位)、DEEN(32位)など、ビーイング所属アーティストで埋め尽くされています。
2016/6/16付けの「週プレNews」掲載インタビューで、「WANDSは“やらされてた感”が強かった」と語っていた上杉さんですが、90年代のミュージック・シーンをあざやかに彩り、記憶に残る名曲の数々を作詞、WANDSのボーカルとして歌い上げてきたことは疑いようもない事実。私が特に好きなWANDSの作品は「もっと強く抱きしめたなら」ですが、1992年の小学生当時、そして大人になった今なお、エールを送り続けてくれる名曲を残してくれたことに、「ありがとう」と言いたいです。
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